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Daily Commentary - 12月02日2013年

発行済 2013-12-02 19:44
更新済 2019-12-18 20:45
THE BIG PICTURE
  • 月曜日はPMIの日だ!11月の製造業PMI景況指数が、スウェーデン、ノルウェー、スイス、イタリア、英国、米国から発表される。同月の製造業PMI確報値も、フランス、ドイツ、全ユーロ圏から発表される。英国の11月の製造業PMI景況指数は、56.0から56.2へとわずかな上昇にとどまると予想されるが、そうだとしても英国の景気の好調さを裏付けることになり、GBPが支持されることになるだろう。一方、米国のISMの11月製造業PMIは、政府閉鎖の影響で56.4から55.0へと低下すると予想される。この低下はUSDに対する圧力となる可能性がある。ユーロ圏のPMI確報値が、木曜日のECB会議の論調を決定することになるだろう。速報値は、ユーロ圏の景気が停滞状態に近いことを示唆していた。少しでも下方修正されれば、ECBによるさらなる金融緩和への期待感が再浮上することとなり、EURにとってはマイナスに働くだろう。
  • オーバーナイトでは、オーストラリア準備銀行が、2.50%で据え置くと予想されていた政策金利を決定する。スティーブン総裁の声明が焦点になるとみられ、特にAUD高に関する彼のコメントに注目が集まるだろう。オーストラリアの第3四半期の経常赤字は、94億オーストラリアドルから-115億オーストラリアドルへと拡大することが予想され、10月の小売売上高は、9月の+0.8%から鈍化して0.4%の上昇を示すと予想される。
  • 本日は2名の発言者を予定している。連銀のベン・バーナンキ議長が、全米大学連銀チャレンジで生徒に挨拶し、ECBのコンスタンシオ副総裁は、会議で発言するだろう。バーナンキ氏は、月間の債券買い入れ額の縮小を始めるFRBの意向に関する何等かの手がかりを提示する可能性がある。
  • その他の今週の焦点は、木曜日となりそうで、ECB、BoE、ノルウェー銀行の政策決定会合が開かれる。市場は、BoEまたはECBに対して、金利変更を予想していないため、焦点はいつもどおり、ECB会議後の記者会見とECBの新たな経済予測になるだろう。ノルウェー銀行は、将来の金利の行く末を下方修正する可能性があり、それがNOKに打撃を与える可能性がある。火曜日には、英国が、11月の建設業PMIを発表する。水曜日には、オーストラリアが、第3四半期のGDPデータを発表する。欧州では、イタリア、フランス、ドイツ、全ユーロ圏、英国からサービス部門PMIが発表される。ユーロ圏は、第3四半期GDPの速報値と、10月の小売売上高も発表する。米国からは、11月のADP雇用統計、10月の貿易収支、11月のISM非製造業PMI景況指数が発表される。カナダ銀行会議も予定されている。市場は、同行に対しても変化なしと予想している。木曜日には、BoEとECBの決定以外に、オーストラリアの10月の貿易収支と、米国の第3四半期GDPの2回目の速報値が発表される。最後に、金曜日の市場の注目は、米国の非農業部門雇用者数と11月の失業率に集中するだろう。市場は、非農業部門雇用者数は18万3千人の増加を示すと予想しており、おそらくこれにより、FRBの量的緩和の縮小が、今月のFOMC会議と同時始まる可能性があり、その結果USDは押し上げられるとの憶測に拍車を掛けるだろう。今週発表されるその他の米国の指標には、10月の個人所得および個人支出や12月のミシガン大学消費者信頼感指数が予定されている。その他の地域では、カナダが失業率を、ドイツが製造業受注指数を発表する。
THE MARKET

EUR/USD

  • EUR/USDは低下し、短期的な青色のトレンドラインを下方突破し、1.3578(S1)のバリアーでサポートを見出した。同ペアに対して、私は中立的であるが、このサポートをわずかでも下回れば、価格動向の方向性の変化を予測する根拠となるだろう。MACDはトリガーラインを下方にクロスし、RSIは70水準近くでレジスタンスを見出して低下したため、我々の短期的モメンタム分析は、同ペアが上昇を続けるには弱いことを裏付けている。一方、レートは依然として両移動平均を上回って推移している。
  • サポート: 1.3578 (S1), 1.3500 (S2), 1.3414 (S3)
  • レジスタンス: 1.3662 (R1), 1.3731 (R2), 1.3820 (R3)
EUR/JPY

  • EUR/JPYは139.57(R1)のレジスタンスバリアーを記録し、低下した。RSIが、買われ過ぎの領域を脱しようとしているように見受けられ、MACDが強気な領域にあるものの、トリガーラインを下回っていることから、本日中の、さらなる保ち合いや、下方への調整の波が予想される。しかし、青色の上昇トレンドラインと両移動平均の強気なクロスによって裏付けられている通り、同ペアは、全体的には上昇トレンドにある。
  • サポート: 138.00 (S1), 137.100 (S2), 135.91 (S3)
  • レジスタンス: 139.57 (R1), 142.53 (R2), 146.82 (R3)
GBP/USD

  • GBP/USDは大幅に上昇し、1.6375のバリアーを上方突破したが、上昇は、1.6442(R1)のレジスタンス水準によって歯止めを掛けられた。このバリアーを明らかに上方突破すれば、1.6536(R2)で、上昇トレンドの前の下落の波の261.8%フィボナッチ・イクステンション水準に向けたイクステンションのきっかけとなる可能性がある。しかし、RSIが70水準を下方にクロスしようとしているため、さらなる保ち合いや戻しの可能性は無視できない。レートが青色のトレンドラインを上回り、両移動平均を上回って推移しているため、短期的なトレンドは引き続き上昇トレンドである。
  • サポート: 1.6375 (S1), 1.6260 (S2), 1.6147 (S3)
  • レジスタンス: 1.6442 (R1), 1.6536 (R2), 1.6736 (R3)


  • 金は、右肩下がりのチャネルから脱し、現在、保ち合いモードで推移しており、アッセンディング・トライアングルを形成しようとしている。1254(R1)のハードルの上方突破が、このフォーメイションの完成を示唆し、次のレジスタンス領域に向けた強気なイクステンションのきっかけとなるだろう。RSIは上昇の道を辿っており、MACDはトリガーラインを上回り、明るい兆候を得ようとしているため、短期的モメンタム分析は、このトライアングルの上方突破を示唆している。
  • サポート: 1227(S1), 1211 (S2), 1177 (S3)
  • レジスタンス: 1254 (R1), 1269 (R2), 1290 (R3)
原油

  • WTIは上昇し、93.14(R1)領域を再度試した。このハードルを上方突破し、右肩下がりのチャネルの上限を上方突破すれば、WTIの方向性における変化を示す最初のシグナルとなる可能性がある。今のところ、価格は、比較的長期的な右肩下がりのチャネル内で推移しており、移動平均の弱気なクロスは9月23日以来引き続き有効である
  • サポート: 91.20 (S1), 87.85 (S2), 84.00 (S3)
  • レジスタンス: 93.14 (R1), 95.36 (R2), 98.81 (R3)

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