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今週の強気銘柄と弱気銘柄:Exxon Mobil、Visa

発行済 2022-03-06 22:53
更新済 2020-09-02 15:05

米国株式市場は、ロシア・ウクライナ問題の緊張が高まる中、ダウ工業株30種平均が4週連続の下落となり、大幅に低下して先週も取引を終えた。

 

DJI 日次チャート

ロシア、ウクライナ、欧米諸国間の地政学的な動きを引き続き注視する必要があるため、今週も忙しい1週間となりそうだ。

さらに、2月のインフレに関して重要な手がかりとなる最新の消費者物価指数など経済指標の発表も控えている。こちらは今回も1981年以来最も高い数値を示す可能性がある。

またDocuSign (NASDAQ:DOCU)、CrowdStrike (NASDAQ:CRWD)、Oracle (NYSE:ORCL)、Rivian Automotive (NASDAQ:RIVN)、Campbell Soup (NYSE:CPB)など主要な企業が最新の四半期決算を発表する予定である。

市場の強弱に関わらず、投資家の関心を集めそうな銘柄と、さらに弱含む可能性のある銘柄を以下に紹介する。

ただし、あくまで今週の1週間の見通しであることには注意してほしい。

強気銘柄:Exxon Mobil 

Exxon Mobil (NYSE:XOM)は、先週金曜日に株価が約4年ぶりの高値に急騰たが、原油価格の猛烈な上昇の中を受けて、投資家が活況なエネルギー分野に続々と資金を振り分けているため、今週にはさらなる上昇がみられるかもしれない。

XOMは、2018年10月以来の高値となる84.09ドルで金曜日の取引を終え、史上最高の年明けのスタートを切った。現在の株価水準における同社の時価総額は3560億ドルに達する。

XOM 日次チャート

年初来で株価は37.4%上昇し、これはS&P 500の9%下落と比べてる間でもなく両校なリターンといえる。コモディティ価格の上昇、世界的な需要の改善、業務の合理化による 恩恵を同社が受けていることが堅調なパフォーマンスを下支えしている。

原油先物は先週、2020年半ば以来の最大の週次リターンを記録し、米国のWTIと世界のベンチマークであるブレント原油はそれぞれ26%と21%上昇、2008年以来の高水準に達した。

WTI 週次チャート

しかし、米国とその同盟国がロシアのエネルギー部門に新たな制裁措置を講じ、世界の供給に深刻な支障をきたす恐れがあるため、大幅な上昇の余地はまだ残っているとみられる。

業界の専門家やアナリストによると、西側諸国が実際にロシアの石油を禁止した場合、原油価格は1バレルあたり150ドルを超えて過去最高値に急騰する可能性があるという。

米国政府は先週金曜日、バイデン大統領は米国がロシア産石油の輸入を削減する考えがあると警告し、ロシアのエネルギー輸入を全面的に禁止する法案の成立を政府は急ピッチで進めている。

ロシアは1日あたりおよそ500万バレルの石油を輸出しており、サウジアラビアに次いで世界第2位の原油輸出国となっている。

弱気銘柄:Visa 

2020年3月以来、週次では最大のマイナスを記録したVisa (NYSE:V)の株価は、ロシア・ウクライナ情勢を巡る悪影響を投資家が懸念しているため、今週も厳しい状況に陥るようだ。

このような事態を懸念して、ロシアのウクライナへの侵攻が続いていることを理由として、同社は土曜日にロシアでの事業を停止すると発表した。

ロシアで発行されたVisaのクレジット・カードとデビット・カードで行われたすべての取引は、もはや国外で機能しなくなると発表した。またロシア国外で発行されたVisaカードも、ロシアの国内では使えなくなると付け加えた。

Visaの最高経営責任者(CEO)であるAl Kellyは声明で、「我々の大切な同僚や、ロシアでサービスを提供している顧客、パートナー、加盟店、カード会員に影響を与えることを残念に思う」と述べている。

これを受けて、ロシア最大の金融機関であるSberbank (OTC:SBRCY)を含むロシアの複数の銀行が、中国のUnionPayのシステムとロシア独自のミール・ネットワークとを組み合わせたカードの発行を近く開始すると発言した。

2021年にロシアで大きな存在感を示していたVisaにとって、これは悪い知らせだ。昨年のVisaの純売上高のうち約12億ドル(約4%)は、ロシア国内、海外からロシア国内向けおよびロシアからロシア国外向けでの事業から得られたものである。

V 日次チャート

Visaの株価は先週8.7%急落し、金曜日の取引では1ヶ月以上前につけた安値である200.29ドルで引けた。現在の時価総額は4202億ドルだ。現在、Visaは52週間レンジにおける安値まであと5%というところまで下落している

足元、頭を悩ませているもう一つの逆風は、米国内外の消費者がインフレ高進の中でクレジット・カードの使用や支出を控えているため、同社の決済ネットワークの成長が鈍化するのではないかという懸念である。

V 移動平均線

テクニカル面では、Visaの株価は最近の取引日で50日、100日、200日移動平均線などの重要なレベルを下回っており、これは今後さらに売り圧力が高まることを示唆している。

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