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Daily Commentary - 12月11日2013年

発行済 2013-12-11 19:54
更新済 2019-12-18 20:45
THE BIG PICTURE
  • USDは再びまちまちな動きとなり、対SEK、NZD、GBPでは上昇したが、その他のG10通貨のうち5通貨に対しては下落した(対EURでは変わらず)。当然のことだが、東京株式市場ばかりではなく、アジア株式市場が一様に下げるなか、最大の下げ幅となったのはJPYであった。しかし、AUDとCADも対USDで上昇し、これは単なるリスクオフ以上のものであることを示唆した。しかし、米国の立法者が向こう2年間に関する予算折衝で合意に達したことを受けて、USDは、欧州取引時間の早い段階で再び上昇に転じ始めた。これにより、来月、再び政府閉鎖に陥る可能性がなくなったため、USDからリスクプレミアムの一部が剥奪される。これまで議論してきた通り、市場はかなり織り込み済みであるとみられるが、財政上のリスクの低下によって、FRBが月々の債券買入における量的緩和の縮小を始めるのも、より容易になるはずである。ブルームバーグによる先週の世論調査によれば、調査対象となったエコノミストのうち34%が、FRBは今月量的緩和の縮小を開始するとし、26%が1月の会議で開始するとし、40%が3月の会議で開始するとしている。言い換えれば、100%が3月までに開始することを予想していることになる。しかしこれまでのところ、こうした見通しは特にUSDにとってプラスにはなっていない。
  • FF先物レートは依然として安定しており、米国債利回りが昨日さらに低下した(10年物利回りは3bpの下落)ため、USDはこれ以上の金利サポートを受けることはないだろう。一方、欧州の銀行がLTROファンドを返済し、資産品質審査(AQR)の準備に向けて資金調達のために市場に参入しているため、3ヵ月物Euriborは高いまま推移している。同Euriborは、昨晩、12か月ぶりの高水準である0.26%に達したが、これは、USDのレート(0.24%)を若干上回る水準である。ECBが、先週、流動性を改善するためにさらに何等かの行動をとりそうにないことから、圧力が増しているが、年末が近付いているため、これは特に不運なタイミングである。短期のEURレートに対する圧力は、引き続き少なくとも年末までは続く可能性があり、このハードルを超えるまで、EURを十分に支持する可能性がある。金利の上昇とEUR高の組み合わせが、ユーロ圏経済に打撃を与えるため、ECBの委員会メンバーが口先介入以外に何も行わないとすれば、最終的にはECBが、何等かの措置をとると予想される。彼らが流動性の供給に関して何を発言するかということに注意深く耳を傾ける必要がある。
  • 本日注目すべき指標は少ない。ドイツは、11月のCPI確報値を発表するが、予想は、当初速報値と同じである。米国では、唯一週1のMBA住宅ローン申請件数が発表される。オーバーナイトでは、ニュージーランド準備銀行会議が開かれる。同行は、2.50%で金利を据え置くとみられるため、焦点は、決定後に開かれるニュージーランド準備銀行総裁のウィーラー氏の記者会見であり、彼が通貨に関して何を発言するかということであろう(おそらく、NZDは高すぎると発言するとみられ、これが、今朝、NZDが下落した理由であろう)。本日は一日を通して2名の発言者を予定しており、ECBの副総裁であるヴィトル・コンスタンシオ氏が、IMFブックの発表で発言し、イングランド銀行の政策立案者であるマーティン・ウィール氏が、「将来的指針とその効果」について発言する。
THE MARKET

EUR/USD
graph
  • EUR/USDは昨日若干低下し、現在、サポートとして機能しているチャネルの上限を試しつつある。私は引き続き、強気筋が彼らの動きを推し進め、10月の高値である1.3821(R1)を目指すと予想する。しかし、MACDはトリガーラインを下方にクロスし、RSIは低下し、現在、70水準を試しつつあるため、チャネル内での価格の戻しの可能性は無視できない。同ペアはより高い高値とより高い安値を更新しつつあるため、バイアスは引き続き上昇サイドであり、いかなる調整の波も新たな買いの好機であると考えられる。
  • サポート: 1.3731 (S1), 1.3675 (S2), 1.3600 (S3)
  • レジスタンス: 1.3821 (R1), 1.3935 (R2), 1.4200 (R3)
USD/JPY
graph
  • USD/JPYは、前回の上昇トレンドラインと103.36(R1)のレジスタンス・バリアーでレジスタンスを見出した後、若干下落した。101.65(S1)のサポート水準を明らかに下方突破すれば、ダブル・トップ・リバーサル・フォーメイションの完成を示唆することから、私はさらなる下落を想定し始めるだろう。現在、レートは、両移動平均を上回って推移している。50期間移動平均の領域近くで反発すれば、強気筋に再び103.36(R1)のハードルを試すチャンスを与える可能性がある。
  • サポート: 101.65 (S1), 101.12 (S2), 100.27 (S3)
  • レジスタンス: 103.36 (R1), 105.24 (R2), 106.87 (R3)
EUR/GBP
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  • EUR/GBPは、0.8390(R1)のレジスタンス・バリアーを超えることに再び失敗した後、低下した。両モメンタム分析は、価格の弱さを裏付けている。MACDは強気な領域にあるものの、トリガーラインを下回っており、RSIは、買われ過ぎの領域を脱し、下落し始めている。ロング派が近い将来、力を増し、この障害をどうにか乗り越えることができれば、彼らは価格を押し上げ続ける可能性があり、0.8462(R2)にあるレジスタンスと、前回の弱気な波の161.8%フィボナッチ・イクステンション水準を目指す可能性がある。
  • サポート: 0.8346 (S1), 0.8320 (S2), 0.8255 (S3)
  • レジスタンス: 0.8390 (R1), 0.8462 (R2), 0.8503 (R3)

graph
  • 昨日、は急騰し、「コンプレックス・ヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム」フォーメイションとみられるかたちのネックラインを突破し、1254のバリアーを上方突破した。金は2つのより高い安値と2つのより高い高値を形成し、新たな短期的上昇トレンドの確立を想定する根拠となっている。フォーメイションのターゲットは、1290(R2)水準近くで見出されたが、ネックラインへの「戻しの動き」が成功する可能性は無視できない。通常、そうした動きは、パターンの妥当性を裏付けている。
  • サポート: 1254 (S1), 1227 (S2), 1210 (S3)
  • レジスタンス: 1277 (R1), 1290 (R2), 1313 (R3)
原油
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  • WTIは上昇し、98.81(R1)のレジスタンス・バリアーに達した。このレジスタンスを上方突破すれば、より大きな強気な示唆になり、101.10(R2)バリアーを目指すとみられる。50期間移動平均はどうにか200移動平均を上方にクロスし、新たな上昇トレンドの継続を示唆した。私の唯一の懸念は、RSIが70水準近くでレジスタンスを見出して低下したため、強気筋が再び隆盛となる前には、戻しの可能性があるという点である。
  • サポート: 95.36 (S1), 92.00 (S2), 90.10 (S3)
  • レジスタンス: 98.81 (R1), 101.10 (R2), 103.15 (R3)

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