【マーケットショートコラム】東京株式マーケット来週の株式展望
5月16日(金)の日経平均株価は全面安でスタートし、下値を試す展開となりました。しかし引けにかけては下げ渋る展開となり、日経平均は1万4000円を下回らずに取引を終えました。前日比201円62銭安で3日連続の続落となりましたが、引けにかけて下値の底堅さも確認されたとも言えます。
新興株式市場でも、日経ジャスダック平均は続落、東証マザーズ指数は反落と値を下げました。そんな中、決算発表で過去最高益を更新したミクシィが連日のストップ高となり注目されました。
来週は、材料に乏しい展開が予想されます。企業の決算発表は一巡し国内材料は乏しいため、海外指標と日銀の追加緩和観測の動きに一喜一憂する展開も予想されます。また材料が乏しいことからテクニカルでのシグナルが相場に出やすい局面ともいえます。16日(金)の取引終了時点で、日経225の日足の移動平均でみるとMA5からMA200まで、全て売りシグナル優勢となっています。その他、RSI、MADCも売り優勢を示しています。テクニカルで値を下げる局面が予想される一方で、ファンダメンタルズ分析では14000円を割れた場合PERの割安感から一時的な買いが入り反転するのではとの見方もできます。14000円を大きく意識する動きとなるのではないでしょうか。
佐藤 正人