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Daily Commentary - 10月03日2013年

発行済 2013-10-03 17:24
更新済 2019-12-18 20:45
概観

投資家が、財政の行き詰まりが長引くだけではなく、財政の上限を巡る議論-財政上のハルマゲドンになり得る-が続く可能性があることに目覚めたため、USDは全面安となった。米国株は、昨日低下し(ただし、アジア株は、中国の非製造業PMIが急激に上昇したため、今朝は概ね上昇した)、政治的闘争によってFRBが量的緩和の縮小をすぐに実施できなくなるとの見方を受け、10年物債券の利回りは3bp低下し、FF先物のインプライド金利は、引き続き下落した。金利の低下は明らかに新興市場通貨にとってプラスであり、対USDで大半の新興市場通貨が上昇したが、論争が長引けば、これらの通貨にとって、米国の成長率低下の見通しが、米国金利低下の見通しを凌駕するとみられることから、新興市場通貨は再び下落する可能性が高いと考えられる。

実際、FRBが、頼りにしているあまりにも多くのデータ-特に労働市場統計-が発表されないとみられるため、政策に関して結論を出すのはほぼ不可能であろう。労働統計局は、政府が閉鎖している間、データを集めようともしないだろう。実際、政府の閉鎖が続いている間は、政府のいかなるデータも発表されないとみられ、民間部門のデータのみが利用可能となるだろう。運が良ければ、閉鎖はすぐに解消されるだろう-時間の長さの中央値は3日であり、平均値は6日であり、これまでのところ最長では21日となっている-から、データの発表が長期にわたって阻害されることはないだろう。

しかし、現在、党間の両極化が、これまで以上に悪化しており、共和党の中には、2つの論争(財政と債務上限)が収束していると見る者もある。その上、民主党が同国をデフォルトに陥れることはないとの見方から、共和党の中には、今回の事態を、さらに多くの要求を突き付ける良い機会であると見る者もいる-大きな間違いだ!「私は、彼らが、意図的なデフォルトの影響に気づいているかどうかさえ分からない」と、ニューヨークの代表であり、共和党の穏健派であるピーター・キング氏は語った。これとは対照的に、昨日の大統領と議会のリーダーたちとの会合では、共和党が、政府への資金供給と債務上限の引き上げに合意するまで、交渉に応じるつもりは全くないと大統領は語った。論争は長引きそうであり、さらには市場を混乱させそうである。こうしたことを背景に、私は、USDはさらに下落し、安全資産-CHFとJPY-は恩恵を受ける可能性が高いとみている。EURも、スイス国立銀行によるEUR/CHFへの介入に加え、昨日のイタリアの政治的危機の解決によっても恩恵を受けるだろう。米国の政治が、イタリアの政治に比べて悪く見えるとは嘆かわしい。

本日の経済カレンダーは、欧州の9月のサービス部門PMIから始まり、英国およびイタリアのPMI、フランス、ドイツ、ユーロ圏の確報値が発表されるだろう。イタリアのPMIは上昇すると予想される一方、英国では、市場は変わらないと予想している。EU、フランス、ドイツのPMIの確報値は、速報値と変わらずと予想されているが、エコノミストが実際に確報値に関して予想を準備しているかどうかは定かではない。本日の遅い時間には、ユーロ圏の8月の小売売上高が、上昇すると予想されている。ECBのクーレ氏は、トゥールーズでスピーチを行う。米国では、失業保険申請件数と8月の製造業受注指数が発表される予定であるが、それらは、政府の閉鎖により、発表されないのは明らかである。米国の唯一のデータは、9月のISM非製造業総合指数であり、同指数は、58.6から57.0に低下すると予想され、USDに対するもう一つのマイナス要因となるだろう。最後に、FRBから4名が発言する。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁、ダラス連銀のフィッシャー総裁、FRBのパウエル理事(地方銀行会議で発言する)、アトランタ連銀のロックハート総裁が、「米国の労働市場における最近の変化」について発言する。オーバーナイトでの焦点は、日銀になるとみられ、同行は、2日間の政策決定会合を終える。日銀の黒田総裁が、その後記者会見を行う予定である。彼が、消費税を引き上げるという政府の決定との絡みで、金融政策に関して何を発言しなければならないのかという点が注目される。

