昨日の日経は0.6%のマイナスで22,750円で引けました。中国のCSI300は0.5%のプラスで引けていますが、香港株は一昨日と打って変わって2.25%の急落でした。オーストラリアは1.2%の下げ、キウィ株も若干下がって終了しています。
欧州連合(EU)のマラソン会合がようやく終わって「復興基金」について合意がなされたことはポジティブニュースでしたが、ユーロ高ポンド高が進んでいることと、米国がヒューストンにある中国総領事館を閉鎖するよう要求したというニュースをきっかけに欧州の株価は軒並み売られました。ドイツDAXは0.5%の下げ、フランスのCACは1%の下げ、英国のFTSEも1%下げています。ただし、米国時間になってダウ、S&P500とも0.6%の上昇、ナスダックは0.25%アップで終了しました。カナダの株価に変化はありません。
VIX指数(恐怖指数)はコロナ禍以降の最安値6/5の23.5に0.1ポイントまで近づく23.6ポイントまで下がって来ていますが、依然として安値を更新できていません。いづれにせよ市場はウィズコロナの世界を受け入れ始めているかもしれません。
ドルインデックスは急落、ドル円急落、ドルストは急騰しています。オセアニア通貨も急騰しています。米国10年債利回りはあまり動かず。原油は米国EIAの発表した原油在庫が上がっていたにもかかわらず下がっていません。6月の最高値を超えましたので、中長期的に今後も原油は上昇し続けそうです。それを受けてカナダドルが急騰しています。金、銀も急騰していますが、ドルインデックスの下げの理由もあるかもしれません。
昨日は米国がヒューストンにある中国領事館を閉鎖せよと命じたことで、両国間の緊張が一気に高まったタイミングがありましたが、ドル円はドルの上昇につれて上昇していますので、リスクオフでのドル円下げではなく
為替は完全にドル(インデックス)次第のマーケットになったようです。
そのドルインデックスですが、中長期的にはさらに続落する可能性が高くなってきています。ただし、3/9に付けた安値94.65がサポートとして効きそうです。そこまでをまずトライして、その後いったんの反発があるかもしれません。