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Daily Commentary - 12月18日2013年

発行済 2013-12-18 18:41
更新済 2019-12-18 20:45
THE BIG PICTURE
  • 火曜日、市場は、均一のテーマが目立った:低すぎるインフレ率のリスクである。最初にスウェーデン国立銀行が、低すぎるインフレ率への対応として、主要金利を1年ぶりに引き下げ、従来の発言より1四半期遅い2015年初めまでは、おそらく金利を引き上げ始めることはないということを示唆した。物価の前月比での下落が2ヵ月続いたことへの反応として、このような動きとなった。そして、英国は、11月のCPIについて予想を下回る数値を発表した。生産者物価も予想を下回り、インフレ圧力が低下しつつあることを示した。次に、EUの11月のコアCPIが予想外の下方修正となった。一方、米国のCPIは若干加速し、コアインフレ率は+1.7%で安定的に推移し、FRBの2.0%の目標に近い水準となった(ただし、この目標数値が、インフレ率に関する別の指標を用いているのは確かである)。このことは、米国が、欧州とは異なり、デフレ圧力に直面していないことを示唆し、これによってFOMCが本日量的緩和の縮小を開始することを決定する可能性が高まることから、USDの支持材料となった。
  • 低すぎるインフレ率の問題の影響として、我々は、11月のECBによる予想外の利下げを経験している。このトレンドは、決して消滅したわけではないようだ。むしろ、拡大、強化されているようにも見受けられる。これが、2014年の市場の主要なテーマの一つとなる可能性は高いだろう。このことは、山積する負債から脱しようとしている国々にとっては、特に重要である。なぜなら、デフレが負債の実際の負担を増大させ、景気をさらに悪化させるからである。表面金利についてゼロ限界に既に達している中央銀行がこの問題にどう取り組むかは、市場に突き付けられた主要な問題の一つとなるだろう。2014年は、米国と欧州の物価における異なるトレンドと、その結果生じる中央銀行の政策における違いが、対EURでのUSDの回復を後押しする一つの要因となる可能性が高いと考えられる。
  • 本日、注目すべきは、もちろんFOMCの金融政策に関する決定であろう。ブルームバーグによる68名のエコノミストに対するアンケート調査では、大半のエコノミストが、本日、FRBが毎月850億ドルの債券買入の縮小を開始することはないと予想している。もちろん決定は微妙なバランスの上に成り立つものであるが、私は開始すると思う。もし彼らが量的緩和の縮小を決定しないとすれば、そのときは、USDが売り浴びせられるだろう。なぜなら、依然として、量的緩和の縮小が本日開始されると予想している人が一定数は存在するためである。株式市場と連動する傾向のある高ベータ通貨(AUD、CAD、NZD)は、おそらくこのシナリオでは最も良いパフォーマンスを示す傾向があるだろうが、JPYは、東京の株式市場が高騰するにつれ、アンダーパフォームするだろう。一方、USDにとって強気な結果というのは、量的緩和の縮小を開始し、かつ、追加的な将来的指針や、引当金の利子率を低下させるといったその他の方法によって影響を緩和しようとはしない場合だろう。その場合は、最近、良いパフォーマンスを示していたHUF、INR、KRWなどの新興市場通貨に打撃を与えるだろう。BRL、ZAR、TRYも、大幅な経常赤字を抱える通貨であることから、打撃を受ける可能性がある。これら両極端な結果の組み合わせとなった場合-量的緩和の縮小は開始するが、金利に対するあらゆる追加的措置を伴う-には、より小幅なUSDのラリーを招くことになるだろう。
  • 本日の指標は、市場がFRBの決断を見守るなか、それほど意味をなさないだろう。本日は、日本の11月の季節調節済み貿易赤字が、輸入の伸びが輸出の伸びを上回ることで、拡大するところから始まったが、USD/JPYは事実上変わらなかった。次に、ANZの12月の企業信頼感指数が上昇したが、NZD/USDは弱含んだ。欧州取引時間中には、英国の10月の失業率が7.6%で変わらずと予想される。イングランド銀行が、少なくとも失業率が7%を下回るまで、金利を据え置くと公約しているため、これは、英国にとってカギとなる指標であり、少しでも金利に予想外の動きがあれば、GBPに影響することは必至であろう。また、イングランド銀行は、最近の金融政策委員会の議事録を発表する。米国では、11月の住宅着工件数が、95万4千件の伸びを示すと予想される。この指標は、8月以来発表されていないため、その意味を把握するのは困難であろう。11月の建築許可件数については、10月の103万9千件から99万件への減少が予想される。
THE MARKET

