キャン・トラスト・ホールディングス(TSX:TRST)、(NYSE:CTST)の投資家にとって、今週は非常に重要な局面となるだろう。先週、同株は5日続落となり48%の下落となった。
同社は2018年10月から2019年3月の間、認可を受けていない5つの温室で大麻を栽培していたことを認めた。このことを受けて、7月8日の同株は22%以上の下落となった。同社は4月に温室のライセンスを取得している。
当初、不認可温室での栽培はそれほど深刻には受け止められてはいなかった。しかし、先週半ばには、カナダ保健省が同社の乾燥大麻約5000キログラムを押収し、アルバータ州とオンタリオ州の小売店では同社製品が排除された。
その後、追加で7500キログラムの大麻が押収された。11日には不認可の温室で栽培された疑いの強い同社の医療用大麻が、デンマークで検疫下に置かれた。
スキャンダル
12日、カナダの全国紙はさらなるスキャンダルを報じた。キャン・トラストの元社員とのインタビューをもとに、同社は保健省へ提出された「疑わしい写真」の中で、許可のない温室を隠すために「偽の壁」を仕込んでいたことが明らかになった。この後、同株は17%安の2.565米ドル(3.34カナダドル)となった。
結果、同社の時価総額は48%安の1億7400万ドル(228カナダドル)となった。
「疑わしい写真」を受けて、トロント証券取引所は同社に対して、違反行為を認めておらず投資家をリスクに晒しているとして非難した。
キャントラストは保健省の審査に先立ち、自社製品全ての販売、出荷を停止した。このことを受けて、合法大麻の不足や価格の上昇が起こりうるとの見方が高まっている。
信頼失墜
株式市場はキャントラストへの信頼を失う一方、大麻セクターに対する視線がどれほど厳しくなるのかについて懸念している。
その他の大麻銘柄
全ての主要な大麻銘柄は15日に上昇した。