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Daily Commentary - 12月13日2013年

発行済 2013-12-13 20:26
更新済 2019-12-18 20:45
THE BIG PICTURE
  • USDは全面高となり、G10通貨すべてと大半の新興市場通貨に対して上昇した。米国政府の予算折衝により、USDにおける財政上のリスクの一部が払拭され、FRBが極端な債券買入の「縮小」を来週のFOMC会議で開始する可能性が高まった。11月の堅調な小売売上高も、FRBが来週動くのではないかとの見方を支持した。一方、市場は、FRBが、量的緩和の縮小の影響を相殺するために、テクニカルな別の手法を同時に取る可能性は低いと考え始めている。そうした手法が取られなければ、金融状況は予想以上にタイト化する傾向があるため、これがUSDのサポート材料となりつつある。
  • USDは特に対JPYおよび対AUDで強かった。JPYは、日本政府の年金基金からより多くの資本流出が予想されることを受けて弱含んだ。日本の年金運用に関する政府の有識者会議の議長を務める伊藤隆敏氏は、政府の審議会に対して、GPIF(年金積立金管理運用独立法人)自身がリーダーシップを取れないのであれば、新たな理事会が意思決定の責任を担わなければならないし、年金基金を統括する法は修正されなければならないとした。これにより、日本の政府債券からさらにポートフォリオの流出が生じ、世界最大の年金基金である124兆円の基金からの海外資産へのシフトが生じるとの期待が高まった。JPYは今年、G10通貨の中で最も弱い通貨であったし、私は、同国の膨大な債務と解決困難な経済問題が焦点となるにつれ、来年もこうした状況が繰り返されると予想している。
  • AUDは、予想よりも良好な昨日の雇用統計に対する反応の乏しさから生じている持続的な影響と、「1豪ドルは85米セントに近付く必要がある:スティーブンス(オーストラリア準備銀行総裁のスティーブンス氏のこと)」という新聞の見出しを受けて弱含んだ。全体的な記事の内容はそれほど明確なものではなかった。この記事によれば:

彼は貿易状況の悪化に言及すると共に、オーストラリアドルの自然な水準は、木曜日段階で90.24米セントという現在の為替レートよりも低いと考えられるとし、「正確には言えないが、95セントというよりも、85セントというのが目標に近いのではないか。これが、現在我々が想定している中期的な枠組みで考えれば、合理的な見方だと思う。最初の1桁が9ということになれば、意外性を以て受け止められるだろう」と述べた。
AUDは、記事全体が見出しほど大げさではないことが明らかとなった段階でも、上昇することはなかった。AUDに対してアゲインストな状況であることは明らかであり、私は、最終的にスティーブンス総裁の望みは叶うとみている。

  • 欧州の主な指標の発表が予定されていないため、静かな金曜日である。本日は、主な発言者として、ECBから2名とイングランド銀行から1名が予定されている。ECBのチーフエコノミストであるプリート氏は、「危機時におけるECBの役割」について発言し、ECBの理事であるクールド氏とイングランド銀行のチーフエコノミストであるデール氏も発言する。米国では、11月のPPIが発表される。総合指数は、10月の前月比0.2%の下落に対し、前月比で変わらずと予想され、コアPPI(食料品と燃料を除く)は、前月の前月比+0.2%から鈍化し、前月比0.1%の上昇が予想される。
THE MARKET

EUR/USD
graph
  • EUR/USDは昨日低下したが、この低下は、1.3731(S1)のサポートバリアーを若干上回る水準で止まった。同ペアがこの領域近くで反発すれば、ロング派は1.3821(R1)にある10月の高値を再度試すとみられる。一方、このサポート水準を下方突破すれば、戻しの継続を示唆する可能性がある。MACDがトリガーラインを下回っており、ストキャスティクスが売られ過ぎの領域を脱しようとしているように見受けられることから、当社のモメンタム分析は、いずれの方向に対しても確かな示唆は提示していないと考えられる。同ペアがより高い高値とより高い安値を更新し続ける限り、いかなる下方へのリトレースメントも新たな買いの好機であると考えたい。
  • サポート: 1.3731 (S1), 1.3675 (S2), 1.3600 (S3)
  • レジスタンス: 1.3821 (R1), 1.3935 (R2), 1.4200 (R3)
USD/JPY
graph
  • USD/JPYは大幅に上昇し、103.36のバリアーを突破した。強気筋がどうにかこれを上回る水準で維持することができれば、10月17日~25日の下落の波の423.6%フィボナッチ・イクステンション水準に近い105.24(R1)のレジスタンスに向けたイクステンションのきっかけとなる可能性がある。短期的分析は、さらなる上昇を示唆している。RSIの傾斜は、上方に傾いており、MACDは強気な領域にあるトリガーラインを上方にクロスした。価格は、青色のサポートラインと両移動平均を上回って推移しているため、引き続き上昇トレンドにある。日足チャートおよび週足チャートでは、シメトリカル・トライアングルを脱出した後の動きは依然として有効である。
  • サポート: 103.36 (S1), 102.13 (S2), 101.12 (S3)
  • レジスタンス: 105.24 (R1), 106.87 (R2), 109.00 (R3)
EUR/GBP
graph
  • EUR/GBPはどうにか0.8390(S1)のハードルを超えた。現在、価格は、この水準と0.8431(R1)のレジスタンスの間で推移している。0.8431(R1)水準を明らかに突破すれば、同ペアは、0.8462(R2)と前回の弱気な波の161.8%フィボナッチ・イクステンション水準の間の領域に一歩近付くだろう。50期間移動平均は200期間移動平均を下回っているが、上方を示唆しているため、近い将来、強気なクロスが生じれば、さらなる上昇の可能性が高まることになるだろう。
  • サポート: 0.8390 (S1), 0.8346 (S2), 0.8320 (S3)
  • レジスタンス: 0.8431 (R1), 0.8462 (R2), 0.8503 (R3)

graph
  • は、木曜日、急激に低下し、青色の右肩上がりのチャネルの下限を下方突破した。1210(S2)にある安値を明らかに突破すれば、最近の上昇が、従来の下落トレンドの38.2%フィボナッチ・リトレースメント水準における単なる調整であったことを裏付ける可能性があり、バイアスは再び下方サイドに転じる可能性がある。金はトレンドのある段階にはないため、私は、状況が明らかとなるまで、今のところ中立を保ちたい。
  • サポート: 1224 (S1), 1210 (S2), 1180 (S3)
  • レジスタンス: 1251 (R1), 1268 (R2), 1290 (R3)
原油
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  • WTIは、保ち合いモードで推移し、昨日の我々の終値水準に近いところに留まっている。両モメンタム分析は、下落の道を辿っており、結果的には、強気筋が再び隆盛となる前に、さらなるリトレースメント、あるいは、保ち合いが予想される。50期間移動平均が200期間移動平均を上回っている限り、また、前回の安値である92.00(S2)が維持される限り、価格がより高い安値を形成する可能性は残されている。
  • サポート: 97.00 (S1), 95.36 (S2), 92.00 (S3)
  • レジスタンス: 98.81 (R1), 101.10 (R2), 103.15 (R3)

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