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Daily Commentary - 12月09日2013年

発行済 2013-12-09 21:04
更新済 2019-12-18 20:45
THE BIG PICTURE
  • 金曜日の米国の雇用統計が予想よりも良かったことを受けて、市場では、FRBが債券買取による量的緩和の縮小を早めに-すなわち早ければ来週のFOMC会議にも-スタートするかどうか、あるいは、より長く待つことに甘んじるのかどうか、という点が議論になっている。投資家は、誰もこの問題についてははっきりしないため、この問題に関して明らかでないとしても、仕方がないだろう。ニューヨークタイムズの大見出しには「FRBによる量的緩和縮小努力に向けた計画は来年まで期待できない」と書かれており、その一方で、ウォールストリートジャーナルは、「FRBによる債券買入の縮小が迫っている」と宣言している。さらに、これらは、FOMCメンバーの情報が入手可能な人々によって書かれているのである!FOMCは来週量的緩和の縮小を開始するか、あるいは、少なくとも量的緩和の縮小をいつ開始するかということに関してさらに明確な示唆を与えるかのどちらかではないだろうか。バーナンキ氏は、彼が始めたプロセスから撤退し始めたいのだろうか、それとも、次のFOMCまで持ち越されるべきであると考えているのだろうか?
  • 市場にとっての現実的な問題は、量的緩和の縮小の問題が昨年と同程度なのかどうかという点である。5月と6月には、全体構想が新しく、多くの投資家は、新興市場に大規模なポジションを持って窮地に追い込まれていた。それ以降、投資家は、ポジションを減らすのに半年かかった。その上、FRBは、債券買入における量的緩和の縮小と利上げは明らかに違うとした。このため、FRBの政策における変更には、現在、6ヵ月前ほどの影響力はないだろう。金曜日の市場の動きは、この点を反映していた。米国の10年物債券利回りは、雇用統計を受けて当初6bp上昇したが、その日の終わりには、2bp下げて終わり、株価は、堅調な上昇を維持した。USDもその他のG10通貨に対して上げ幅の大半を失い(USD/JPYは上昇したため、JPYは例外であった)、金は、若干上げて閉じた。しかし、USDは、新興市場通貨に対して上げ幅の大半を維持したことから、投資家はその取引でリスクを減じたかもしれないが、引き続きリスクを抱えていることが伺える。このため、量的緩和の議論がヒートアップするにつれ、USDは、対新興市場通貨で、G10通貨よりも、よりよいパフォーマンスを示す可能性がある。量的緩和下において取引を行うことを望む投資家は、これらの通貨を注視すべきだろう。一方、G10内では、当面USDを避け、その代わり、強力なトレンドがまだ見られる通貨、たとえばGBPやJPYに集中するのがベストであろう。
  • リッチモンド連銀のラッカー総裁、セントルイス連銀のブラード総裁、ダラス連銀のフィッシャー総裁の発言が、FOMCメンバーの量的緩和の縮小に関する考え方に関する何等かのヒントを提示する限り、市場の目玉となる可能性は高い。ブラード氏は、以前、政策立案者が、今月の会議で量的緩和の縮小を開始する可能性があると述べていた。ECBのメルシュ氏とイングランド銀行総裁のマーク・カーニー氏も本日発言するだろう。
  • 本日は、データに関しては比較的閑散とした一日になる。欧州の午前中、スイスの11月の失業率は、3.2%で変わらないだろう。ドイツの貿易収支、経常収支、鉱工業生産指数は、すべて10月の数値が発表されるだろう。同国の貿易黒字は、9月の204億ユーロから183億ユーロへと落ち込むと予想され、経常黒字は197億ユーロから171億ユーロに落ち込むと予想される。一方、ドイツの10月の鉱工業生産指数は、9月の-0.9%から一転して、0.7%の上昇を示すと予想される。カナダでは、11月の住宅着工件数が、10月の19万8300件に対し、19万5000件となるだろう。
  • オーバーナイトでは、日本の10月の第3次産業指数が、9月の前月比-0.2%から一転、前月比0.1%の上昇に転じると予想される。中国では、11月の鉱工業生産指数が、10月の10.3%から鈍化して、10.1%の上昇を示すと予想され、11月の小売売上高は、10月の13.3%からわずかに鈍化して、13.2%の上昇となるだろう。英国からは、11月のRICS住宅価格指数が、またオーストラリアからは、10月の住宅ローンが発表される。
  • その他、今週は、火曜日、鉱工業生産指数が、フランス、スウェーデン、イタリア、英国から発表される。イタリアも第3四半期のGDP確報値を発表し、英国は10月の貿易データを発表する。水曜日には、ニュージーランド準備銀行が、政策金利を決定する。指標に関しては、日本の機械受注指数が、またドイツの11月のCPI確報値が発表される。木曜日には、フランス、スウェーデン、イタリアなど、より多くのCPIが発表される。オーストラリアとスウェーデンは、11月の失業率を発表し、米国は、同月の小売売上高を発表する。最後に、金曜日には、日本の鉱工業生産指数と米国のPPIが発表される。
THE MARKET

