原油市場は、現在米中間の貿易摩擦などのファンダメンタル的な要因に直面している。原油(WTI)価格は7月初旬に75ドルを付けた後、徐々に下落している。
これは、原油がすぐに回復・上昇するのか、もしくは下落し続けトレンド変換が起こるのかとういう疑問を残している。
石油掘削会社CanaryのCEO Dan Eberhard氏は、前者(原油価格が上昇すること)の考えだ。
彼は、今年の終わりまでに原油価格が1バレル100ドルに達すると予想している。これは現在から45%の上の価格である。
原油価格が上昇する理由として以下が挙げられている。
- 公約にもかかわらず、OPECの国々の供給増加が不可能であるため:6月と7月の一日あたり100~120万バレルの生産の増加に苦労していた。
- アメリカはイランに対し再び制裁を課したため:これは結果的に、世界の原油市場から1日当たり100万バレルの供給がなくなるという可能性がある。
- ベネズエラの生産は2年前1日220万バレルであったが、現在134万バレルまで落ち込んでいる
- 世界の需要は増えており、合計で1日当たり100~120万バレルの需要の上昇が予測されている。
2月以来の上昇チャネルの中(上図)で、原油価格は7月下旬以来下降チャネルライン(上図)を形成している。
チャート形成する上で、上昇チャネルラインの下限を下抜けしてしまうことは、トレンドが一気に転換してしまう可能性がある。
200日間の移動平均線は(上図:赤)は、上昇チャネルラインの下限と同様に原油価格を支えている。また、現在の価格が50日間の移動平均線(上図:緑)の上に位置することも支えられている要因になっている。50日間の移動平均線自体も、100日間の移動平均線の上に位置しながら上昇している。
トレード戦略
慎重なトレーダーは、トレンドを見極める必要がある。7月4日につけた74.76ドルの高値を上回るどうか、または6月18日につけた63.95ドルの安値を下回るかどうかである。
抜けた後は、リターンムーブ(戻し)の後で、市場のトレンドを確認するべきだろう。チャンネルの上限は、大陽線で抜けることにより抵抗ラインから、サポートラインになる。また、チャンネル下限は、大陰線で抜けることによりサポートラインから抵抗ラインに代わる。
トレード例 – ロングエントリー
- エントリー: $71, 昨日の上ひげより上
- 損切り: $70, 心理的にキリがいい数字
- 損切り幅: $1.00
- 目標価格: $75, 7月3日の高値である75.27ドルより下の価格であり、心理的にキリがいい数字
- 利確幅: $4.00
- リスクリワードレシオ: 1:4
トレード例 – ショートエントリー
- エントリー: $66, 上昇チャネルラインの下限より下
- 損切り: $67, 上昇チャネルラインの下限より上
- 損切り幅: $1.00
- 目標価格: $63,
- 利確幅: $3.00
- リスクリワードレシオ: 1:3