ツイッター(NYSE:TWTR)にとって、今月もひどい月であった。株価は約20%下落後 、S&P 500中で最も悪いパフォーマンスの株であった。
この下落によって、近年のツイッターの不調を強調させている。
一番最近あった下落は、ツイッターに悪影響を与えることで有名なマイケル・ナサンソン氏が先週、ツイッターの支出(投資)はこれから2019年にかけて急上昇すると警告した後で、一連の下落が始まった。
ツイッターは第1四半期の営業費用においてゼロ成長であり、第2四半期では3%の成長だった。
しかし、調査会社のモフェットナサンソンの顧客向けレポートによると、この数字は全体像を掴んでいない数字であるという。
「過去10四半期をよく見ると、費用の増加は著しく13%から15%増加していることが分かるだろう。ツイッターがプラットフォームを安全にし、ビデオコンテンツに対しての投資が必要だと考えているのならば、今年後半から2019年にかけて支出(投資)はエスカレートするだろう」
7月、ツイッター株は長年の最高値である48ドル近くまで到達した。しかし、同月残念な第2四半期の決算結果によって27%以上下落した。
今年はツイッターにとってターニングポイントだ。ツイッターはユーザー数の増加や、支出の削減によって利益を伸ばし始めている。
過去数ヶ月の残念な業績であったが、私達はツイッターの成長の輝きを失っていないと考える。
ツイッターは今では生活に浸透している欠かせないプロダクト
紛れもなく現在はソーシャルメディアにとって厳しい時期だ。
ツイッター・フェイスブック・(NASDAQ:FB) ・グーグルの親会社であるアルファベットNASDAQ:GOOGL)などのソーシャルメディアはすべて、ネットワークセキュリティーや、フェイクニュースの除外、 大統領選を操作するような外国業者の追放などの対処に追われている。
上記にあげたメディアは、今週水曜日米上院商務委員会の聴問会で消費者のデータプライバシーについて追加監査が今週に行われた。
現在、ツイッターはもっと信頼できるようなプラットフォームになるために、数百万規模の害悪な投稿をする不審なアカウントの削除努力を徹底している。
このような努力は、短期的ではあるがコスト(支出)を押上げ、利益を下げるだろう。
しかし、長期投資家にとっては良い改善と受け取れる。
第2四半期の終わりまでには、ツイッターは50億ツイート以上が毎日投稿されている。ツイッターは3億3500万のアクティブユーザーを抱えており、そのうち6800万人がアメリカのユーザーであり、2億6700万人が世界のユーザーである。
ビデオ、モバイルが収益成長を伸ばす鍵
ビデオコンテンツはジャック・ドーシーCEOの掲げるメインの戦略であり、これらは広告主にアピールできるだろう。この部門は現在ではツイッターの広告収入の半分以上を占めている。
ツイッターのリアルタイムハイライトやビデオパートナーシップはツイッターにおいて、ポッドキャストやコミュニケーションネットワークの役割を果たしており、これらの機能はテレビを含めた他のメディアすべてを補完する機能と言えるだろう。
ツイッターはこれまで、巨額の資金を使いモバイルやネイティブ広告へのシフトすることに成功している。
第1四半期では、ツイッターは「Twitter Lite」というデータ通信を低減できるサービスをローンチした。これらは新規顧客獲得のための企業努力の一部であり、インドのような国ではツイッターは「アクセスするのには遅すぎ」でありこのような通信が整っていない地域で有力であろう。
ツイッターは多くのユーザーを抱える強みを持つため、このような新しい成長領域からマネタイズによる成長が考えられるだろう。
要点
第2四半期の決算以来のツイッター株の下落は、長期投資家にとっては良い買い機会だろう。しかし、長期投資家はツイッターの現在の投資や改善を辛抱強く見守ることになる。
ツイッターは、成長のための投資と実行のバランスを取っている。しかしながら、ツイッターのコンテンツはこれからも改善されていくと考えられ、ユーザーや広告面の成長は力強く回復していくと考えられる。