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Daily Commentary - 01月08日2014年

発行済 2014-01-08 21:02
更新済 2019-12-18 20:45
概観
  • 米国の貿易データは、通常市場に影響を与えることはなく、昨日の米国の11月の貿易データも、実際に為替市場に即時的な影響を与えることはなかった。しかし、エコノミストたちが、このことが示す成長に対する意味合いを考え始めたため、USDは徐々に上昇することとなった。輸出が記録的高水準に達し(前年比+5.2%)、輸入が減少した(前年比-1.1%)ため、赤字幅は、406億ドルから、市場の予想である400億ドルよりもかなり良好な343億ドルへと急激に縮小した。商品貿易収支における改善の大半は石油によるものであった。米国の国内石油生産の増加によって、輸出は増加しつつあり、輸入は減少しつつある。米国のエネルギー情報局は、米国の2015年の石油生産は、43年ぶりの高水準に達するとしており-米国における「ピーク・オイル」はもはやこれまでと-上院エネルギー委員会における共和党のトップは、石油の輸出に対する制限令を要請した。このことは、石油が、将来も貿易収支のさらなる改善をもたらす可能性があることを意味する。昨日の為替市場にとっての重要なポイントは、貿易収支の改善を理由に、多くのエコノミストが第4四半期のGDP予想を上方修正したことである。これらの修正が、市場に浸透し始めたため、USDは全般的に強含んだ。USDは、今朝、対CAD、JPY、CHFで上昇したが、対NOK、NZDでは下落した。これは、私の2014年の見通しの中で、米国の2014年の成長予想が上方修正されれば、今年のUSD高の主な要因のひとつとなるだろうと述べた主張と一致する。
  • カナダが23か月連続での貿易赤字を記録し、アイヴィーPMI(カナダのPMI指数)が53.7から46.3へと低下した(市場の予想は54.5への上昇であった)ことから、CADは特に弱含んだ。好調な米国経済と、カナダから米国への輸出の増加との従来の関係性が弱まりつつあるように見受けられるため、貿易データは特に懸念材料である。トレーダーがUSD/CADの方向性に対して確信を持てないことを懸念して、カナダ銀行のポロズ総裁は、カナダのインフレ率が目標を下回ることを最も懸念していると語った。
  • 昨日のアイルランドの10年物国債の入札は、上々であった。需要が強かったため、同国は、計画以上の債券を、予想以上の価格で売却することができた。このニュースは、その他の周辺諸国の債券利回りの低下にも一役買った。欧州周辺諸国の債券の売れ行きが好調だったことから、安全資産であるCHFに流入していた資金の一部は、EURに還流することとなり、その結果、EUR/CHFが上昇した。
  • 昨日は、米国中を記録的な低気温が襲ったため、昨日、天然ガスの価格は、極端に変動したが、天気予報は、今週後半には、季節外れの温かさが戻ってくるとしている。限月の近い2月物は最も活発で、ニューヨーク取引の早朝に示した+2.9%と、ニューヨーク取引の終わり近くで付けた-1.1%の間で推移した。本原稿執筆現在、火曜日の終値から+0.8%の上昇となっている。取引のためには、天気予報を見守りたい。
  • 欧州の本日の取引は、ドイツの経常収支で始まる。同国の11月の貿易黒字は、10月の179億ユーロから189億ユーロにまで拡大すると予想される、また経常黒字は、191億ユーロから193億ユーロへとわずかに拡大すると予想されている。ドイツの11月の製造業受注指数は、修正後で10月の2.1%の低下から前月比1.5%の上昇に転じると予想されている。これは、市場にとって重要な数値であり、EURに対してプラス材料となる可能性がある。ユーロ圏の11月の小売売上高は、10月の-0.2%から、前月比0.1%と小幅な上昇に転じると予想される。一方、ユーロ圏の11月の失業率は、12.1%で変わらずと予想される。
  • 米国では、ADP雇用統計が、12月の企業雇用が、11月の21万5千人に対し、20万人の増加となったことを示すと予想される。これは、金曜日の非農業部門雇用者数(NFP)における19万5千人前後とするコンセンサス予想と一致する水準である。ただし、ADPレポートとNFPの間の関係はかなりランダムである。直近2年間では、13回はADPの方が多く、12回はADPの方が少なく、その平均差は大きく、ADPの方が4万3千人少ない。しかし、我々が入手できる最高の指針であるが、あまり参考にはならない。また、FOMCが、月々の債券買入額を850億ドルから750億ドルに削減し始めることを計画していると発表した12月17日~18日の会議の議事録がFRBから発表される。市場は、この決定の背後にある理由をさらに洞察すべく、また、FRBがどの程度早い段階で刺激策を緩めるのかということに関する手がかりを求めて、この議事録を子細に検討するだろう。
THE MARKET

