S&P 500は昨年12月4日に2.7%の下落を記録し、過去最大の下落幅のクリスマスイブであった。それ以降、S&P500は大幅上昇となり、9日の終値は約2585である。
現在のS&P500の上昇は、主にショートスクイーズやテクニカル的な要因によって上昇していると考えられる。また、ファンダメンタルも上昇に寄与している。最近のドル安、米中関係の改善、利上げ一時停止の可能性、先週金曜日雇用統計などのファンダメンタルの影響がある。
S&P500は12月に15%の下落をした後で、我々は弱気相場になる前の最後の上昇があることを予想していた。S&P500は12月24日の底から約10%上昇している。10日では、この上昇による調整は終わったという見通しが強まっており、短期的には中期的な下降トレンドと同調して下落することが見込まれる。
S&P500は、下降チャネルの中にある。現在の上昇は10月の安値と12月の安値の水準が抵抗ラインになっている。
この水準を上回ると、50日の移動平均線が次のポイントとなるだろう。また、10月から12月で形成している三角持ち合いを12月に下抜けしており、そこから15%の下落を生んだ。今度はこの三角持ち合いが、抵抗ラインとなりトレンドの転換を生むポイントになるだろう。
下降チャネルの上限には、100日の移動平均線があり、200日の移動平均を下回ろうとしている。この2つの移動平均線が次の抵抗ラインとなるだろう。また、12月に50日の移動平均線は200日の移動平均線をすでに下抜けしデットクロスを形成している。
RSIは50台であり、落ち着いている。しかし、RSIの7月から10月のサポートラインは、11月から抵抗ラインになっている。
ここ3日のローソクの実体は小さいことにも注目しよう。上昇が減速するにつれて、徐々に実体は小さくなっている。
トレード戦略ーショートエントリー用意
慎重なトレーダーは、下降チャネルの上限の現在では約2650の水準まで上昇するまで待とう。短期的にダウ理論下降トレンドが成立するのを待とう。
一般トレーダーも、下降チャネルの上限まで待つが、短期でダウ理論下降が成立するまで待つ必要はない。下降チャネルの上限まで上昇後に、大陰線を待ってエントリー。
もしくは、下降チャネルの上限まで待たずに、ダウ理論下降が成立したらエントリー。
積極的なトレーダーは、下降チャネルの上限に達したらショートエントリー。
トレード例
- エントリー: 2,580
- 損切り: 2,600
- 損切り幅: 20 points
- 目標価格: 2,500 – 12月下旬から1月初旬の持ち合いによるサポート
- リワード: 80
- リスクリワードレシオ: 1:4