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Daily Commentary - 11月06日2013年

発行済 2013-11-06 20:53
更新済 2019-12-18 20:45
THE BIG PICTURE
  • 米国に関する良いニュースは、USDよりも高ベータ通貨に恩恵をもたらす: 米国のデータが良かったこともあり、「リスクオン」トレードが続いたことから、欧州時間の水曜日早朝、USDは大半の通貨に対して低下した。対NZD、対GBPでは急激な低下となり、対AUD、対SEKでは若干の低下となった。一方、対CHF、対JPYではわずかに上昇した。EUR/USDは、事実上、火曜日の朝の水準と変わらない水準となった。しかし、安全資産からの資金流出と高ベータ値通貨への資金流入にも拘わらず、大半の新興市場通貨は、対USDで下落し、少なくとも今回の上昇の波は、全ての通貨ペアに奏功したわけではないことを示唆している。
  • 米国の同日内、USDが支持されたという事実と、リスクオン取引であったという事実の、2つの話がある。まず、非製造業ISMは予想を大幅に上回った(予想では54.0まで低下するとされていたのに対し、前回の54.4から55.4へと上昇)。その上、雇用項目が52.7から56.2へと急上昇したため、アナリストたちは、金曜日の非農業部門雇用者数に対する予想を上方修正することとなった。次に、IMF会議に今週提示される予定のFRBの2つの学術論文に関して多くの議論があるということもある。同論文は、FRBが、ゼロ金利政策から脱するためには、失業率目標を現在の6.5%から6.0%へと変更すべきだと主張している。同論文は、最終的には大規模な債券買い入れからの縮小を始めるべきであるが、その代わりに、金利を「より長期間より低く抑える」ということを主張する最近のFRBの発言者と共通のテーマに対する論理的な土台を提示している。このため、FRBはより近い将来、量的緩和の縮小を始めるかもしれないが、金融引締めはより遅くなる可能性がある。これにより、10年物米国債利回りは、7bp上昇し、株価は、若干下げて閉じた(一時期0.7%低下した)。そのような政策は、NZDやAUDなどのより高い利回りの通貨を支持する可能性がある。
  • NZDは、同国の第3四半期の失業率が第2四半期に比べ1.2%、2万7千人増加し、市場の予想である0.5%の2倍超となったことを受けて上昇した。失業率は、6.4%から6.2%にまで低下した。より速い雇用の伸びと企業信頼感の伸びは、ニュージーランド準備銀行がG10中央銀行の中で最初に金融引締め政策を取る銀行となり、その結果、通貨は強含むとの市場の見方に拍車を掛けている。GBPは、昨日のサービス部門PMIが予想よりも高かったことを受けて、持続的なモメンタムから上昇した。また、スティーブンス総裁が、通貨が強いことを好まないとどれほど頻繁に我々に語ったとしても、彼がそのことに関してできることや、することがそれほど多くはないという見方を市場がとったため、AUDは上昇した。
  • 米国金利が低い状態にある限り、高ベータ通貨は、恩恵を受け続ける可能性が高いと考えられる。そのような状況では、中国経済のリバランシングが、NZDはAUDをアウトパフォームする可能性が高いということを示唆している。
  • 英国の10月のサービス部門PMIが火曜日に発表されたのに続き、イタリア、フランス、ドイツ、ユーロ圏全域が、水曜日に同数値を発表する。イタリアの数値は低下すると予想される。フランス、ドイツ、ユーロ圏は、確報値を発表する。いつも通り、予想は、速報値と同水準である。ユーロ圏では、10月の総合PMI指数の確報値が発表されるが、再び、速報値と同様の数値が予想される。英国の鉱工業生産指数は、8月の前月比-1.1%から一転、前月比0.6%の伸びを示すと予想される。本日遅くには、ユーロ圏の9月の小売売上高が、8月の前月比+0.7%に対し、前月比0.4%の下落を示すと予想される。ドイツの9月の製造業受注指数は、8月の前月比-0.3%に対し、前月比0.5%まで上昇したと予想される。これは、EURにとってプラスとなるだろう。米国では、9月の先行指標が、8月の前月比0.7%から鈍化し、前月比0.6%の上昇を示すと予想される。カナダの9月の建築許可件数は、8月の前月比21.2%の下落から、前月比6.0%の上昇に転じると予想される。本日予定されている発言者は2名だけである。イングランド銀行のドン・コーン氏が、木曜日に金融政策委員会を控え発言し、FRBのピアノルト氏が、住宅と景気について発言する。
THE MARKET

