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キャノピー、オーロラ: 大麻関連銘柄で底堅い2社に注目

発行済 2019-02-19 18:50
更新済 2020-09-02 15:05

昨年10月にカナダで娯楽用大麻が合法化されたことから、投資家の間では大麻関連株の人気が高まり投資が集中した。こういった大麻関連株を長期的に買い持ちするときが来たのかもしれない。

しかし、大麻セクターは未だ未成熟な産業であるため、投資を行う前に十分に検討を行うべきである。そうは言うものの、現在のアーリーステージ(初期段階)において、一握りの勝者が存在しているようだ。直近の決算発表では、収益化に向けて順調な進展が見られる企業があった。下記が我々が注目する2社である。

1. キャノピー・グロース

新興企業のキャノピー・グロース(Canopy Growth Corp.) (NYSE:CGC)は、世界の大麻取引において独占的な地位にある。オンタリオ州に拠点を置く同社は、生産の拡大や事業提携を行うとともに、競合よりも真っ先に娯楽、医療両方における大麻ビジネスのマーケットシェアを拡大させた。

キャノピー・グロース(CGC) 週足チャート 2016-2019

同社株の先週金曜日の終値は47.56ドルと、大麻関連株の中で最大の時価総額を有する。現在はカナダの娯楽用大麻市場の30%のマーケットシェアを占めている。

米アルコール飲料大手のコンステレーション・ブランズ(Constellation Brands) (NYSE:STZ)は、昨年8月に40億ドルをキャノピーに投じ、40%近くの支配権を獲得したと報じ、キャノピーのさらなる成長への足掛かりとなった。

同社が第3四半期決算を発表した後、先週金曜日の株価は上昇していた。売上高は前年同期比282%増の8300万ドルであった。第3四半期決算は、カナダでの娯楽用大麻の販売が合法化されて最初の通期の結果であったため、大麻生産業者にとっては特に重要なことであった。

同四半期決算は市場予想を大幅に下まわることとなったが、堅調な売上高と成長戦略から将来の見通しが明るくなった。その成長戦略とは、製品ラインナップの拡充に向けた電子タバコの開発や、コンステレーション社と協業した大麻入り飲料の開発といったことが挙げられる。

キャノピーにとって有利なことは、同社が娯楽用、医療用大麻共にマーケットシェアのトップを占めていることである。直近四半期の医療用大麻市場では、総売上高の約23%を占めていた。

年初来株価は既に78%以上の上げ幅を見せており、昨年度は125%以上の上昇となった。今後順調に新しい付加価値製品を拡充させていくことで、同社株にはさらなる上昇余地があると考えている。

また先月には、最大1億5000万ドルを投じてニューヨーク州に大麻の生産加工施設を創設することを発表している。

2. オーロラ・カンナビス

大麻生産業におけるその他の主要プレーヤーとして、オーロラ・カンナビス(Aurora Cannabis) (NYSE:ACB)が挙げられる。先週同社が発表した四半期決算において、医療、娯楽用大麻ビジネスの両方における堅調さが表れていた。

オーロラ・カンナビス(ACB) 週足チャート 2016-2019

同社株価はニューヨーク証券取引所に上場して以降、上値が重く、他の同セクター銘柄と共に下落していた。先週金曜日の終値は7.05ドルであった。上場以前の春から夏にかけては、同社はMedReleaf Corp.とCanniMed Therapeuticsの買収を発表した。両社はオーロラ社の医療用事業に統合された。

両社の買収によって、オーロラは先週発表した第2四半期決算の売上高を前年同期比363%増の5440万ドルへと拡大することができた。娯楽用大麻の売上高が2160万ドル、医療用大麻は2600万ドルとなった。

同社は透明性に優れており、カナダでの供給問題など情報の公開にかなりオープンである。キャノピーとは違い、オーロラはグラム当たりの販売コストや平均正味販売価格を公表している。

急成長市場であるため、アナリストがこれらの新興大麻生産企業の企業価値を算出することは容易ではない。しかし、情報の公開によって情報の非対称性が解消され、業界順位が入れ替わることだろう。

オーロラは直近四半期において、前年同期比で770万ドル減の2億3770万ドルの損失を計上した。同社はこの損失を「オペレーションの非効率」による人件費の高騰やデリバティブの未実現評価損によるものと説明している。総売上高は前年同期の63%から54%へと落ち込んだ。

同社は世界21ヶ国で事業展開しており、特に欧州圏でのプレゼンスが高い。同社は今後数年間で世界の医療用大麻ビジネスが大きく成長すると見込んでいる。

同社株は昨年10月に52週間高値の12.52ドルをマークした後、下落へと転じ、その後は年初来で30%増となっている。同社は初期成長段階における問題の解決や買収企業の統合によって、今後株価は継続して成長すると我々は考えている。

要点

大麻関連企業の今後の収益性に賭けるのは未だリスクが潜在している。投資で利益を上げることは予想よりも長い時間を要するかもしれない。

もし今後5年間といった長期的な投資を求めているのであれば、大麻関連企業の中で最も力強い企業に投資するべきである。そういった観点で言うと、キャノピーやオーロラは最も最適な投資先であると考えられる。

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