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Daily Commentary - 12月16日2013年

発行済 2013-12-16 18:32
更新済 2019-12-18 20:45
THE BIG PICTURE
  • 彼らは実施するのだろうか、それとも実施しないのだろうか?今週は、火曜日と水曜日の連邦公開市場委員会(FOMC)によって支配されるだろう。10日前に実施されたブルームバーグの調査では、回答者の34%、すなわち約3分の1が、FRBは1ヵ月850億ドルの債券買入の縮小を今週の委員会で開始すると考えている(26%が1月に、残りが3月に実施すると回答)。6月には、FRBのバーナンキ議長が、量的緩和の縮小を実施するための前提条件として、雇用、成長、インフレ率に基づく3つの試金石を提示した。同氏によれば、FOMCは、経済活動の改善に裏付けられた労働市場の改善とインフレ率の2%目標への上昇を望むとした。「今のところ、委員会は、今後発表されるデータがこの予想とおおよそ一致すれば、今年後半に毎月の債券買入のペースを落とすのが妥当であると見込んでいる」とバーナンキ議長は発言していた。
  • 最近のデータは、始めの2つの基準に関して進展が見られるが、3つ目の基準については進展が見られない。失業率は、7.6%から7.0%に低下し、非農業部門雇用者数は、直近4ヵ月中3ヵ月で20万人前後の増加を示している。ISM製造業指数は、6月の50.9から57.3へと上昇し、GDP伸び率は、2.5%から3.6%に加速した。しかし、FRBが好んで用いるインフレ率指標であるコア個人消費支出指数は、FRBの目標の半分程度の前年比1.1%前後で停滞しており、CPIの伸び率は1.8%から1.0%に鈍化している。このため、FOMC会議ではかなり議論が紛糾するだろう。私の個人的見解では、彼らは着手を決定し、これがUSDにとってプラスに働くことになると予想するが、それなりの人数が反対する可能性があることも確かである。私がこのように考える理由の一つは、バーナンキ氏が特定しなかった基準が原因である。それは、米国の政治である。9月に遡るが、FOMCは、引き金を引くかに見えたが、結局迫りくる米国政府の閉鎖を理由に思いとどまった。今や予算折衝はスムーズに進行しており、財政リスクは過ぎ去った。もし、FOMCが9月に開始することを望んでいたのなら、現在景気が良くなっているわけであるから、やはり量的緩和の縮小に着手することになるだろう。
  • 彼らが量的緩和の縮小を実施するなら、「将来的指針」を確かなものとすることによってダメージを和らげようとする可能性が高いと考えられる。バーナンキ氏は、11月半ばの発言で、これに関するヒントを提示している。その際、彼は、「失業率目標が達成された後もかなりの期間、また少なくともデータの優勢が金融緩和策の廃止を支持するまでは、FFレートに対する目標は、資産買入の終了後もかなりの期間ゼロ近くに据え置かれる可能性が高い」と述べている。FRBは、失業率が6.5%を上回っている限り、金利を現在の水準に維持すると公約しているが、現在のペースで行けば、来年末にはこの水準に達する可能性は高い。FRBは、このような発言を会議後の声明に盛り込む可能性があると考えられる。銀行に、より多くの融資の実行を鼓舞するために、FRBでは、引当金に対する金利を引き下げることの議論がある程度浮上しているようだ。
  • 昨晩は、日本の第4四半期に対する日銀短観が予想を上回り、大企業製造業指数が15の予想に対し16まで上昇した。しかし、現況項目は予想よりも良かったが、翌四半期に対する予測はほぼ予想を下回り、将来に対する悲観的な見方を示唆した(おそらく迫りくる消費税の増税によるものではないだろうか?)。また、大企業製造業は、設備投資見込みを減少させている。このニュースにより、株式市場は下落し、USD/JPYも共に下落した。
  • オーバーナイトでは、HSBC/Markit中国製造業PMIも、50.8から50.5へと予想外の低下となった。市場は、50.9と小幅な上昇を見込んでいた。しかし、USDの全体的な弱含みを背景に、AUDはどうにか上昇した。ただし、NZDに対しては下落した。
  • このほか本日は、フランス、ドイツ、ユーロ全域から、製造業およびサービス業PMI速報値が発表される。フランスの12月の製造業PMI速報値は、11月の48.4に対し、49.0が予想されるが、重要な50水準は下回るとみられる。ただし、少なくとも上昇はするだろう。ドイツの速報値は、52.7から53.0への上昇が予想され、ユーロ全域の速報値は、51.6から51.8への上昇が予想される。これはEURにプラスに働くだろう。ユーロ圏の貿易黒字は、131億ユーロ(NSA)から10月には170億ユーロへと拡大することが予想される。米国では、12月のニューヨーク連銀製造業指数が、11月の-2.21から5.00へと上昇することが予想される。米国の11月の鉱工業生産指数も、10月の前月比-0.1%から一転、前月比0.6%の上昇を示すだろう。こうしたニュースは、米国における持続的な改善を示唆しており、先週の指標と同様、おそらくUSDに対してプラスに働くだろう。本日月曜日は、1名の発言者が予定されている。ECBのドラギ総裁が、ブリュッセルでの欧州議会で発言する。
THE MARKET

