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Daily Commentary - 08月08日2013年

発行済 2013-08-08 16:44
更新済 2019-12-18 20:45
概観

中央銀行に対する疑念:「将来的な政策指針」を通じて金利を説明しようとするイングランド銀行による昨日の試みは、無残にも失敗に終わった。イングランド銀行は、失業率が6.5%に達するまで低金利を維持すると公約したFRBと非常によく似たかたちで、失業率が現在の7.8%から7%に低下するまで、資産買入制度を完全に維持すると公約した。理論的には、緩和政策が長期間続くことを意味する-イングランド銀行自身の予想でも、早くても2016年末まで、失業率がこの水準まで下がることはないと見ている。しかし、イングランド銀行は、この公約に絡んで3つの条件を提示した。それらはかなり柔軟なものであったことから、市場は、金利を低く維持するという同行の公約に対して即座に疑念を抱いた。その結果、GBPの金利は実際のところ上昇し、下がることはなく、GBPは強含んだ。

市場は、極度に悲観的になりつつあると見られる。各国中央銀行は、信頼性を維持する必要があると感じている。中央銀行は、実際の行動は別にして、きちんと説明する必要がある。今回のケースでは、最初の条件は、イングランド銀行の18~24か月後に対する予想インフレ率が、2.5%を超えてはならないというものである。実際、インフレ率が5%を上回っているときでさえ、彼らの予想が2.3%を超えたことはないため、この点が問題になることはないだろう。2番目の条件は、中期的な予想インフレ率が、もはや「十分に確実なもの」でない場合というものである。これは明らかに解釈に幅が生じる点であり、どちらにも解釈可能である。カーニー氏の下では、同行はこれまでと同様、いかなる懸念をも退ける何等かの理由を見出すと見られる。3番目の条件は、「金融の安定性に対する大きな脅威」が存在しない場合には、これらは変更される可能性があるというものであるが、これも見解に幅の生じる問題であり、近年、中央銀行が、そのような脅威を認めたことがあるだろうか?言い換えれば、金融政策委員会は、彼らの信頼性を維持するために、これらの言い訳を含める必要があると感じたのだろう。また、MPCが、実際にそうした行動に出るかどうかは疑わしいが、いずれにしても、これらの言い訳が、将来的な政策指針の目的自体を台無しにしてしまった。ポール・クルーグマンが、中央銀行が「責任を負えないと責任を持って約束する」と発言したことは有名である。しかしそのうち、市場は、イングランド銀行が、これらの条件を満たすつもりがないことに気づき、GBPは結果的に弱含むだろうが、公的立場にある人々が反対のことを述べているなかで、人々がこのことを確信するにはある程度時間がかかるかもしれない。このため、しばらくの間、GBPはさらに上昇する可能性がある。

イングランド銀行に対する疑念は、FRBに関する最近の疑念にも似ている。FOMCのハト派的なメンバーでさえ、FRBは、すぐに量的緩和を縮小し始める可能性が高いと最近再び主張しているが、USDは下落し続けている。市場は、FRBのこれらのメンバーも信用していないようである。スウェーデンの中央銀行など、他の中央銀行の金利に対する指針に関しても同様の疑念が生じている。中央銀行によるメッセージが混乱するにつれ、市場は、データをますます詳細に検討するようになる。政策面との関連で各数値の重要性が評価されているため、当面ボラティリティーは上昇するだろう。

本日発表される数値では、ドイツの貿易収支および経常収支と、米国の週1の失業保険申請件数が、唯一注目される指標である。

マーケット

EUR/USD

• EUR/USDは、昨日のセッション中、上昇し、1.3185と1.3300の間の短期的な取引レンジ(青線)の上限をどうにか突破した。同ペアは、引き続き1.3415の高値に向けて上昇するだろう。その上、価格は、4時間チャートにおいて、20期間移動平均と200期間移動平均のいずれをも上回って取り引きされており、強気なトレンドを裏付けている。より長期的(日足、週足)には、1.2750と1.3415の間の取引レンジ内に留まっている。

• サポート:サポートは、1.3300の心理的水準に見出され、その次は1.3185と1.3058に見出されるだろう。

• レジスタンス:短期的(4時間チャート)に認められる唯一のレジスタンス水準は、1.3415に存在する。その次のレジスタンスは、日足チャートに見出される1.3525と1.3705に存在する。

USD/JPY

• USD/JPYは、昨日のセッション中、下落し、下落トレンドチャネルの下限と96.75にある61.8%リトレースメント水準を試した。日銀は、資産買取制度を据え置いたが、これは異論なく予想されていたことであることから、日銀からより強力な公約を待ち望む人々にとっては、若干期待外れのものとなった。20期間移動平均は、200移動期間平均を下回っており、同ペアに対する弱気な趨勢を裏付けている。長期的には、ヘッド&ショルダーズ・パターン(日足チャート)を形成しつつあり、同ペアが95領域を下方突破すれば、それが確認されるだろう。

• サポート:サポートは、日足の「ヘッド・アンド・ショルダーズ」フォーメーションのネックラインにある95領域に存在し、その後は93.73水準に現れるだろう。

• レジスタンス:レジスタンス水準は、97.67に存在し、その後は、100(心理的水準)、100.84、101.52に現れるだろう。

GBP/USD

• GBP/USDは、昨日、変動の激しいセッション中、上昇し、1.5432にあるレジスタンスを突破した。昨日のコメントで述べたとおり、この水準の突破は、上昇トレンドの継続を示唆する。価格は、20期間移動平均と200期間移動平均のいずれをも上回って取り引きされており、強気なトレンドを裏付けている。長期的(日足チャート)には、1.5597と1.4811のレンジ内で横ばい推移となっている。

• サポート:サポート水準は、1.5431(従来のレジスタンス)、1.5201、1.5102に存在する。

• レジスタンス:同ペアは、1.5528のレジスタンス水準近くにあり、この水準を上方突破すれば、1.5674、1.5752水準に向けて推移する可能性がある。



• 金は、昨日のセッション中、上昇し、20期間移動平均を試したが、青色のチャネルによって示されたとおり、引き続き下落トレンドにある。したがって、現在の上昇の動きは、価格が再び下落し始めるまでの戻しであると考えられる。その上、20期間移動平均が、200期間移動平均を下回っており、同ペアの下落の動きを裏付けている。長期的(日足チャート)には、20日移動平均が、引き続き200日移動平均を下回っているため、依然として下落トレンドにある。

• サポート:サポート水準は、1264.15(50%)、1245.03(61.8%)に存在する。

• レジスタンス:レジスタンス水準は、1320.78、1347.27、1376.73に存在する。

原油

• WTIは、昨日のセッション中、下落し続け、現在、上昇トレンドのライン領域で取り引きされている。明確な突破は、日足でこのラインを下回って閉じることによって確認されるだろう。チャート上で、ふたつの頂点が形成されつつあり、向こう数取引日中の動きが注目される。

• サポート:102.75のサポート水準の突破は、ダブル・トップ・フォーメーションの完成を示唆するだろう。次のサポートは、100.80と97.85に存在する。

• レジスタンス:レジスタンス水準は、107.53に存在し、その次は、108.89の最近の高値に現れるだろう。週足チャートにおいて我々が認めることのできる次のレジスタンス水準は、114.43である。

通貨レートベンチマーク - 今日の勝者と敗者

マーケット概要

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