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Daily Commentary - 10月10日2013年

発行済 2013-10-10 19:33
更新済 2019-12-18 20:45
概観

米国政府の行き詰まりに新たな希望 

  昨晩、USDは引き続き回復した。米国におけるトラウマは、ほぼ米国債市場に限定されているようで、さらにはその中でも、非常に短期に限られているようだ。来月前後に期限を迎える米国債の利回りは、レポ市場の参加者がそれらを担保として受け入れることを拒否するであろうとの見方が浮上したことを受けて急騰した。たとえば、10月17日満期の米国債の利回りは0.28%から0.48%にまで上昇した。しかし、その他の利回りは、かなり安定的に推移した。2年物米国債は、1bp未満の上昇に留まり、市場が依然として、ドラマは短命に終わると見ていることを示唆した。株式市場は、ほとんど変わらずに閉じ、VIXは若干低下し、短期的にはストレスが高まっているにも拘わらず、不安が増大していないことを示した。株式市場における安定した傾向は、ジャネット・イエレン氏がFRB議長に指名されたことによるものだろう。金融政策に関してハト派的で、景気回復が充分に確立されるまでは、金利を低く抑える可能性が高いとされる彼女の評判によるものとみられる。民主党と共和党の間の接触が増えており、合意に至る可能性が増大しているとのレポートも貢献している可能性がある。非常に保守的な発行元の著名なあるレポーターは、共和党内における「真の議論」は、債務上限に対する6週間の延長が「いつ」米国債にもたらされるかということであるとツイートしている(「もたらされるかどうか」ということとは対照的に)。これは、より多くの交渉を行うための時間稼ぎにしかならないだろうし、これらの交渉が実りあるものになると言う者がいるだろうか?我々は、6週間後にまたやり直すはめに陥れられているに過ぎないのかもしれない。しかし、いずれにしても、この問題が解決すれば、市場から即座に圧力が取り除かれるだろう。そして、民主党によるメンツを保った上での妥協によって、我々は、この無意味な状況から次の一歩を踏み出すことができるかもしれないのである。今朝は、こうした期待が、USDを、G10各国通貨と大半の新興市場通貨に対して、押し上げたのであった。

本日の主なイベントは、イングランド銀行の金融政策委員会(MPC)の会合であろうが、それさえも、たいしたイベントとはならない可能性がある。9月の会議後に発表されたものと同様の、特徴のない(カーニー総裁が就任する前にはほとんど見られなかった)コメントが予想される。景気が明らかに改善しており、大半の経済指標が予想を上回っていることから、さらなる後押しはほとんど必要なく、とにかく、カーニー総裁でさえ、さらなる量的緩和の論拠は見当たらないと述べているのである。一方、彼らは既に、失業率が7%を下回るまでは金利を引き上げないという将来的な指針を示している。失業率は現在7.7%であり、そうした水準に至る可能性はそれほど高くはない(また、インフレ率は低下しているため、インフレ・ノックアウトが生じる可能性も低い)。市場の金利に対する予想にどれほど反対であるかということを示した7月の発言を繰り返すような内容を含むものとなるのがせいぜいと言ったところだろう。しかし、9月の発言からはその部分が削除されており、金利は、その時とほぼ変わらない水準にあることから、彼らが、現在、懸念を深めているという根拠は何も見当たらない。そうであるならば、焦点は、今月後半に発表される議事録へと移るだろう。GBPに関しては、英国の景気改善のスピードが鈍化し、イングランド銀行が、従来の金融政策の枠組みの下で予想されるよりも長い期間、金利を低く抑えることにかなり真剣であると、投資家が気づき始めるにしたがって、GBP/USDは1.5500かあるいはこの水準未満にまで低下すると予想される。根本的には、英国の回復は、消費者の貯蓄の減少と支出の増大によってもたらされるものであり、こうしたトレンドがどの程度進展し、どのくらいの期間続くかということには限界がある。また、いったん人々が、英国経済における予想外の回復に目を向けなくなれば、次は、同国の悩みの種である経常赤字へと視点が移り始める可能性がある。

