日々是相場 -夕刊- 2020年11月26日(木)
日経平均 26,537.31 円 △ 240.45 円
≪東証一部≫
売買高 11億6,400万株
売買代金 2兆4792億5600万円
値上り銘柄数 1,299 銘柄
値下り銘柄数 791 銘柄
騰落レシオ(25日) 106.49 % △ 6.17 %
為替 1ドル=104.32 円
☆ 市況概況 ☆
時短要請なども気にせず堅調な展開
米国株はまちまちとなり、東京都などでも新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず飲食店などへの時短要請がみられたことや前日までの大幅高の反動から売り先行となった。ただ、寄り付きの売りが一巡となると、底堅さを確認して先物主導で買われ、指数に影響の大きな銘柄などに買戻しを急ぐ動きもあって堅調な展開となった。特に材料があったということではないのだが、持高調整の買い戻しなどもあったようで値持ちのいい展開となった。
昼の時間帯は手仕舞い売りに押され、後場も寄り付きは上げ幅縮小となったが、その後は特に手掛かりもなく、方向感に乏しい展開となった。散発的に先物のまとまった買いがみられ、指数が押しあげられ、26,500円台まで上昇したが、さすがに目先的な過熱感もあったが最後まで値持ちは良く高値圏での引けとなった。
小型銘柄は手仕舞い売りにいされるものも多くまちまちとなった。東証マザーズ指数や日経ジャスダック平均は堅調だったが、二部株指数は軟調となった。先物は散発的にまとまった買いがみられ、その都度指数を押し上げる動きになった。特に材料があって買われたというよりは持高調整の買戻しが主体だったようだ。米国市場が休場となるなかで持高調整を急ぐ動きもあったようだ。
目先的な過熱感は強いのだが、買われすぎ銘柄ほどよく上がるという感じで堅調な地合いが続いている。新型コロナウイルスの感染拡大も特に影響は見られないということなのだろうか、逆に金融緩和が続くということで割高銘柄でも平気で買いに行くという感じだ。かなりバブルの症状であり、目先的な過熱感が強まって、買戻し一巡から調整となると思う。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
さすがにヒゲまで包むということではないが、包み足の形となった。最後の陽線となるのかまだまだ上値があるのかということだが、ひげを抜けていないことで最後の陽線となったのではないかと思う。
☆ あれやこれやと一言 ☆
さすがに上値が重くなったので調整となると思ったが、異様に強い相場となっている。まさに2017年の秋の相場と同じような展開で、割高感が強いから空売りが増えて、空売りが増えるから割高でも買われるということが続いている。
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないなかでここまで買われるというのも実体経済とかけ離れた展開になっており、昨日の後場にように一気に調整感が出るということもあるのだろう。ここからは誰がババをつかむのかということになると思う。
急落が続くといつまでも下落が続くと思うことが多いが、上昇が続くと「もういいだろう」という雰囲気になってくる。バブルには違いなのだろうが、弾けるまではバブルではないわけで、ついて行くしかないという向きも増えているのだろう。
冷静に考えると買えない銘柄も多くなってくるのだろうから、買い方の回転が止まったところからの逆回転を気にしながらついて行くということなのだろう。売り向かう必要はないが当面、急落を想定しながら様子を見たいところだ。