4日の為替相場は、下記のように強い各国の製造業関連の指標結果が、リスク選好志向を強めたことからドルが下落しました。
独12月PMI製造業(確報値)
(予想:53.1 結果:52.7 前回:53.1)
ユーロ圏12月PMI製造業(確報値)
(予想:51.6 結果:51.6 前回:51.2)
英12月PMI製造業
(予想:52 結果:54.1 前回:51.8)
米12月ISM製造業景況指数
(予想:54 結果:55.9 前回:53.6)
中国12月HSBC製造業
(予想:N/A 結果:56.1 前回:55.7)
また、昨日の記事でも書かせていただきましたが、世界最大の債券ファンドであるPIMCOは米・英の債務が増加していることから、両国の債券保有を減少させていることを明らかにしたことも、ドルの重しになりました。
一方、金曜日に米12月雇用統計の発表があることから慎重な動きとなっています。
金先物相場は前日比1.98%高の1118.30ドル、原油先物相場は前日比2.64%高の81.51ドルで引けました。
ドルインデックスは、前日比0.56%安の77.51で取引を終了しました。
昨日の米株式相場は、米12月ISM製造業景況指数の好結果や、下記のFedの議長と副議長の発言を受けて堅調に推移しました。
NYダウ S&P500 NASDAQ
Close 10583.96 1132.99 2308.42
ch 155.91 17.89 39.27
ch% 1.50 1.60 1.73
週末、バーナンキ議長はスピーチをしましたが、この10年間の前半に住宅価格が急騰したのは、金融政策というよりも規制が緩和状態だったことが要因という見解を示しました。
コーン副議長は、「資産価格の上昇の予測される脅威を取り除くために金融政策を引き締めることはコストが高くつく可能性がある」、と述べました。
米国債券相場は、8日に発表される米12月雇用統計を始め多くの米経済指標発表を控えてほぼ変わらずの水準で推移しました。
10年債利回りは、前週末比0.050%安の3.841%、30年債利回りは0.410%高の4.660%で引けました。