EUR/USD
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  • 火曜日、EUR/USDは保ち合いとなり、1.3710(S1)のサポートと上昇トレンドの前の下落の200%イクステンション水準と一致する1.3800(R1)の重要なレジスタンスの間に留まった。1.3800(R1)と10月の高値である1.3830(R2)の間のレジスタンス領域を上方突破すれば、上昇トレンドの継続の兆候となるだろう。1.3710(S1)を少しでも下回れば、弱気なイクステンションを想定する理由になるだろう。同ペアがより高いピークとより高いボトムを同程度に形成し、両移動平均を上回って推移している限り、上昇トレンドは引き続き有効である。
  • サポート: 1.3710 (S1), 1.3655 (S2), 1.3600 (S3)
  • レジスタンス: 1.3800 (R1), 1.3830 (R2), 1.935 (R3)
USD/JPY
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  • USD/JPYは、青色のサポートラインと50期間移動平均近くで反発した。ロング派が、充分に強く、価格を押し上げることができれば、彼らは再び103.90(R1)のレジスタンスバリアーを試す可能性がある。一方、102.14(S1)を下回れば、101.12(S2)のサポート水準を目指す弱気な兆候となるだろう。MACDと価格動向との間のマイナスの差は引き続き有効であり、短期的なトレンドのモメンタムは弱含み始めていることを示唆している。日足および週足チャートでは、シメトリカル・トライアングルを脱した後の動きが引き続き有効であることから、短期的な枠組みにおけるいかなる下落の動きも、より長期的な上昇方向への動きのリトレースメントであると捉えたい。
  • サポート: 102.14 (S1), 101.12 (S2), 100.40 (S3)
  • レジスタンス: 103.90 (R1), 105.24 (R2), 106.87 (R3)
EUR/GBP
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  • EUR/GBPは上昇し、0.8462(R1)のレジスタンス水準にどうにか達した。このハードルと、11月26日~12月2日の弱気な波の161.8%フィボナッチ・イクステンション水準の間の領域を上方突破すれば、前述の下落の200%イクステンション水準に向けたさらなる強気なイクステンションのきっかけとなるだろう。50期間移動平均が200期間移動平均を上方にクロスし、さらなる上昇の可能性を増大させた。私の唯一の懸念は、RSIが70水準でレジスタンスを見出し、下落していることから、強気筋が再び隆盛となる前に価格の戻しが発生する可能性は無視できないということである。
  • サポート: 0.8430 (S1), 0.8390 (S2), 0.8350 (S3)
  • レジスタンス: 0.8462 (R1), 0.8503 (R2), 0.8575 (R3)

graph
  • 金は、昨日低下したが、1224(S1)のサポートと1251(R1)のレジスタンスの間に留まった。金が、トレンドのある段階にはなく、横ばいモードを続けているため、明らかな状況が確認できるまでは中立的でありたい。1210(S2)の安値を明らかに突破すれば、12月4日~10日の上昇が、前回の下落トレンドの38.2%フィボナッチ・リトレースメント水準での単なる調整であることを確認し、再び下落バイアスに転じる可能性がある。
  • サポート: 1224 (S1), 1210 (S2), 1180 (S3)
  • レジスタンス: 1251 (R1), 1267 (R2), 1290 (R3)
原油
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  • WTIも保ち合いモードで推移し、引き続き97.00(S1)のサポートバリアーを上回っている。強気筋はこの攻防を上方に引き上げ、再び98.81(R1)のレジスタンスを試すと予想される。このレジスタンスを突破すれば、上昇トレンドの継続を示唆する可能性があり、101.02(R2)にある次のハードルに向けた強気なイクステンションのきっかけとなるだろう。両モメンタム分析は、中立的水準の近くにあり、次の方向性のある価格の動きに関する何の手がかりも提示していない。しかし、50期間移動平均が引き続き200期間移動平均を上回る限り、また、WTIが紫色の右肩上がりのチャネル内に留まる限り、私は、バイアスは上方であると見ている。
  • サポート: 97.00 (S1), 95.36 (S2), 92.00 (S3)
  • レジスタンス: 98.81 (R1), 101.10 (R2), 103.15 (R3)

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