Daily Commentary - 08月01日2013年

FRBは昨日、債券買い取り額の減額をいつから開始する意向であるかということについて、いかなる示唆も提示しなかった。昨日発表された米国の経済成長率は、予想よりも良好であった。米国から発表されるもので次に市場を動かすのは、金曜日の雇用統計であろう。

本日、欧州では、BOEとECBが注目を集めるとみられ、いずれの中央銀行も、将来的な政策指針に関してハト派的な論調を繰り返すと予想される。

木曜日、日本株とオーストラリア株は、米国の経済成長率が予想を上回ったことを受けて、上昇した。

昨日発表された中国の公式な製造業データは、小幅な改善を示した。同日、HSBCが、中国の公式な製造業PMIとは対照をなすレポートを発表し、中国の製造業の活動が、3ヵ月連続で縮小していることを示した。

USDは、FRB会議後、主要な通貨に対して後退している。JPYは、日本の投資家が、外債への投資を始めたため、すべての主要通貨に対して下落した。GBPは、中央銀行会議を控え、対EURで最も弱含んだ。AUDは、利下げ声明を受けて、最低水準に達したが、中国の好調な製造業データによってその損失の一部を相殺した。

マーケット

EUR/USD

• EUR/USDは、米国のニュースを受けて、昨晩のセッション中に上昇し、青色の上昇トレンドチャネル内にとどまった。同ペアは、20日移動平均と200日移動平均を上回っているため、4時間チャートにおける上昇トレンド内にある。より長期的（日足、週足）には、1.3415と1.275の間の取引レンジにある。

• サポート：サポート水準は、1.321領域、1.316、そして心理的水準である1.30に認められる。

• レジスタンス：レジスタンスは、長期的取引レンジの上限でもある1.3415に認められる。

USD/JPY

• USD/JPYは、昨日のセッション中、引き続き横ばいとなり、20日移動平均でレジスタンスを見出した。20日移動平均は依然として200日移動平均を下回っているため、価格動向は引き続き弱気であると考えられる。長期的（日足チャート）には、同ペアは、引き続き200日移動平均を上回っている。しかし、日足チャートにおいて、ヘッド・アンド・ショルダーズ・パターンを形成しつつあり、同ペアが95領域を下方突破すれば、その形成が確認されることになるだろう。

• サポート：97.65のサポート水準を下方突破すれば、96.74～96.96の領域に向けて下落する可能性がある。その次のサポートは、日足チャートにおける上昇トレンドライン上の95近くに認められる。

• レジスタンス：レジスタンスは、98.95に認められ、その次は、100.80と101.5に現れるだろう。

AUD/USD

• USD/JPYは、昨日のセッション中、引き続き横ばいとなり、20日移動平均でレジスタンスを見出した。20日移動平均は依然として200日移動平均を下回っているため、価格動向は引き続き弱気であると考えられる。長期的（日足チャート）には、同ペアは、引き続き200日移動平均を上回っている。しかし、日足チャートにおいて、ヘッド・アンド・ショルダーズ・パターンを形成しつつあり、同ペアが95領域を下方突破すれば、その形成が確認されることになるだろう。

• サポート：97.65のサポート水準を下方突破すれば、96.74～96.96の領域に向けて下落する可能性がある。その次のサポートは、日足チャートにおける上昇トレンドライン上の95近くに認められる。

• レジスタンス：レジスタンスは、98.95に認められ、その次は、100.80と101.5に現れるだろう。

USD/CAD

• USD/CADは、短期的な右肩下がりのトレンドラインを上方突破し、1.033のレジスタンス水準を試した。日足チャートでは、サポート水準にもなり得る長期的なトレンドライン（青色）近くで取り引きされている。同ペアの将来的な方向性を見極めるためには、このトレンドライン近くでの明らかな価格動向を観察する必要がある。

• サポート：サポート水準は、1.023と1.015領域に認められる。

• レジスタンス：短期的な観点で最も重要なレジスタンス水準は、1.034と1.0427である。

金

• 金は、昨晩のセッション中、下落し、上昇トレンドチャネルの下限を下方突破した。長期的（日足チャート）には、20日移動平均が引き続き200日移動平均を下回っている。心理的サポート水準である1.300を下方突破すれば、長期的な下落トレンドが持続する可能性がある。

• サポート：サポート水準は、1300と1268.43の価格水準に認められる。

• レジスタンス：レジスタンス水準は、1348.20と1414.75の価格水準に認められる。

原油

• WTIは、昨日のセッション中、上昇し、青いチャネルの上限を突破した。現在、105.74のレジスタンス水準に近付きつつあり、日足チャートにおける前回の上昇トレンドの継続を示唆している可能性がある。

• サポート：サポートは、102.75（38.2％）と100.80（50％）に認められる。

• レジスタンス：レジスタンスは、105.74のピークと、最近の高値である107.57と、重要な110領域前後に認められる。

通貨レートベンチマーク　-　今日の勝者と敗者