今朝前日の終値より低い価格でスタートした後、執筆時現在 STOXX 600 インデックスは反発している。米国が中国と貿易交渉を再開を進める一方、トランプ米大統領は2000億ドルの追加関税を示唆しているが、投資家はひとまず貿易問題の懸念を振り払っているようだ。
STOXX 600は現在、なんとか短期的に上昇トレンドを形成している。これらはディフェンシブセクターである通信株や公共事業によって牽引されている。一方、貿易問題や経済成長に影響を受けやすい株は下落しているようだ。
6月以来、STOXX 600インデックスは下降チャネルの中で取引されている。今日の上昇は、下降トレンドの調整として考えられる。
また8月以来(大きな下降チャンネルとは別に)小さな下降チャンネルを形成している(上図:点線)。月の最安値からの上昇は、8月15日につけた安値で反発し上髭をつくり上抜けに失敗している(上図:387.73の水平線)。
30分程度その378.73の抵抗ラインで持ち合いして以降、インデックスは下落している。これにより、引き続き下落が続くことが暗示され、月の最安値である372.00の水準を試す可能性がある。
トレード戦略ーショートエントリー用意
慎重なトレーダーは新しい底値をつけ、下降トレンドを見極めよう。
慎重なトレーダーは、昨日の始値377.01より低い水準で終値をつけることにより、抵抗ラインを確認できることによってエントリーできるだろう。
積極的なトレーダーは、いまショートエントリーできるだろう。
トレード例
短期
一般トレーダーと積極的なトレーダーのトレード例の違いは、抵抗ラインの確認を行うかどうかである。
- エントリー: 377.50
- 損切り: 377.71, 今日の高値
- 損切り幅: 21 points
- 目標価格: 376.50, 木曜日の始値の上髭
- 利確幅: 100 points
- リスクリワードレシオ: 1:4
中期
- エントリー: 377.50
- 損切り: 380, 今日の高値より上であり、キリのいい数字
- 損切り幅: 50 points
- 目標価格: 372.00, 9月7日の安値より上
- 利確幅: 550 points
- リスクリワードレシオ: 1:11