EUR/USD
graph
  • EUR/USDは、50期間移動平均近くの1.3710(S1)のサポートバリアーで反発して、上昇した。私は、強気筋が10月の高値である1.3830(R1)の達成を再び試すと予想している。ストキャスティクス・オシレーターが、%Kが%Dを上回って売られ過ぎの領域を脱したことから、さらなる上昇の可能性が高まっている。同ペアが、より高い高値とより高い安値を同程度で更新し、50期間移動平均が200期間移動平均を上回る限り、上昇トレンドは引き続き有効であると考えられる。
  • サポート: 1.3710 (S1), 1.3655 (S2), 1.3600 (S3)
  • レジスタンス: 1.3830 (R1), 1.3935 (R2), 1.4200 (R3)
USD/JPY
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  • 金曜日、USD/JPYは低下し、103.90(R1)水準でレジスタンスを見出した。欧州取引時間の早朝、同ペアは、青色の上昇トレンドラインを若干上回る50期間移動平均を試している。トレンドラインと102.14(S1)のサポートバリアーの領域近くで反発すれば、前回の高値である103.90(R1)を再び目指す可能性がある。一方、102.14(S1)のサポートを下回れば、弱気なイクステンションを予想する根拠となるだろう。MACDと価格動向との間にマイナスの差が認められ、短期的トレンドのモメンタムは弱含みつつあることを示唆している。しかし、青色のサポートラインを上回って推移していることから、価格は上昇トレンドで推移し続けている。日足チャートおよび週足チャートでは、シメトリカル・トライアングル脱出後の動きが依然として有効であることから、短期的な枠組みにおけるいかなる弱気な波も、より長期的な上方への方向性のある動きのリトレースメントであると考えたい。
  • サポート: 102.14 (S1), 101.12 (S2), 100.40 (S3)
  • レジスタンス: 103.90 (R1), 105.24 (R2), 106.87 (R3)
EUR/GBP
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  • EUR/GBPは上昇し、どうにか0.8430のハードルを超えた。現在、価格は、0.8462(R2)と従来の弱気な波の161.8%フィボナッチ・イクステンション水準の間の領域に向けて推移している。この領域を上方突破すれば、前述の下落の波の200%イクステンション水準に向けたさらなる強気なイクステンションのきっかけとなる可能性がある。50期間移動平均が200期間移動平均に接触したため、近い将来、強気なクロスが生じ、さらなる上昇の可能性が高まるだろう。
  • サポート: 0.8430 (S1), 0.8390 (S2), 0.8350 (S3)
  • レジスタンス: 0.8462 (R1), 0.8503 (R2), 0.8575 (R3)

graph
  • は、わずかに上昇し、1224(S1)のサポートバリアーを上回る水準にとどまった。金はトレンドのある段階にはないため、明らかな兆候が見られるまでは、今のところ中立的でありたい。1210(S2)にある安値を明らかに突破すれば、最近の上昇が、前回の下落トレンドの38.2%フィボナッチ・リトレースメント水準の単なる調整であったことが確認され、再び下落バイアスに転じる可能性がある。
  • サポート: 1224 (S1), 1210 (S2), 1180 (S3)
  • レジスタンス: 1251 (R1), 1267 (R2), 1290 (R3)
原油
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  • WTIは下落し、さらなるリトレースメントに対する私の疑念を裏付け、97.00のハードルを下方突破した。50期間移動平均が200期間移動平均を上回っている限り、また、従来の安値である92.00(S2)が維持される限り、価格がより高い安値を形成する可能性は残されている。
  • サポート: 95.36 (S1), 92.00 (S2), 90.00 (S3)
  • レジスタンス: 97.00 (R1), 98.81 (R2), 101.10 (R3)

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