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スピンオフ企業や最近上場した企業に投資するための2つのETF

発行済 2022-04-25 21:13
更新済 2020-09-02 15:05

2022年に入ってから、広範な金融市場は不安定な状態が続いている。今年第1四半期と4月は、「パンデミックの寵児」と呼ばれる多くの高グロース・ハイテク企業にとって過酷なものだった。

とはいえ、市場全体が売られているにもかかわらず、上場する企業はまだまだ注目されている。そこで新規公開株に投資したい投資家のために、2つの上場投資信託(ETF)を紹介しよう。

1. Invesco S&P Spin-Off ETF

  • 現在価格:58.39ドル

  • 52週間のレンジ:55.99ドル~67.97ドル

  • 配当利回り:0.78%

  • 経費率:年率0.65%

コーポレート・スピンオフとは、企業が子会社やセグメントを、新しい企業の株式を発行することで独立した別会社にすることである。マッキンゼーの調査では、以下のように示唆されている。

「...親会社は、両者に価値を生み出す方法でスピンオフによって分離することができる...実際、我々の実証研究は、スピンオフが両社の長期的な成長と価値創造の機会をサポートすることによって、アウトパフォームすることを示唆している..」

最近記事で取り上げたが、通信サービス大手の AT&T (NYSE:T)は先日のWarnerMediaのスピンオフを完了させた。その後、同社のメディア部門は Discoveryと合併し、 Warner Bros Discovery (NASDAQ:WBD)となった。市場は、WBDとTの両株式の将来性について肯定的な見方をしている。

最初のETFである Invesco S&P Spin-Off ETF (NYSE:CSD) は、過去4年以内に親会社からスピンオフした企業にアクセスすることができる。このETFは、2006年12月に取引を開始した。

CSD 週次チャート

S&P US Spin-Off Indexに連動するCSDは、現在31銘柄を保有している。サブ・セクターでは、産業(31.24%)、素材(15.82%)、一般消費財(13.67%)、情報技術(9.17%)、エネルギー(8.64%)、公益(7.87%)などの企業で構成されている。

ポートフォリオの上位 10 銘柄は、純資産額 6,710 万ドルの 60%以上を占めている。つまり、CSD は比較的小規模ではあるが、非常に集中したETFである。

Constellation Energy (NASDAQ:CEG)、化学大手Dow (NYSE:DOW)、農業大手Corteva (NYSE:CTVA)、産業機械メーカーのOtis Worldwide (NYSE:OTIS)、HVACプロバイダーのCarrier Global (NYSE:CARR)、Wyndham Hotels & Resorts (NYSE:WH)やApartment Income REIT (NYSE:AIRC)などが名を連ねている。

CSDは2021年8月に過去最高値を更新した。しかし、このETFは年初来で6.1%まで下落している。これに対し、S&P 500 Indexは10.3%の低下だ。

CSD の株価収益率(PER) は 16.66倍、株価純資産倍率(PBR) は 3.34倍である。スピンオフ戦略については、読者の注目を集めることだろう。

2. Renaissance International IPO ETF

  • 現在の価格: 18.19ドル

  • 52週間のレンジ: 16.81ドル~37.00ドル

  • 経費率:年率0.80%

スピンオフから、新規株式公開(IPO(Initial Public Offering))に話を移そう。PwCによると、2021年は世界のIPOが2,682件、「EMEAのIPO459件、990億ドルを含む6,080億ドル 」を調達した記録的な年であったという。

しかし、2022年は別の話であることが判明している。第1四半期には、「世界のIPO件数は37%減少し、収益は前年同期比(YOY)で51%減少した」という。

しかし、取引件数の減少にもかかわらず、市場は依然としてIPO株に注目しており、IPO株はグロース株のポートフォリオで保有すべき最も爆発的な株式のひとつとなり得るのである。

次にご紹介するETF、Renaissance International IPO ETF (NYSE:IPOS)は、米国市場以外の流動性の高い新規上場株に投資するETFである。四半期ごとにリバランスされるこのETFは、2014年10月から取引されている。

POS 週次チャート

Renaissance International IPO Indexに連動するIPOSは、現在71銘柄を保有している。ポートフォリオの約20%は金融業で占められている。次いで、テクノロジー・サービス、耐久消費財、非耐久消費財、小売業と続く。

組入上位10銘柄で純資産1,130万ドルの46%近くを占めている。中国銘柄が43.1%と最も高い。その他、スウェーデン(20.4%)、英国(8.5%)、タイ(5.0%)、オランダ(4.4%)、カナダ(3.9%)などが含まれている。

ポートフォリオの主要銘柄には、スウェーデンの自動車メーカーであるVolvo (ST:VOLVb)やプライベート・エクイティ・グループのEQT (NYSE:EQT)、中国のソーシャル・プラット・フォーム運営会社の Kuaishou Technology (HK:1024)、中国飲料名のNongfu Spring (HK:9633)、物流資産管理のESR Cayman (HK:1821)が挙げられる。

IPOSは1月以降28%、過去52週間で49.1%それぞれ下落している。またこの1年間、中国株には下落圧力がかかっていたことを読者の皆さんは覚えているだろう。

例えば、2022年のこれまでのところ、深セン総合指数は24.3%、上海総合指数は15.2%の下落となっている。ポートフォリオの一部を米国市場以外の新規上場株に割り当てたいと考えている読者は、IPOSをさらに研究してみるとよいだろう。

最後に、Renaissance IPO ETF (NYSE:IPO) は、最近上場した米国企業に投資している。年初来、IPOは36.5%低下している。

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