グーグルの親会社であるアルファベット(NASDAQ:GOOGL)の広告事業の売上成長は不調であるが、同社の株価は上昇トレンドである。
アルファベットの第2四半期決算(4-6月期)報告は25日の市場引け後に行われる。予想EPSは11.1ドル、予想売上高は381億6000万ドルである。
前年同期の2018年第2四半期ではEPS11.75ドル、売上高は326億6000万ドルで、予想EPS9.64ドル・予想売上高255億8000万ドルを軽々上回っていた。
しかし、2019年にはいって業績は悪化している。4月に行われた2019年第1四半期決算では売上成長率が15%までに減少し、前四半期から約20%の減少、前年同期比で24%の減少となった。
売上高は過去3年ぶりの低い伸びとなり、デジタル広告事業の競合による圧力が窺える。決算を受けて、引け後の時間外取引で約7%下落となった。
しかし、その後同社の株価は回復し上昇トレンドに回帰している。1月3日の1025ドルの安値から、昨日の終値では1148.05ドルとなっている。
アルファベットにとって、広告収入は売上の85%を占める。そして、広告売上成長に陰りを見せている現在、決算を前にこう株価が上昇しているのはなぜだろうか?
同社株価は200日移動平均線を超えて推移している。また、RSIを見ると、価格が上昇チャネルラインの下限にたどり着く前に、RSIの上昇トレンドラインで反発していることが窺える。
MACDの短期MAは、長期MAに向かって下落している。しかし、RSIの反発が指し示すようにMACDの短期MAも長期MAで反発する可能性が十分にある。これは6月の下旬に起こっているパターンと同じである。
しかし、昨年末から20%の下落し弱気相場入りとなってから、まだ弱気相場から脱却したとは言えない。
いまだに50日移動平均線は200日移動平均線を超えることができていない。デットクロスとなっているが、200移動平均線がフラットに近いため勢いは緩和されているだろう。
一方で、100日移動平均線は上昇チャネルラインの上限に位置してレジスタンスラインとして機能している。この水準は、買い方にとって利確する水準であり、売りが先行するだろう。もしこの水準を超えることになると、レジサポ転換が起こり、50日移動平均線も200日移動平均線を超える可能性がある。
トレード戦略
慎重なトレーダーは、見送り。
一般的なトレーダーは、上昇チャネルラインの下限まで下落し、その下限と200日移動平均がサポートとなるまで買いは控える。
積極的なトレーダーは、リスクリワードレシオ1:3を考慮してロングエントリーを検討。
トレード例:今すぐエントリー
-
エントリー: $1,138
-
損切り: $1,113 – 上昇チャネルラインの下限
-
損切り幅: $25
-
目標価格: $1,213
-
利確幅: $75
-
リスクリワードレシオ: 1:3
トレード例:引き付けてエントリー
-
エントリー: $1,115 – 200 DMA
-
損切り: $ $1,111 – 上昇チャネルラインの下限
-
損切り幅: $4
-
目標価格: $1,127
-
利確幅: $12
-
リスクリワードレシオ: 1:3