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Daily Commentary - 06月28日2013年

発行済 2013-06-28 18:26
更新済 2019-12-18 20:45
EUR/USD
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概観

量的緩和の「縮小」に関して、FRBの意図が正確にはどこにあるのかということを、当局は市場のために引き続き解明しようとしている。最近の卒業生に向けた労働市場に関するニューヨーク連銀のウィリアム・ダドリー総裁の発言は、この日の事件となった。なぜなら、量的緩和の「縮小」と「停止」の違いに加え、「資産買い入れの縮小」と「金利の引き上げ」の違いについても強調し、彼が明らかにしたことは、当分の間、起こらないだろうとしたためである。彼は、景気に対する信頼感を示す一方で、FRBの計画は、経済的目標が達成されることを前提としたものであり、スケジュールがあるわけではなく、景気が予想どおり推移しなければ、量的緩和を続ける可能性もあると繰り返した。彼の発言を、アトランタ連銀のロックハート総裁も繰り返し、市場は、バーナンキ議長のコメントを誤解している可能性があり、低金利は「資産買い入れが終了した後も、かなりの期間維持されるだろう」との考えを表明した。結果として、2015年FFレート先物は、6bp前後下落し、10年物債券利回りは、2bp低下した。火曜日に記録したそれらのピークから、現在15bp低下している。

金利に関してタカ派的な見方をする者の方が明らかに少ないにも拘わらず、USDが大半の通貨に対して上昇したことは、注目に値する。これは、通貨が金利格差と政策期待における違いからサポートを得る一方で、米国経済の相対的な力強さからも力を得ていることを示唆している。たとえば、ダドリー氏が、「米国経済において、民間部門の大半で潜在的ファンダメンタルが改善していることを示す説得性のある証拠が見られる」と述べる一方で、昨日は、英国のGDPデータの修正が、英国の第1四半期の可処分所得が前四半期比1.7%減少し、1987年以来最悪の低下となったことを示した。ユーロ圏における軟調さには議論の余地はない。日本のデータは、オーバーナイトで発表され、若干の回復が示された(鉱工業生産および小売売上高が上昇)が、日本の良好なデータは、JPY安に伴うものである傾向がある。

本日は、英国の住宅価格、ドイツの小売売上高、フランスおよびイタリアの生産者物価、フランスの消費者支出、ドイツおよびイタリアの消費者物価、イタリアの企業景況感、シカゴのPMI、ミシガン大学消費者信頼感指数(6月の確報値)、カナダの4月のGDPなど、多数のデータが発表される。市場は、ドイツのインフレ率が、ECBの2%目標に近い1.7%へとわずかに上昇するとみている。もし、実際にECBが成長よりもむしろインフレを目指しているとすれば、これは、ECBの緩和政策導入に対する圧力を和らげることになることから、EURにとってプラスに働く可能性がある。

マーケット

EUR/USD

• 新規失業保険申請件数、個人支出、PCEデフレーターに対するエコノミストの正確な予測は、EUR/USDに対する大きな動きを引き起こすことはなかったが、1年半で最大の仕掛住宅販売の増加が、住宅価格の回復を示すデータに拍車を掛け、同ペアを1.3000台のサポートにまで導いた。その後、ロックハート氏のハト派的発言を受け、1.3055までの回復が実現した。その後の戻しにより、1.3030でサポートを見出し、同ペアは、オーバーナイトで回復し、1.3075で重要なレジスタンスを見出した。

• 強力で、充分に試されたレジスタンスは、2012年7月~2013年2月の上昇の38.2%リトレースメント水準であり、50日移動平均および200日移動平均でもある1.3075に現れる。最初のサポートは1.3055に現れ、その後、1.3030および1.3005に、また1.2980にはフィボナッチ・サポートが現われる。1.3075を上回るレジスタンスは、1.3115と1.3160に見出される。

USD/JPY

USD/JPYは、欧州時間の午前中、テクニカルな突破を経験し、2012年11月~2013年5月のラリーの23.6%リトレースメント水準と一致した、試された右肩下がりのトレンドラインを突破し、米国で新規失業保険申請件数、個人支出、PCEデフレーターの数値が発表されると、35pipスパイクして、その水準を試した。しかし、この過剰反応は数秒しか続かず、日本の5月の鉱工業生産と小売売上高が予想よりも好調であり、野村/JMMAの6月の製造業PMIが2011年2月以来最大の拡大を示したことが発表された後、日本の株価が上昇したため、同ペアは反発して、さらに上げ幅を伸ばした。しかし、日本のCPIに関しては、全国CPIが、デフレ圧力を下げた(主にエネルギー価格の上昇による)ものの、変動の激しい食料品およびエネルギー価格を除く全国CPIと東京CPIのいずれもが、予想よりも大幅なデフレを示した。

• 98.80を突破すれば、最初に、50日移動平均も見られる99.15のレジスタンスを試す可能性がある。その後、弱いレジスタンスが99.35で見出され、次のレジスタンス水準は大幅にこれを上回り、100円の大台を若干下回る99.90の可能性が高いとみられる。現在の98.80のサポートを突破すれば、97.90-98.10の水準が、注目すべきサポートとして機能する可能性は高い。

GBP/USD

GBP/USDは、ファンダメンタル材料の発表を受けて、引き続きテクニカルな水準の間で取り引きされた。英国の第1四半期GDPデータが修正され、家計実質可処分所得の大幅な減少が明らかにされたため、同ペアは、1.5270のサポートまで推移した。米国のデータが発表され、イングランド銀行とFRBの間の金融政策の将来的な格差の可能性を示唆したため、この水準の下方突破が生じた。その後反発したものの、レジスタンスを突破できず、好調な米国の仕掛住宅販売を受けて、注目すべき重複する2つのフィボナッチ水準が見られる1.5200の非常に重要なサポートを試した。ロックハート氏のハト派的発言後に生じた反発により、同ペアは1.5270のレジスタンスを試した。

• 1.5270を上回るレジスタンスは、1.5315に、その後は1.5345に現れ、重要なサポートは1.5200に、その後はこれを大幅に下回る1.5125に現れる。



• 金は、今四半期では、最高のパフォーマンスを続けたものの、テクニカルサポートを突破した後は、再び暴落し、昨日の朝に比べ2.8%下落した。昨日発表された米国の雇用統計と物価統計によって、FRBが9月に量的緩和の縮小を開始する可能性があるとの見方が変わることはなく、仕掛住宅販売は、好調に推移する住宅市場を示唆した。

• 弱いサポートが、直近では2010年8月に試された1180ドルに現れた。リーマンショック後の金のラリーの61.8%リトレースメント水準であり、より十分に試された水準は、1165ドルに見出される。その後のサポートは、1128ドルに現れる。反発すれば、1224ドルで最初のレジスタンスを見出す可能性があり、これを突破すれば1244ドルを試す可能性がある。

原油

• WTIは、圧倒的にテクニカルな日となり、新規失業保険申請件数が前週に比べ9千人減少したとの発表を受け、USDが全般的に上昇したため、96.05ドルのレジスタンスから95.65ドルのサポートまで戻した。その後、ロックハート氏が、金融緩和策の継続について言及したため、原油はレジスタンスを突破し、次のレジスタンス水準は、これを大幅に上回る弱い96.95ドルに現れるだろう。

• 現在、注目すべきレジスタンスは97.75ドルに見られ、その後のレジスタンスは98.10ドルと98.50ドルに見出される。96.95ドルを下回るサポートは、弱い96.50ドル水準で見出される可能性があり、より十分に試された水準は96.05ドルと95.65ドルに見出されるだろう。

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