マーケット

EUR/USD

• EUR/USDは、昨日、イタリアのエリンコ・レッタ首相が議会での信任投票に勝利したことを受けて上昇した。同ペアは、短期的な保ち合いフォーメーションの上限である1.3564を上方突破し、欧州取引時間の早い段階で、次のハードルである1.3654(R1)を目指した。この水準を明らかに突破すれば、2月の高値である1.3706(R2)を試すことになるだろう。我々の短期的分析では、MACDオシレーターが、トリガーを上回る強気な領域にあり、レートが20期間移動平均と200期間移動平均のいずれをも上回って推移していることから、こうした考えが裏付けられている。

• サポートは、1.3564 (S1)、1.3461 (S2)、1.3400 (S3)に存在する。

• レジスタンス水準は、1.3654 (R1)水準にあり、1.3706 (R2)と1.3800 (R3)がこれに続くだろう。全ては日足チャートに見出される。

USD/JPY

• USD/JPYは、「安全資産」への資金流入が生じそうであるとの見方から、低下し、97.73のサポート水準(本日のレジスタンス)を下方突破し、下方へのフェイラー・スウィングを完成した。しかし、欧州時間の早朝には値を戻し、前述の水準を再び試した。レートが移動平均と青色の下落トレンドラインのいずれをも下回っていることから、私は、上昇の動きがあったとしても、戻しとみるだろう。RSIとMACDの両オシレーターが、右肩下がりの推移を継続している点が、この考えを支持している。

• サポート水準は、97.00 (S1)にあり、96.38 (S2)と95.81 (S3)がこれに続くだろう。

• レジスタンスは、97.73 (R1)に認められ、98.50 (R2)と99.16 (R3)がこれに続くだろう。

GBP/USD

• GBP/USDは、1.6160(S1)のサポート水準から反発し、若干上昇したが、GBP固有のニュースがほとんどなかったためいずれかの方向へ後押しされることはなかった。欧州取引時間の早い時間には、同ペアは、このバリアーと1.6276(R1)の天井の間で推移した。強気筋が充分に強く、この水準を突破することができれば、1月の高値である1.6376(R2)に向けたイクステンションが生じるきっかけとなると予想される。レートは、両移動平均を上回っており、MACDオシレーターがプラスの領域にあることから、上昇トレンドが依然として健在であることが伺える。

• サポート水準は、1.6160 (S1)、1.6000 (S2)、1.5890 (S3)に存在する。

• レジスタンスは、1.6276 (R1)に見出され、1.6376 (R2)と1.6570 (R3)がこれに続くだろう。最後の2つは、日足チャートと週足チャートに見出される。



• 金も、安全資産への需要がついに金に達したことから急騰し、再び1291のバリアーにまで押し上げられた。オーバーナイトでは、金は1316(R1)の天井を付けた後、若干低下した。私は、最近の上昇バイアスは、火曜日の下落の調整に過ぎず、その後は下落トレンドに回帰するとみている。20期間移動平均が依然として200期間移動平均を下回っており、MACDもマイナスの数値を示していることから、金に関しては弱気な様相が伺える。

• サポート水準は、1291 (S1)にあり、1273 (S2)と1242 (S3)がこれに続く。最後の一つは、日足チャートに見出される。

• レジスタンスは、1316(R1)水準に認められ、1343 (R2)と1368 (R3)がこれに続くだろう。

原油

• WTIは昨日急騰し、102.23を上方突破し、104.14(R1)でレジスタンスを見出した。しかし、価格が依然として右肩下がりのチャネル内にとどまっているため、上方への動きは、弱気筋が再び優勢となる前の戻しであると考えられる。20期間移動平均は、依然として200期間移動平均を下回っており、下落への道筋の妥当性を裏付けている。

• サポート水準は、102.23 (S1)、101.02 (S2)、99.18 (S3)にある。最後の一つは、日足チャートに認められる。

• レジスタンス水準は、104.19 (R1)にあり、106.06 (R2)と108.13 (R3)がこれに続くだろう。

通貨レートベンチマーク - 今日の勝者と敗者

マーケット概要

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