[コロンボ 10日 ロイター] - スリランカ政府は10日、軍と警察に非常事態権限を付与した。令状なしでの逮捕が可能になる。
前日には政府への抗議活動で7人が死亡、200人以上が負傷し、マヒンダ・ラジャパクサ首相が辞任に追い込まれた。
同国は史上最悪の経済危機に見舞われており、前日の抗議活動では数千人が夜間外出禁止令を無視し、抗議活動を実施。与党議員などと関係がある企業、店舗、住宅が放火された。
地元警察によると、10日は散発的に暴動が起きているものの、情勢は落ち着いている。夜間外出禁止令は11日午前7時まで継続される。
マヒンダ氏の弟であるゴタバヤ・ラジャパクサ大統領は、抗議活動の拡大を受けて、6日に非常事態を宣言していた。