アービュータス・バイオファーマ(Arbutus Biopharma Corp)は、臨床段階にあるバイオ医薬品会社である。【事業内容】特定のウイルス性疾患を標的とする治療薬を開発するためのウイルス学的機能に注力する。重点分野には、B型肝炎ウイルス(HBV)、SARS-CoV-2およびその他のコロナウイルスが含まれる。HBVでは、リボ核酸干渉(RNAi)治療薬、経口カプシド阻害薬、経口プログラム死リガンド-1(PD-L1)阻害薬、経口RNA不安定化剤を開発中であり、これらを組み合わせることにより、慢性HBV感染症(cHBV)患者に対してウイルス複製抑制、表面抗原減少、免疫系再覚醒による機能治癒を意図する。リード化合物である「AB-729」は、免疫系再活性化のエビデンスがある唯一のRNAi治療薬であり、複数の第Ⅱ相臨床試験で評価される。また、SARS-CoV-2を含むコロナウイルスの治療薬として経口活性のある薬剤の同定を目的とした創薬・開発プログラムも進行中である。