EUR/USD
graph

  • EUR/USDは、保ち合いモードで推移し、1.3650(R1)のレジスタンスバリアーと200期間移動平均を下回る水準に留まった。同ペアは、青色の短期的な上昇トレンドラインを下回っているが、日足チャートにおいて認められる比較的長期的な上昇トレンドライン(水色)は引き続き上回っている。水色のサポートラインを下方突破し、その後1.3525(S2)の重要なサポートを下回れば、最初のターゲットとして次のサポートである1.3400(S3)を試す可能性がある。1.3525(S2)水準は、従来の短期的な上昇トレンドの61.8%フィボナッチ・リトレースメント水準と一致するため、この水準を突破するのはそれほど簡単ではないだろう。日足チャートでは、日足のMACDと価格動向との間にマイナスの差が認められ、さらなる下落の可能性が高まっている。
  • サポート: 1.3570 (S1), 1.3525 (S2), 1.3400 (S3)
  • レジスタンス: 1.3650 (R1), 1.3730 (R2), 1.3810 (R3)
USD/JPY
graph
  • USD/JPYは、月曜日に103.90(S1)のサポートバリアーで反発した後、引き続き上昇した。現在、レートは、105.45(R1)と10月17日~25日の弱気な波の423.6%フィボナッチ・イクステンション水準との間のレジスタンス領域を目指している。上方への道筋の持続を示唆するためには、この強力なレジスタンス領域の上方突破が必要である。ロング派が、この天井を抜けるほど充分に強力であれば、107.00(R2)領域に向けたイクステンションのきっかけになると予想される。
  • サポート: 103.90 (S1), 102.14 (S2), 101.12 (S3)
  • レジスタンス: 105.45 (R1), 107.00 (R2), 109.00 (R3)
EUR/GBP
graph
  • EUR/GBPは引き続き横ばいとなり、0.8330(R1)のレジスタンスバリアーと青色の短期的な下落トレンドラインを下回る水準に留まった。このレジスタンスが維持される限り、見通しは引き続き弱気である。下落の道筋の持続を示唆するためには、0.8270(S1)のサポートを下方突破する必要がある。もしそうなれば、0.8220(S2)のバリアーに向けたさらなる下落の可能性がある。日足チャートでは、レートは、右肩下がりのチャネル(紫色の線)内に留まっている。
  • サポート: 0.8270 (S1), 0.8220 (S2), 0.8080 (S3)
  • レジスタンス: 0.8330 (R1), 0.8390 (R2), 0.8431 (R3)

graph
  • は低下し、昨日我々のモメンタム分析によって提示された弱気な兆候を裏付けた。金は1224(S1)のサポートをわずかに上回る水準にとどまっており、これを下方突破すれば、最近の安値である1187(S2)を目指す可能性がある。一方、1251(R1)のバリアーを上方突破すれば、短期的なバイアスは上方に転じる可能性がある。私は、短期的な見通しはニュートラルとするが、日足および週足チャートでは、比較的長期の下落トレンドが引き続き有効であると考えられる。
  • サポート: 1224 (S1), 1187 (S2), 1155 (S3)
  • レジスタンス: 1251 (R1), 1268 (R2), 1290 (R3)
原油
graph
  • WTIは、月曜日、94.00のバリアーを下回る水準にまで低下し、この水準をレジスタンスとして試すべく、昨日は若干上昇した。弱気筋が、価格を94.00(R1)水準を下回る水準で維持することができれば、この攻防はおそらく92.00(S1)の重要なサポートに向けた下落方向へと引きずられると予想される。しかし、RSIは、売られ過ぎの領域を脱しようとしているように見受けられ、MACDは、弱気な領域ながら、トリガーラインを上回っていることから、弱気筋が再び隆盛となる前に、WTIが再び94.00(R1)を上回るとしても不思議ではない。50期間移動平均は200期間移動平均を下回っており、原油の悲観的な見通しを維持している。
  • サポート: 92.00 (S1), 90.15 (S2), 4.00 (S3)
  • レジスタンス: 94.00 (R1), 95.35 (R2), 87.85 (R3)

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