EUR/USD
graph
  • EUR/USDは上昇したが、この上昇は、1.3731(R1)のレジスタンスバリアーを若干下回る、右肩上がりのチャネルの上限で歯止めを掛けられた。このハードルを明らかに突破すれば、10月の高値である1.3821(R2)に向けたイクステンションのきっかけとなる可能性がある。しかし、RSIが、70水準を下回ろうとしているように見受けられるため、強気筋が再び隆盛となれば、短期的な調整の波が予想される。レートが、チャネル内でより高い高値とより高い安値を更新し、50期間移動平均が200期間移動平均を上回り、上昇を示唆する限り、上昇トレンドは引き続き健在である。
  • サポート: 1.3675 (S1), 1.3600 (S2), 1.3525 (S3)
  • レジスタンス: 1.3731 (R1), 1.3821 (R2), 1.3935 (R3)
USD/JPY
graph
  • USD/JPYは、金曜日、急騰し、今はレジスタンスとなっている前回の上昇トレンドラインを記録した。このトレンドラインを上方突破し、その後103.36(R1)にある前回の高値を突破すれば、我々の短期的な上昇トレンドが裏付けられることになるだろう。一方、弱気筋がどうにか価格を押し下げることができれば、再び101.90(S1)のサポートバリアーを試すと予想される。日足および週足チャートでは、シメトリカル・トライアングル脱出後の動きは依然として有効であるため、比較的短期的な枠組みにおけるいかなる下落の動きも、比較的長期的な上昇トレンドの調整の波であると考えたい。
  • サポート: 101.90 (S1), 101.12 (S2), 100.27 (S3)
  • レジスタンス: 103.36 (R1), 105.24 (R2), 106.87 (R3)
EUR/GBP
graph
  • EUR/GBPは若干上昇し、右肩下がりのチャネルと0.8346のバリアーの上限を突破した。本原稿執筆現在、同ペアは、0.8390(R1)のレジスタンスを試しつつある。ロング派がどうにかこの障害を乗り越えることができれば、価格を押し上げ続ける可能性があり、0.8462(R2)のレジスタンスと、前回の弱気な波の161.8%フィボナッチ・イクステンション水準の間の領域を目指す可能性がある。50期間移動平均は、依然として200期間移動平均を下回っているが、上方を指示しているため、近い将来、強気なクロスを示す可能性は高い。
  • サポート: 0.8346 (S1), 0.8320 (S2), 0.8255 (S3)
  • レジスタンス: 0.8390 (R1), 0.8462 (R2), 0.8503 (R3)

graph
  • は、狭い保ち合いモードで動いており、50期間移動平均を若干下回る水準にとどまっている。弱気筋がどうにか金を前回の安値である1210(S1)を下回る水準にまで押しやることができれば、1180(S2)にある次のハードルを目指すだろう。我々のテクニカル分析のシグナルは引き続きまちまちである。当社のオシレーターと価格動向との間にはプラスの差が認められるが、価格は両移動平均を下回っている。
  • サポート: 1210 (S1), 1180 (S2), 1156 (S3)
  • レジスタンス: 1254 (R1), 1290 (R2), 1313 (R3)
原油
graph
  • 金曜日、WTIは若干上昇した。価格は現在、98.81(R1)のレジスタンスバリアーを下回る水準で推移している。RSIは、かなり長い期間買われ過ぎの水準にあり、MACDはトリガーラインを下方にクロスし、向こう数日間での調整の波の可能性が高まっている。50期間移動平均は引き続き200期間移動平均を下回っているが、上方を示唆しているため、近い将来、強気なクロスが形成されれば、新たな上昇トレンド構築の有意性に拍車が掛かるだろう。
  • サポート: 95.36 (S1), 92.00 (S2), 90.10 (S3)
  • レジスタンス: 98.81 (R1), 101.10 (R2), 103.15 (R3)

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