EUR/USD

  • 景気全体は若干改善しており、欧州は金融危機から徐々に回復しつつあると発言したECBのドラギ総裁が、明日のECB会議で動きがある可能性は低いようだと発言していることから、EUR/USDは、火曜日の始値の水準とほぼ変わらなかった。
  • 同ペアは、9月6日~10月25日の上昇と、より長期の上昇トレンドラインの50%フィボナッチ・リトレースメント水準から反発した。欧州の取引時間の早朝、同レートは、1.3545(R1)のレジスタンス水準に向けて推移しており、ロング派がどうにかこのハードルを乗り越えることができれば、そのときは、最近の下落を全体的な上昇トレンドのリトレースメントであると考え、同ペアは前回の上方への方向性に回帰したとみるだろう。RSIは、売られ過ぎの領域から脱し、MACDはトリガーを上回っており、より上昇する可能性にシフトしている。日足チャートでは、レートは依然として上昇トレンドラインを上回って推移しているため、長期的な上昇トレンドが引き続き有効である。
  • サポート: 1.3467 (S1), 1.3381 (S2), 1.3321(S3)
  • レジスタンス: 1.3545 (R1), 1.3644 (R2), 1.3706 (R3)
USD/JPY


  • USD/JPYは、98.23(S1)のサポート水準と青色の上昇トレンドラインを付けた後、上昇した。同レートは、現在、98.84(R1)のレジスタンス水準をもう一度試そうと、同水準に向けて推移している。50期間移動平均が引き続き200期間移動平均を上回っており、新たな短期的上昇トレンドの確立を裏付けている。日足チャートでは、シメトリカル・トライアングルが認められ、フォーメイションを明らかに脱出すれば、同ペアに対するより長期的な次の方向性が示されるだろう。
  • サポート: 98.23 (S1), 97.78 (S2), 97.00 (S3)
  • レジスタンス:98.84 (R1), 99.17 (R2), 99.65 (R3)
EUR/GBP

  • EUR/GBPは昨日下落し、レクタングル・コンティニュエーション・パターンを裏付けた。この低下は、0.8399のバリアーを若干下回るところでストップした。50期間移動平均が、200期間移動平均を下方にクロスしようとしており、MACDがマイナス領域にあるシグナルラインを下回っていることから、バイアスは依然として下落方向を示している。私の唯一の懸念は、RSIが、売られ過ぎの状況を示唆していることであり、同ペアは、下落の道を続ける前に戻す可能性がある。しかし、そうした戻しは、RSIが30水準を上方にクロスすることによって裏付けられるだろう。
  • サポート: 0.8339 (S1), 0.8273 (S2), 0.8224 (S3)
  • レジスタンス: 0.8399 (R1), 0.8448 (R2), 0.8507 (R3)


  • は、横ばいを続け、1305(S1)のサポート水準と1320(R1)のレジスタンス水準の間に留まった。1305(S1)のバリアーを明らかに下回れば、大きな弱気の兆候となり、その中で、最近の上昇が、同ペアの下落トレンド(青色の下落トレンドラインで示された)の単なる61.8%リトレースメントであったことが確認されるだろう。しかし、RSIが30水準から離れたため、MACDがマイナスではあるものの、トリガーラインを上方にクロスしていることから、短期的分析のいずれもが、今のところ上昇の動きを示している。
  • サポート:1305 (S1), 1290 (S2), 1269 (S3)
  • レジスタンス:1320 (R1), 1342 (R2), 1363 (R3)
原油


  • WTIは下落し、93.61(S1)のサポート水準に達した後、若干上昇した。RSIが売られ過ぎの領域を脱し、MACDと価格動向との間にプラスの差が認められるため、このチャネル内における短期的な上昇の波が期待される。価格は、青色の右肩下がりのチャネル内で推移しており、50期間移動平均が引き続き200期間移動平均を下回っているため、WTIの全体的なトレンドは、引き続き下落トレンドにある。
  • サポート: 93.61 (S1), 91.22 (S2), 89.32 (S3)
  • レジスタンス:96.00 (R1), 98.81 (R2), 101.00 (R3)

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