[ソウル 31日 ロイター] - 韓国統計局が発表した12月の消費者物価指数(CPI)は前年比0.7%上昇し、11月の0.2%上昇から伸びが大きく加速した。ただ、2019年の平均上昇率は過去最低となり、来年も政策金利の引き下げが必要になるとの見方を裏付ける格好となった。
12月の上昇率は、エコノミスト予想の0.6%もやや上回った。
2019年の平均上昇率は0.4%と、前年の1.5%から大きく低下し、過去最低を記録した。
年間のインフレ率は韓国銀行(中央銀行)が目標とする2%を大きく下回っている。中銀は来年はインフレ率が1%に上昇すると予想しているが、景気回復が小幅にとどまるとみられる中、インフレ見通しは引き続き弱い。
ハイ・インベストメント・アンド・セキュリティーズのチーフエコノミスト、パク・サンヒュン氏は「物価安の影響が薄れ、景気がおそらく上向くことで、来年はインフレが押し上げられる見通しだが、低インフレのパターンはしばらく続くだろう」と述べた。