Oracle (ORCL) と Amazon Web Services, Inc. (AWS) (AMZN) は本日、Oracle Database@AWSの立ち上げを発表しました。これは、顧客がAWS内の専用インフラストラクチャ上でOracle Autonomous DatabaseとOracle Exadata Database Serviceにアクセスできる新しいサービスです。Oracle Database@AWSは、Oracle Cloud Infrastructure (OCI) とAWSの間で統一されたエクスペリエンスを提供し、データベース管理の簡素化、請求、および統合されたカスタマーサポートを実現します。さらに、顧客はOracle Database内のエンタープライズデータをAmazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)、AWSの分析サービス、またはAmazon Bedrockを含むAWSの高度な人工知能(AI)および機械学習(ML)サービスで実行されているアプリケーションにシームレスに接続できるようになります。
OracleのChairman兼CTOのLarry EllisonとAWSのCEOのMatt Garmanは、9月10日火曜日の太平洋夏時間午後1時からOracle CloudWorldのステージでこのパートナーシップについて議論する予定です。
AWS上のOracle Exadata Database Serviceへの直接アクセスにより、専用インフラストラクチャ上のOracle Autonomous DatabaseやOracle Real Application Clusters (RAC)で実行されるワークロードを含め、Oracle Database@AWSは顧客がすべてのエンタープライズデータを集約して画期的なイノベーションを推進することを可能にします。この新しいサービスは、Oracle databaseとAWS上のアプリケーション間の低遅延ネットワーク接続を提供します。これにより、顧客は完全に自動化され管理されたOracle DatabaseサービスであるOracle Autonomous Databaseと、Oracle Exadata Database Serviceのパフォーマンス、可用性、セキュリティ、およびコスト効率性の恩恵を受けながら、AWSが提供するセキュリティ、俊敏性、柔軟性、持続可能性の利点を享受できます。
OracleのChairman兼CTOのLarry Ellisonは次のように述べています。「複数のクラウドを使用したいという顧客からの大きな需要が見られます。この需要に応え、顧客が望む選択肢と柔軟性を提供するために、AmazonとOracleはAWSサービスと最新のOracle Databaseテクノロジー(Oracle Autonomous Databaseを含む)をシームレスに接続しています。Oracle Cloud InfrastructureをAWSのデータセンター内に展開することで、顧客に最高のデータベースおよびネットワークパフォーマンスを提供できます。」
AWSのCEOのMatt Garmanは次のように述べています。「2008年にさかのぼると、顧客はクラウドでOracleワークロードを実行できましたが、それ以来、世界最大かつ最もセキュリティに敏感な組織の多くがAWS上でOracleソフトウェアを展開することを選択してきました。この新しい、より深いパートナーシップにより、AWS内でOracle Databaseサービスを提供し、顧客が世界で最も広く採用されているクラウドの柔軟性、信頼性、スケーラビリティと、彼らが依存するエンタープライズソフトウェアを活用できるようになります。」
Oracle Database@AWSは、顧客がクラウドへの移行を加速し、IT環境を最新化するのに役立ちます。顧客は以下の利点も得られます:
- Oracle DatabaseサービスとAWS分析サービス間のゼロETL統合。顧客は、Oracle Databaseサービスと既にAWS上で実行しているアプリケーション間でデータをシームレスかつ安全に接続・分析し、パイプラインを構築することなく、より迅速で深い洞察を得ることができます。
- Oracle Zero Downtime Migrationなどの実績のある移行ツールとの互換性を含む、Oracle databaseをクラウドに移行するための柔軟なオプションにより、簡素化と加速が可能です。
- AWS Marketplaceを通じた簡素化された調達エクスペリエンスにより、顧客は既存のAWSコミットメントを使用してOracle Databaseサービスを購入し、Bring Your Own License (BYOL)やOracle Support Rewards (OSR)などの割引プログラムを含む既存のOracleライセンス特典を利用できます。
