アメリカのイラン原油制裁が11月4日に発動されるが、現在の原油の上昇が続くとは考えずらい。原油の供給危機ではあるが、調整による下落が予期される。
OPECの原油生産は、失われるイランの供給を埋め合わせるのに十分でないことは明らかだ。また、ロシアの原油生産がソ連解体以降最高であるが、運輸上の制限を克服することはできないようである。
世界の原油供給不足を解決できていないが、テクニカルチャート的には現在の上昇が弱まっていることが確認できる。
直近2日間で5%以上上昇した後、原油価格は下落している。単に下落するだけでは問題ないが、チャート上で下落が始まったポイントは、今後調整する可能性を示している。現在は7月初旬の高値である75ドルに向かい下落している。
これから8月15日の安値である64ドルまで下落し続け、ダブルトップを形成する可能性があるのは言うまでもない。RSIを見ると、買われ過ぎであることが確認できる。上昇の勢いは早すぎであるという可能性を指し示している。
50日間の移動平均線は(上図:緑)100日間の移動平均線(上図:青)によって跳ね返えされており、トレーダーは引き続き原油が上昇することに対し疑問を持つだろう。
トレーディング戦略
慎重なトレーダーは、ショートする前にはっきり反転するまで待とう。また、76ドルを超えて終値を迎えた場合ロングも考えられる。
一般トレーダーは、リターンムーブ(戻し)で72ドルまで下がったらロングを取ることができる。72ドルは逆ヘッド&ショルダーのネックラインである。
積極的なトレーダーは、今日の高値である76ドルにストップロスを設定してショートするだろう。
慎重なトレーダーと一般トレーダーのロング
- エントリー: $72.00
- 損切り: $71.00
- 損切り幅: $1.00
- 目標価格: $75.00, 現在の抵抗ライン
- 利確幅: $3.00
- リスクリワードレシオ: 1:3
積極鉄器なトレーダーのショート
- エントリー: $75.50,
- 損切り: $76.00
- 損切り幅: $ 0.50
- 目標価格: $72.00
- 利確幅: $2.50
- リスクリワードレシオ: 1:5