
ライドシェア大手のウーバー (NYSE:UBER)は、3月の安値から力強く反発している。
同社の株価は3月の安値から約140%高となっている。この反発を受け、年初来では10%高となっており、S&P500をアウトパフォームしている。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、各国は都市を次々と封鎖しており、同社のサービスも休止を余儀なくされている。
7日発表の同社第1四半期決算では、ライドシェアリング事業の売上が4月に80%減となったことが示された。
第1四半期における同社の売上高は35.4億ドル、純損失が29.4億ドルとなった。一方、前年同期は、売上高が29.4億ドル、純損失が10.9億ドルであった。
アナリスト予想では売上高が35億3000万ドル、純損失が13億8000万ドルであった。
期待を下回る決算にも関わらず、同社CEOのダラ・コスローシャヒ氏の新型ウイルスへの対応力が評価されている。また、同社にとって最悪の時期は終了した可能性が高いと見られている。
ウーバーは直近1週間で、6分の1以上の国でのフードデリバリー事業の終了や、中東地域でのリストラなどのコスト削減策を表明している。6日、同社は従業員の14%をリストラすることを表明し、今後2週間でさらにコストカットを推進していくことを示唆した。また、今年はCEOの報酬を返上するとのこと。
過去一度も四半期利益がでていない同社は、10億ドル以上にも登るコストカット策によって、来年には利益を計上できるであろう。
コストカットの一方、同社は収益性の高い地域におけるフードデリバリー事業への多角化を推し進めている。第1四半期におけるウーバーイーツの総受注額は、前年同期比52%増の46.8億ドルとなった。
「ライドシェアリング事業は新型ウイルスの影響で大打撃を受けている。しかし、バランスシートの頑健性を維持し、ウーバーイーツにリソースを集中させ、あらゆる回復シナリオに備えるために迅速な行動を取る」とコスローシャヒ氏は語った。
一部のアナリストは、ウーバーイーツが同社の業績を長期に渡って底上げし続けると見ている。
Piper Sandler社のアナリストであるAlexander Potter氏は「多角化のお陰で、新型ウイルスによる同社の売上減少は抑制できた」と述べた。
さらに、「この傾向は今後も続くだろう。ウーバーイーツはライドシェアリング事業よりも収益性は低いが、新型ウイルスを追い風に今後はさらに飛躍する可能性がある」と語った。
ウーバーはコストカットの推進と事業の多角化によって、新型ウイルス終息後に力強く業績が回復する可能性がある。
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