- AWSとOracleの両方からの完全に統合されたサポートエクスペリエンス、および顧客が最も信頼されるエンタープライズアプリケーションをクラウドで成功裏に構築・実行するためのリファレンスアーキテクチャ、ランディングゾーン、その他の資料によるガイダンス。
- データベースのバックアップと復元を簡単かつ安全に実行し、災害復旧を支援するためのAmazon Simple Storage Service (Amazon S3)とのシームレスな統合。
顧客は、AWS Management ConsoleやCommand Line Interface (CLI)、AWS CloudFormationなどの馴染みのあるツールを使用して、Oracle Database@AWSエクスペリエンスを簡単に開始できます。また、顧客はAWSのマルチAvailability Zone (AZ)アーキテクチャを活用でき、これにより複数の独立した場所にわたってアプリケーションをアーキテクトし、より高い可用性レベルでワークロードを構築・起動できます。Oracle Database@AWSは今年後半にプレビューで利用可能となり、2025年には顧客のニーズに応えるために新しいリージョンに拡大し、より広く利用可能になる予定です。
顧客はOCIとAWSの最良の部分から恩恵を受ける
新しいOracle Database@AWS機能により、組織は既存のスキルを活用し、AWS上でOracle Autonomous DatabaseとOracle Exadata Database Serviceを展開、管理、使用するための完全に統合されたエクスペリエンスをすぐに開始できます。両社は共同でOracle Database@AWSを市場に投入し、金融サービス、ヘルスケア、製造、小売、通信、公共事業を含む複数の業界にわたる世界中の組織に利益をもたらします。
Best BuyのChief Digital、Analytics and Technology OfficerのBrian Tilzerは次のように述べています。「Best Buyで使用している一部のトランザクションプラットフォームに対して、AWSを優先クラウドプロバイダーとして使用することで大きな価値を見出しています。AWSとの取り組みにより、Best Buyが他の誰にもできないような方法で消費者電子機器の買い物体験をパーソナライズし、人間味のあるものにするのに役立つ技術的な俊敏性とスケーラビリティが解放されます。今回の発表により、一部のデータベースワークロードをAWSに移行しやすくなり、顧客をさらに喜ばせる興味深い機会が提示されています。」
Fidelity InvestmentsのArchitecture and Platform Engineering責任者のJoe Frazierは次のように述べています。「主要な金融サービスプロバイダーとして、Fidelityの使命は顧客の財務的幸福を強化することです。イノベーション、技術、信頼できるサービスプロバイダーとの強力な関係を通じたデジタル近代化は、その使命をサポートする上で重要です。今日の発表は、OracleとAWSという業界リーダーの協力的な取り組みを示しており、Fidelityのような企業に最も重要なワークロードをクラウドに展開するために必要な選択肢を提供し、最終的には私たちが奉仕する顧客とビジネスにより良い結果をもたらします。」
State StreetのExecutive Vice President兼Global Chief Technology OfficerのAndrew Zitneyは次のように述べています。「AWSとOracle Cloud Infrastructureデータベーステクノロジーの組み合わせにより、世界有数のクラウドと最も重要なエンタープライズソフトウェアプロバイダーの1つの信頼性とセキュリティを組み合わせて、自信を持って近代化の旅を加速することが容易になります。Oracle Exadata Databaseワークロードを AWS に移行することで、顧客に提供できる新しいイノベーションと価値を解放できるようになります。」
VodafoneのChief Technology OfficerのScott Pettyは次のように述べています。「AWSやOracleのような業界リーダー間のコラボレーションは、私たちの顧客にとって素晴らしいニュースです。AWSとOracleの組み合わせは、私たち自身の強みと能力の幅広さを補完し、安全で回復力のある革新的なサービスをより速く、大規模に開発・提供することを可能にします。Vodafoneの開発者に最新のクラウドおよびデータテクノロジーへのアクセスを提供することに加えて、このパートナーシップは不必要な断片化を回避し、重複を排除し、コストを削減します。」
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