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Daily Commentary - 06月19日2013年

発行済 2013-06-19 17:39
更新済 2019-12-18 20:45
概観

D-デイ(大規模作戦開始日)? 

本日の大きな出来事は、FOMCが金融政策に関する決定をいつ発表し、FRBのバーナンキ議長は、いつ記者会見を開き疑問を解くのかという点であろう。実際、多くの疑問が生じている。彼らはいつ、量的緩和の「削減」を始めるのだろうか?そのペースは?一斉に資金供給を止めるのか、それとも単に市場への資金供給を減らすだけなのか?そして、長期普通債市場を混乱させることには精力的だが、短期債についてはどうするつもりなのか?バーナンキ氏が次の何回かの会議で量的緩和の削減を始める可能性があると認めてからここ数週間というもの、すべての市場がこの問題に注目している。量的緩和削減のタイミング、ペース、方法に関する彼の説明が、新たなトレンドの行く末にとっては重要である。

FRBの新たな経済見通しの要約、すなわち、FOMCメンバーによる、失業率、成長率、インフレ率、金利に対する予想も詳細に精査されるだろう。FRBは、今年のGDP成長率を2.55%(2.3%-2.8%のレンジ)で、また来年については3.15%と予想しているが、これは、今年のコンセンサスである1.9%、そして来年のコンセンサスである2.7%(ブルームバーグのデータを使用)を上回る。失業率は、今年は平均7.4%(7.3%-7.5%のレンジ)、来年は6.85%を示すと予想され、コンセンサスである今年の7.5%、来年の7.0%よりは若干楽観的である。FRBはこれらの数値をどのように修正するのかという点が、彼らがどのようにして量的緩和に変更を加えるのかということを予想する上で重要となるだろう。予想はこれまでのところ擁護できないほど行き過ぎたものではないため、それらはあまり修正されないかもしれない。ひとつ行き過ぎた点があるとすれば、それはPCEコアデフレーターであり、今年の予想レンジは1.5-1.6%となっているが、同指標は今のところ1.1%で推移している。結果的に、2013年のインフレ率は、予想を優に下回る可能性がある。

米国では、昨日発表されたCPIデータが、FRBによる絶え間ない資産買い入れにも拘わらず、インフレ圧力が低いことを示し、CPI項目である燃料用石油が2.9%の低下となったため、5月の前月比は、0.2%の上昇という予想を下回る0.1%の上昇となった。しかし、前年比での総合指数と、食糧とエネルギーを除く指数は、前者が1.4%、後者が1.7%の上昇となったため、いずれも予想に沿う結果となった。5月の建築許可件数と住宅着工件数も、予想よりも軟調な結果となり、前者は悪化し、後者は、6ヵ月平均を下回り、住宅市場における回復の兆しに何某かの影を投げかけた。

マーケット

EUR/USD

• ドイツとユーロ圏の景気の改善は、ドイツの現況に関する見方が厳しくなったことによって相殺され、6月のZEW景況指数がまちまちの結果となったことで、EUR/USDの動きはほとんど影響を受けなかった。その後、本日のFOMC会議の結論が大いに待ち望まれる中で、米国のデータが全般的に予想よりも軟調だったことから、EUR/USDは75pip上昇した。

• バーナンキ議長の記者会見を控え、取引は、短期的な枠組みのテクニカルな取引に限定される可能性が高い。レジスタンスは再び1.3400をわずかに下回る水準に現れ、1.3425-1.3440がレジスタンス領域となる可能性が高く、後者の水準には、過去2年間のEUR/USDの直近の2つの最高値から伸びている弱いトレンドライン・レジスタンスがみられる。その後、より弱いレジスタンス水準が1.3470、1.3510、1.3575に現れるだろう。弱いサポートは1.3375に現れ、フィボナッチ・サポートと試されたトレンドライン・サポートは、1.3340に見られる。1.3320と1.3300のサポート水準は引き続き維持されており、その後フィボナッチ・サポートが1.3230に現れるだろう。

USD/JPY

• 本日、日本株は、FOMC会議の観点から出来高は少ないが、円安による5月の輸出の急増によって押し上げられ、上昇しつつある。日本の輸出が、前年比10.1%増と、6.5%増という予想を上回ったことから、貿易赤字は、過去3番目の規模ではあるものの、予想を下回る結果となった。

• 現在、サポートは、95.30、94.90と、強力なフィボナッチ・サポートが94.40に見られる。レジスタンスは、95.90、96.40、97.05に現れる。

GBP/USD

• 英国の5月のCPIが2.7%と、基本給の伸び率が3倍となり、予想よりもかなり高い結果となったことから、必要であれば、イングランド銀行は一層の刺激策によって景気を刺激するという戦略的余地が低下したため、GBP/USDは、昨日主な下落ペアとなった。

• 強力なサポートが、1.5610に見られ、次の試されたサポートは1.5550-1.5570領域に現れ、その後はこれを大幅に下回る1.5500となるだろう。レジスタンスは、1.5665、200日移動平均と注目すべきフィボナッチ水準が見られる1.5690と1.5730に現れる。RSIおよびストキャスティック・オシレーターのいずれの上にも弱気なクロスオーバーが確認されているものの、バーナンキ議長の本日の発言の結果を示すニュースの重大性が、テクニカルなシグナルの重要性を低下させている。



• 米国の前月比CPIデータが予想を下回ったことと、インフレ圧力がかなり低いことから、インフレ・ヘッジを保持する魅力が低下したため、金は、USD安にも拘わらず、下落した。しかし、景気回復に鑑み、FRBが本日、刺激策の後退を発表する可能性があり、ゼロ金利安全資産を保持する必要性が減退するとの見方から、貴金属に対する売り圧力も生じた。

• より短期のペナントの下方突破により、サポートは現在1363ドルと1348ドル~1353ドル領域に見られ、後者の領域には、4月の安値から伸びるペナント・サポートが見られる。レジスタンスは、1375ドル、1387ドル、1395ドルに現れる。

原油

• WTIは、備蓄の減少を受け、9ヵ月の高値に達した。EIAは、本日、0.5ミリバレルの減少を報告すると予想される。

• レジスタンスは、98.50ドル、99.35ドル、100ドルをわずかに下回る水準に見られ、弱いサポートは、98.10ドルに、フィボナッチ・サポートは97.75ドルに、トレンドライン・サポートは96.95ドルと96.25ドルに見られる。

通貨レートベンチマーク - 今日の勝者と敗者

マーケット概要

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