本日もFOMCを見極めたいとの思惑から、外為市場はレンジ相場となる可能性が高い。焦点は、昨日と同じく米指標データ(住宅関連指標)とそれを受けたドル相場の動向だろう。昨日に続き冴えない指標データが続けば、米6月利上げ観測の一時的な後退を背景に米国マーケットでは「株高・金利低下」優勢の展開となろう。
一方、外為市場ではFOMCを前にドルロングを調整する動きが散見されよう。だが、昨日NYタイム後半でのドル買戻しや米金利の神経質な状況を鑑みるに、イエレンFRBによる6月利上げ観測も根強い。よって、ドルロングを解消する動きが散見されても、調整幅自体は限定的となろう。
一方、円相場のトレンドはクロス円の動向次第だろう。そのクロス円は引き続き株式動向に左右されよう。本日の国内株式は堅調な欧米株式を背景に下値の堅い展開となろう。
ただ、米FOMCを目前に控えていることもあり上値トライも限定的となろう。よって、東京時間の円相場は、若干の円安優勢を想定したい。
海外時間は欧米株式にらみの展開となろう。欧州株はユーロ安と欧州中央銀行(ECB)による緩和マネー流入期待を背景に騰勢を強めている。本日も続伸となれば、円安のサポート要因となろう。米株に関しては上述の通り。
【テクニカル分析コメント】-転換線維持が焦点
レジスタンス
122.50:レジスタンスポイント
122.03:3月10日高値
122.00:オファー
121.80:オファー
121.67:3月12日高値
サポート
121.00:ビッド
120.83:一目/転換線(青ライン)
120.80:ビッド
120.57:リトレースメント23.60%
120.50:ビッド
120.07:21日MA(赤ライン)
121.00-122.00を中心レンジと想定。ただ、米FOMCを前にドルロング調整or株安となった場合、121円台の下方ブレイクを想定したい。ただ、そのような状況となっても、一目/転換線及びリトレースメント23.60%レベルで反転する可能性があろう。3月12日の反発や、これらテクニカルポイントの下にはビッドが観測されており、テクニカル&オーダー状況の両面で相場をサポートする可能性があるからだ。FOMC直前で動きづらいこともかえって相場のサポート要因となろう。
一方、上値は121.50レベル上では常に反落リスクに警戒すべきだろう。売りポイントとしては、121.67&121.80レベルを想定したい。