本日発表されるその他の指標は、フランスとイタリアの8月の鉱工業生産指数である。これらはいずれも、7月に低下した後だけに、前月比での上昇に転じると予想されており、この予想は、ドイツの8月のIPが上昇したという昨日の発表を受けていくらか裏付けられた。米国では、週1の失業保険申請件数が30万8千件から31万件へと若干増加することが予想されるが、おそらく市場に影響を与えることはないだろう。日銀の黒田総裁とECBのドラギ総裁の両氏が、ニューヨークで発言する。また、FRBからは3名の発言が予定されている。

マーケット

EUR/USD

• EUR/USDは昨日急激に下落し、マイナスの差によって示されている勢いの弱さを裏付けた。欧州取引時間の早朝、レートは、1.3461(S1)のサポート水準に向けて推移し、この水準を下方突破すれば、1.3400(S2)の重要な水準に向けたイクステンションのきっかけとなるだろう。短期的分析は、MACDとRSIが引き続き右肩下がりの方向で推移していることから、この見方を支持している。しかし、20期間移動平均が依然として200期間移動平均を上回っているため、さしあたり、この下落の波は、9月6日~10月3日の上昇局面の調整であると考えられる。

• サポート:1.3461 (S1), 1.3400 (S2), 1.3324(S3)

• レジスタンス:1.3564 (R1), 1.3644 (R2), 1.3706 (R3)

USD/JPY

• USD/JPYは上昇し、現在、97.86(R1)のレジスタンス・バリアーと青色の下落トレンドラインに向けて推移している。同ペアは、これらの水準で強力なレジスタンスを見出すと予想されるが、強気筋がどうにかこれに打ち勝つことができれば、次のハードルである98.50(R2)に向けた地ならしを行うだろう。RSIとMACDオシレーターのいずれもが、レジスタンス・ラインを突破していることが、最近の強気な流れを裏付けている。現在、レートが依然として下落トレンドラインを下回っており、移動平均の弱気なクロスが依然として有効であることから、短期的なトレンドは引き続き下落トレンドにある。

• サポート:97.00 (S1), 96.54 (S2), 95.81 (S3)

• レジスタンス:97.86 (R1), 98.50 (R2), 99.12 (R3)

EUR/GBP

• EUR/GBPは、昨日の英国の軟調な生産指数を受けて、どうにか青色の下落トレンドチャネルの上限と0.8462のバリアー(昨日のレジスタンス)を上方突破した。欧州の早朝には、レートは、このバリアーを若干上回っており、買い圧力がさらなる高値へと拍車を掛けることができれば、従来の下落局面の161.8%フィボナッチ・イクステンション水準に近い0.8552(R2)のレジスタンスに向けたイクステンションが予想される。移動平均に強気なクロスが生じており、MACDが強気な兆候を提示している点が、さらなる上昇の動きを支持している。

• サポート:0.8462(S1)、0.8428 (S2)、0.8388 (S3)

• レジスタンス:0.8503 (R1)、0.8552 (R2)、0.8631 (R3)



• 金は引き続き低下し、1316水準を下方突破し、下落の流れへと回帰した。しかし、私は、従来の安値である1277(S2)の下方突破が生じれば、すぐさま、下落トレンドの持続に関する確信をさらに深めることになるだろう。とはいうものの、金が、20移動平均と200移動平均のいずれをも下回っており、MACDオシレーターはマイナス領域にあるトリガーラインを下回っていることから、バイアスは依然として下落傾向にある。

• サポート:1291 (S1), 1277 (S2), 1260 (S3)

• レジスタンス:1316 (R1), 1343 (R2), 1368 (R3)

原油

• WTIは、政府のレポートが、米国の原油在庫がこの1年で最大の増加を示したことを受け、3ヵ月ぶりの安値近くで取り引きされた。価格は、右肩下がりのチャネルの上限でレジスタンスを見出した後、急激に低下し、102.23(R1)のバリアー(昨日のサポート)を予想どおり下方突破した。もし弱気なモメンタムが継続し、WTIが101.02のフロアーを割り込めば、次のサポートである99.26(S2)を試す展開となるだろう。両オシレーターが右肩下がりであることが、さらなる下落の動きを示唆している。

• サポート:101.02 (S1), 99.26 (S2), 97.36 (S3)

• レジスタンス:102.23 (R1), 104.19 (R2), 106.06 (R3)

通貨レートベンチマーク - 今日の勝者と敗者

マーケット概要

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