昨日の東京タイムから欧州タイムは上に下にの大暴れでした。
「中国当局が一部の銀行に対して預金準備率の引き上げを指示した」
というニュースがでて円高へ。(本日、当局はこの噂を否定)
S&Pが「本邦の見通しをネガティブにする」
と発表したことから円安へ。
英GDPが予想より悪い結果となり円高へ。
これだけ見てもあっちこっちと流れが変わり、
大きな流れに影響を与えるものはなんなんだ?!
という状況です。
ここで最近の材料を整理してみました。
円高材料
・中国預金準備率などによる引き締め政策により経済成長ストップ懸念
・ギリシャなどの債権格下げ問題
・英GDPの事前期待ほどの回復はなかった失望感
円安材料
・日本国債の格下げ懸念
・朝鮮半島のドンパチ
探せばもっとあるでしょうが、ここ数日でぱっと思いつくのはこれくらい。
注目は日本国債の格下げ懸念です。
国債発行額が44兆円を越え、日本の借金は2010年度末には973兆円になります。
1000兆円が危険ラインとも言われており、
2011年度にはこのボーダーラインを突破することがほぼ確実でしょう。
長期的に見ると2010年後半から2011年は国債がやばい
ということになり円売りが盛んになると思われます。
といっても大事なのは「今日、明日はどうなるんだ?」
という点なのは言うまでもありませんが、
2010年は上記のように円は爆弾を抱えている状態なので、
いつ円安がどかんと進行してもおかしくない
ということは頭の隅に置いておきたいと思います。
いまだに円が安全資産と言われてリスク回避の対象となっているのが
理解に苦しむので、かなり右よりな考え方かも知れませんけど♪
さて、本日も朝からリスク回避モードで円高気味ですが、
唯一、豪CPIが予想以上の結果となり堅調です。
来月のRBA政策金利での利上げ期待が高まり、
80円の節目&雲の下限でサポートされそうな状態です。
ロングで対応するなら豪ドル円しかないですね。
ここは大勝負を仕掛けても良い場面かも知れません。
いっちょ100枚トレードでも行ってみようかな?
・・・いや、まだやめとこ(汗)
今日の狙い目
ドル円
雲の上限89円15銭に向けて下落中です。
89円20銭付近には09/11/27の84円79銭と01/08の93円78銭の半値ラインがあり、
ひとまずここが下値の目処となりそうです。
そこを抜ければ次は88円前半がターゲットとなるので、
ショートの順張りを狙っていきたいと思います。
ポンド円
雲の下限でなんとか踏みとどまっている状態ですが、
昨日の英GDPがあまりよくなかったため一時的に期待を裏切られたポンド売りが
優勢となりそうです。さらに下落すると次のターゲットは142円付近が浮上。
こちらも順張りショートが順当でしょう。
豪ドル円
80円の大台で薄氷のサポート中。
豪ドル円については、そろそろ反発か?という思いがありますが、
今朝の豪CPIの結果が予想より好調だったため、反発の可能性が高まりました。
今は全体的なセンチメントが悪いので他通貨に足を引っ張られていますが、
来月の2/2のRBAに向けて上昇してくると考えます。