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ボラティリティの高い市場に適したETF2選

発行済 2022-06-21 20:28
更新済 2020-09-02 15:05

景気後退への懸念が強まる中、ボラティリティは市場を支配し続けている。 CBOE ボラティリティ・インデックスは「恐怖指数」とも呼ばれ、足元31を超える水準で推移しており、1月から80%以上上昇している。アナリストは、6月15日の連邦準備制度理事会(FRB)の0.755の 利上げ の次に何が起こりうるかを市場が議論する中、ボラティリティは高止まりすると予想している。

先週、 ダウ工業株30種平均S&P 500は1月上旬の過去最高値から下落し、弱気相場の領域に入った。NASDAQ総合も、3月以来弱気相場入りしている。

一方、市場の専門家は、長期的なポートフォリオ目標に焦点を当てることを重視している。Charles Schwabによれば、「強いバランスシート、高いフリー・キャッシュ・フロー利回り、前向きな業績修正といった質の高い材料」をみることが重要になる7月は、またもや忙しい決算シーズンがやってくる。

そこで本日は、FRBや企業収益の見通しがつくまで、ポートフォリオのボラティリティを下げるのに役立つ2つの上場投資信託(ETF)を紹介しよう。

1. Invesco S&P 500 High Dividend Low Volatility ETF

現在の価格:42.25ドル

過去の52週間のレンジ:41.53ドル~49.61ドル

配当利回り:3.79%

経費率:年率0.30%

Invesco S&P 500® High Dividend Low Volatility ETF (NYSE:SPHD) は、高配当利回りで低ボラティリティのS&P500構成銘柄である50社の株に投資している。

SPHD 週次チャート

SPHDは2012年10月に上場した。純資産は36億7000万ドルとなっている。構成比が最も高いのは公益と生活必需品で、それぞれ20%を超えている。次いで、ヘルスケア(11.87%)、不動産(10.83%)、エネルギー(9.32%)、素材(7.91%)となっている。

ポートフォリオの4分の1以上は、有力な上位銘柄に投資している。その中には、エネルギー銘柄のWilliams Companies (NYSE:WMB)、Kinder Morgan (NYSE:KMI)、Chevron (NYSE:CVX)、International Business Machines (NYSE:IBM) 、telecoms giant Verizon Communications (NYSE:VZ)が含まれている。

SPHDは4月21日に過去最高値を更新した。しかし、過去2ヶ月間、このETFは下落圧力を受けており、その結果、年初来で6.7%値下がりしている。

株価収益率 (PER) と株価純資産倍率 (PBR) はそれぞれ15.11倍と2.24倍になっている。この分散されたETFは、安定した配当収入をもたらすコア・セクターの低ボラティリティ銘柄をお探しの方に注目されるべきETFだと考える。

2. iShares MSCI Emerging Markets Min Vol Factor ETF

現在の価格:54.52ドル

過去52週間のレンジ:54.30ドル~64.71ドル

配当利回り:2.46%

経費率:年率0.25%

現在、投資家の間では、今年後半の投資先について意見が分かれているようだ。投資会社Nuveenはこう提案している。

「高い信頼性を求める投資家は、新興市場における厳選された投資機会を模索するのがよいだろう。中国のインターネット株にとって厳しい2021年を経て、現在これらの株のリスク/リターン特性はポジティブになっていると考える。」

そこで、 iShares MSCI Emerging Markets Min Vol Factor ETF (NYSE:EEMV) は、ボラティリティ・レベルの低い新興国株式に投資するものである。言い換えれば、成長銘柄よりも安定した銘柄を好むということである。当ETFは、2011年10月に上場した。

EEMV 週次チャート

MSCI Emerging Markets Minimum Volatility Indexに連動するEEMVは、320銘柄を保有している。このうち、4分の1以上が中国を拠点とする企業である。次に、台湾、インド、サウジアラビア、韓国、タイ、マレーシアなどの企業で構成されている。

セクター別では、金融が23.72%でトップ、次いで情報技術(15.65%)、通信(15.14%)、生活必需品(10.99%)、ヘルスケア(8.6%)の順となっている。

組入れ上位10銘柄は、純資産56億2000万ドルの15%近くを占める。その中には、中国企業のBank of China (SS:601988)やChina Yangtze Power (SS:600900)、台湾の Chunghwa Telecom (TW:2412)、First Financial Holding (TW:2892)およびTaiwan Mobile (TW:3045)、そしてサウジアラビアの Al Rajhi Bank (TADAWUL:1120)が含まれている。

EEMVは2021年11月に史上最高値を更新したが、1月以降13.2%下落し、株価収益率(PER)は13.59倍、株価純資産倍率(PBR)は1.89倍となっている。新興国市場のエクスポージャーを探している投資家は、EEMVにアンテナを張っておくとよいだろう。

***

足元の市場環境下、正しい投資判断を下すのは非常に難しくなっている。現在は下記のようなリスク要因が懸念される。

  • インフレ

  • 地政学的リスク

  • 新技術による市場のディスラプト(創造的破壊)

  • 金利先高感

このような不確定要素に対応するためには、データの収集や知見の創出が非常に重要となる。感情を排除し、ファンダメンタルズに着目して投資判断を下す必要がある。

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