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Daily Commentary - 01月07日2014年

発行済 2014-01-07 21:01
更新済 2019-12-18 20:45
概観

  • 米国のサービス業PMIが予想外の軟調さを示したことで、米国の資産市場におけるさらなる平均回帰が生じ、USDはいくらか弱含んだが、G10通貨のうちのいくつかの通貨に対しては、どうにか上昇し、基本的に持続的な好調さがあることを示した(EUR/USDに関するテクニカカル分析を参照)。12月の非製造業ISM指数は、53.9から6ヵ月ぶりの低水準である53.0にまで低下した。この下落は、主に新規受注の悪化によるものであったが、建設業や農業など天候に敏感な多くの部門も含まれていたことから、景気というよりも天候によるものであったと考えられる。とはいうものの、米国の債券利回りが、10年物米国債で約4bp低下するなど、比較的長期のFF先物に対するインプライド金利が4-5bp低下する一方、株価は3日連続で下落するなど、米国の2014年の資産市場を特徴づける平均回帰が続いた。USDは、米国の金利の低下により、ある程度サポートを失ったが、それでも今朝は、対CAD、AUD、JPY、NOKにおいて、月曜日の朝の水準に比べて上げて始まった。ただし、対EUR、GBP、SEK、NZDでは下げて始まった。
  • 日本の株価が一段安となるなか、通常ならUSD/JPYも下げるところを、USD/JPYのパフォーマンスは再び素晴らしい状況を示している。同様に、12月のサービス業PMIが2ヵ月連続で低下したという昨日の発表後のGBPの回復も、やはり素晴らしく、同通貨に対する持続的な需要を示している。GBP/JPYのロングポジションは、これら2つのトレンドを利用する方法と言えるかもしれない。
  • 本日、欧州時間中に発表される主な指標は、ユーロ圏の12月のCPIであろう。総合およびコア指数速報値は共に、前年比+0.9%から前年比+0.8%まで鈍化すると予想される。インフレ率の鈍化は、ECBにとって懸念材料となる可能性がある。彼らの2014年の総合インフレ率に対する予想は1.1%である。しかし、この程度の低下が、今週の会議で政策に何等かの変更をもたらすとは考えられない。ドイツの12月の失業率は、6.9%で変わらずと予想され、フランスの12月の消費者信頼感指数は、11月の84から変わらずと予想されている。本日遅くには、米国の11月の貿易赤字が、10月の406億ドルから400億ドルへとわずかに縮小すると予想されているが、この指標が市場を動かすことはめったにない。本日は、FRBから2名の発言者が予定されている。ボストン連銀総裁のエリック・ローゼングレン氏とサンフランシスコ連銀のジョン・ウィリアムズ氏である。
  • 投資家は、経済ニュースに加え、米国の天候を見極めたいところだろう。米国は、過去20年間で最も低い気温に見舞われており、あらゆる地域の気温が記録的低水準に近付きつつある。寒冷な天候に最も影響される市場は、米国の天然ガス先物で、米国では13年間で最も寒い暖房シーズンの始まりが、燃料需要を押し上げているため、天然ガス先物が急激に上昇している。米国のエネルギー情報局によれば、発電が、米国の天然ガス利用の32%を占め、全世帯の暖房用燃料需要の約49%を占める。また、まだ作物を保護するための雪よけで覆われていない、グレートプレーンの冬小麦において、寒冷な気候による被害が生じているため、小麦価格が上昇し始めている。によれば、寒さは米国の大半の地域で続いている。取引の多様化を画策する市場参加者は、これらの市場について検討し始めているかもしれない。問題は、こうした状況がまだ取引に影響を与えるのか、あるいは、現在完全に織り込み済みなのかどうかという点である。それは天候次第であるとも言えるが、このことに関して、私は何かを強く主張するだけの特段の知見を持ち合わせていない。ただし、天然ガスに対するテクニカルな見通しは依然として強気であると言えそうだ(下記参照)。
THE MARKET

EUR/USD
graph
  • 月曜日、EUR/USDは、1.3570(S1)で新たな安値を形成した後、上昇したがこの上昇は、1.3650(R1)で止まった。50期間移動平均は、徐々に200期間移動平均に近付きつつあるため、近い将来、弱気なクロスを形成すれば、新たな短期的下落トレンドの構築を裏付ける可能性がある。日足チャートでは、日足のMACDと価格動向の間にマイナスの差が認められ、さらなる低下の可能性が高まっている。
  • サポート: 1.3570 (S1), 1.3525 (S2), 1.3400 (S3)
  • レジスタンス: 1.3650 (R1), 1.3730 (R2), 1.3810 (R3)
USD/JPY
graph
  • USD/JPYは、103.90(S1)のサポートから反発し、若干上昇した。短期的上昇トレンドは依然として有効であるが、この持続を示唆するためには、105.45(R1)のバリアーと、10月17日~25日の弱気な波の423.6%フィボナッチ・イクステンション水準とに挟まれたレジスタンス領域を上方突破することが必要である。ロング派が充分に強く、この強力なレジスタンス領域を超えることができれば、107.00(R2)の領域に向けたイクステンションのきっかけとなるだろう。
  • サポート: 103.90 (S1), 102.14 (S2), 101.12 (S3)
  • レジスタンス: 105.45 (R1), 107.00 (R2), 109.00 (R3)
EUR/GBP
graph
  • EUR/GBPは、0.8270(S1)のサポートと0.8330(R1)のレジスタンスの間で保ち合いとなっている。同ペアは、青色の短期的下落トレンドラインを下回って推移しているため、見通しは依然として弱気である。弱気筋がどうにか支配力を得て、この攻防を0.8270(S1)のサポートを下回る水準に持って行くことができれば、彼らは、次のサポートである0.8220(S2)を目指すと予想される。日足チャートでは、レートは、右肩下がりのチャネル(紫色の線)内に留まっている
  • サポート: 0.8270 (S1), 0.8220 (S2), 0.8080 (S3)
  • レジスタンス: 0.8330 (R1), 0.8390 (R2), 0.8431 (R3)

graph
  • は、保ち合いモードで推移し、200期間移動平均を上回り、1251(R1)のレジスタンスを下回る水準に留まった。1251(R1)のハードルを上方突破すれば、次のレジスタンスである1268(R2)に向けたイクステンションのきっかけとなる可能性がある。RSIは、かなりの期間、70水準近くでレジスタンスを見出した後、若干下落したため、さらなる保ち合い、または、戻しの可能性は無視できない。日足および週足チャートでは、比較的長期の下落トレンドが依然として有効である。
  • サポート: 1224 (S1), 1187 (S2), 1155 (S3)
  • レジスタンス: 1251 (R1), 1268 (R2), 1290 (R3)
天然ガス
graph
  • 天然ガスは、赤色の右肩下がりのレジスタンスラインでレジスタンスを見出しつつある。このラインを突破し、さらに4.39(R1)のハードルを上方突破すれば、次のレジスタンスバリアーである4.57(R2)に向けたイクステンションのきっかけとなる可能性がある。青色の上昇トレンドラインと、50期間移動平均が依然として200期間移動平均を上回っていることによって示されている通り、全体的なトレンドは、上方サイドである。
  • サポート: 4.20 (S1), 4.10 (S2), 4.00 (S3)
  • レジスタンス: 4.39 (R1), 4.57 (R2), 4.83 (R3)

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