[4日 ロイター] - ロシアの通貨ルーブルが4日の取引でドルとユーロの双方に対し約2年ぶりの高値を付けた。ロシア中央銀行がルーブル急落を受けて導入した資本規制に支えられているが、市場では持続可能か疑問が出ている。
ルーブルは対ドルで6.6%高の66.30ルーブルで取引を終了。2020年3月以来の高値を更新した。
対ユーロでは5.8%高の70.44ルーブル。一時は69.80ルーブルと、20年2月以来の水準に上昇した。
欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長はこの日、ウクライナ侵攻を受けた対ロシア制裁第6弾として、ロシア産原油の段階的輸入禁止、主要銀行や放送局への制裁措置を提案。ロシア産原油の輸入を6カ月以内に、石油製品の輸入は22年末までに、それぞれ段階的に停止する。
こうした中でも、ルーブル相場は資本規制に支えられ上昇。ルーブル相場は西側諸国の制裁発動を受け3月初めに過去最低水準を付けており、市場関係者の間では現在の相場水準が持続可能か疑問が出ている。
ロシアでは祝日のため3連休が続いており、ズベルバンクCIBのアナリストは「週内は商いは低調に推移する」としている。