
バブルの発生を予見することはできない。しかし、市場価格が実体を超えて値上がりする際には、いくつかの共通した兆候が見られている。最近のIPOブームからもバブルの兆候が見られる。
ペット用品ECのChewy(NYSE:CHWY)は6月14日にIPOを実施し、88%上昇した。13日はフリーランスマーケットプレイスのFiverr(NYSE:FVRR)が上場し取引初日で90%高、12日はクラウドベースのセキュリティソフトを提供するCrowdStrike(NASDAQ:CRWD)が上場し、取引初日で87%高となった。
ブルームバーグによると、今年行われた数多くのIPOは、取引初日で最低でも50%高となっている。ウーバーのIPOでは初日に8%安となったにも関わらず、IPOへの注目は高いままである。
IPOへの人気の高まりは一体何を意味しているのだろうか。一つ明らかなことは、投資家はマクロ経済的な要因を一切考慮していないということである。
バンク・オブ・アメリカの調査によると、現在ファンドマネージャーは株式から手を引いており、10年前の金融危機の際と同じくらい弱気であることが判明した。
どの企業が成長を続け、どの企業が大幅に下落するかは分からない。しかし、歴史的に考えて、IPO後に短期的に株価が上昇したとしても、長期的にその企業が成長を持続させられるとは限らない。ブルームバーグの調査によると、リーマンショック以降でIPO初日に100%以上上昇した企業のほとんどが、長期的には下落に転じている。
IPOが失敗する原因としてあげられるのは、現金燃焼率である。電気自動車メーカーのテスラ(NASDAQ:TSLA)やソーシャルメディア企業のスナップ(NYSE:SNAP)を例に挙げて考える。両社ともに華々しいIPOを行ったが、現在莫大な現金を支出しており、継続的な利益を創出するには程遠い。
反例としては、アマゾン(NASDAQ:AMZN)、グーグル(NASDAQ:GOOGL)、フェイスブック(NASDAQ:FB)はIPO後も長期的に株価が上昇している。しかし、ここで重要なのは、全てのIPOが成功するとは限らないという点である。
そんな中、ビヨンド・ミート(NASDAQ:BYND)の今年のIPOは好例である。同社は先月のIPO以来で約500%高となっている。現在最も勢いがある企業であり、まもなく黒字化するだろう。しかし、この急騰によって、同株の変動はとても激しいものになっている。
17日ではビヨンド・ミート株は大幅下落となった。明らかに割高になっていたことは否定できないだろう。
IPOへの参加は短期的には成功する可能性が高いが、長期にわたって株式が上昇を続けるとは考えにくい。IPOへ参加する際は、しっかりと懸念材料についても検討すべきである。
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