欧州市場サマリー（22日）

　 　　 1241GMT 　　　　　 　 21日

ユーロ／ドル 　 1.4788 　　　　　　1.4674

ドル／円 　 91.27 92.00

ユーロ／円 　 134.96 135.01

　　　　　　　　　　　　　　22日終値 　 　 前営業日終値

株　ＦＴ１００ 5142.60（＋ 8.24） 5134.36

　　クセトラＤＡＸ　　　　　5709.38（＋40.73） 5668.65

金　現物午後値決め 1014.00 997.00

　　　　　　　　　　　　 　先物 　　 現物利回り

３カ月物ユーロ(12月限)　 99.275 (＋0.035)　　0.381(0.400)

独連邦債２年物 1.293(1.276)

独連邦債１０年物(12月限) 120.24 (‐0.11) 3.392(3.398)

独連邦債３０年物 　 4.151(4.184)

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　＜為替＞　ユーロが対ドルで１．４８ドル超と１年ぶりの水準に上昇。米連邦公開市場

委員会（ＦＯＭＣ）や２０カ国・地域（Ｇ２０）首脳会合（金融サミット）を前にドルに

対する市場心理が悪化するなか、投資家の間でドルを売る動きが見られた。

　＜株式＞　ロンドン株式市場は小反発。堅調な商品（コモディティ）価格に支援され鉱

山・石油株が上昇した。２０カ国・地域（Ｇ２０）首脳会合（金融サミット）を控え神経

質なムードとなった。

　ドル安を受けた金属価格上昇に伴い鉱山株の上げが目立った。ユーラシアン・ナチュラ

ル・リソーシズ、フレスニロ、リオ・ティント、ロンミン

、ランドゴールド・リソーシズが２―４．４％高となった。

　ドルの下落で米原油先物も１バレル＝７１ドルを超える水準に押し上げられ、エ

ネルギー株に買いが入った。ロイヤル・ダッチ・シェル、ＢＰ、ケアン・

エナジーが０．７―１．１％高となった。

　タロー・オイルは０．４％高。モルガン・スタンレーが目標株価を１２２５ペ

ンスから１５００ペンスに引き上げた。エネルギー市場がひっ迫しているほか、同社は掘

削を拡大していることから、今後株価は２倍になる可能性もあると指摘。一段と投資妙味

が高まっているとの見方を示した。

　リスク選好が戻るなか、公益・食品小売などのディフェンシブ銘柄から資金を移す動き

が見られた。

　水処理サービス会社のセバーン・トレントは１．５％下落。増資の可能性を懸

念する見方が広がった。エボリューション・セキュリティーズは同社の投資判断を「バイ」

から「アド」に引き下げた。

　その他公益事業では、ナショナル・グリッドが０．８％、ユナイテッド・ユーテ

ィリティーズが２．２％それぞれ下落した。　

　欧州株式市場は３日ぶりに反発。ドル安を背景に原油・金属価格がしっかりとなったこ

とを受け、商品（コモディティ）株が買われた。

　ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数<.FTEU3>は５．３５ポイント（０．５４％）高

の１００４．４１。今四半期に入ってから約１８％上昇しており、四半期ベースではほぼ

１０年ぶりの大幅な上げとなる勢い。

　ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数<.STOXX50E>は９．０９ポイント（０．３２％）高の

２８８１．６０。

　コメルツ銀行のエコノミスト、ピーター・ディクソン氏は「景気後退は終息し、景気は

今後一本調子で改善するというのが大方の見解だと思う」と述べた。その上で、相場は経

済の実勢を若干上回っているとの見方が高まりつつあるとし、「過去数日は一服商状だっ

たが、今後数日のトレンドは横ばいとなると予想している」と付け加えた。

　ガイトナー米財務長官は、国内経済の成長が勢いを増しているもようだとし、今週開催

される２０カ国・地域（Ｇ２０）首脳会合（金融サミット）では回復の均衡確保を目指す

との見方を示した。

　エネルギー株の上げが目立った。ＢＰ、ロイヤル・ダッチ・シェル、ト

タルは０．７─０．９％高。

　鉱山株ではユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ（ＥＮＲＣ）、リオ・ティ

ント、エクストラータが１．１─４．４％値上がりした。

　出遅れ感のある医薬品株も買われた。ロシュは１．４％高。

　銀行株ではクレディ・スイスが約３％高。バンコ・サンタンデール、

クレディ・アグリコール、ドイツ銀行も０．７─１．７％値上が

りした。

　＜ユーロ圏債券＞　ほぼ横ばい。株高や欧州中央銀行（ＥＣＢ）当局者の発言が相場

を圧迫する一方、テクニカル面で支援され独連邦債先物は３カ月ぶりの安値から値を戻し

た。

　米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）の結果発表とイングランド銀行（英中央銀行） の

議事録発表を翌２３日に控え、相場は慎重な展開となった。債券価格はほぼ変わらずだっ

た。

　独連邦債先物１２月限は１１ティック安の１２０．２４。一時３カ月ぶりの安

値となる１１９．８５をつけた。

　ＢＮＰパリバの金利ストラテジスト、マッテオ・レゲスタ氏は「１２０．２０―

１２０．１５は重要な下値支持線だ。これを下抜けた場合は１１８．６０の水準まで下が

る可能性がある」と述べた。

　独連邦債１０年物利回りはほぼ変わらずの３．３９５％。同２年物

利回りは１ベーシスポイント（ｂｐ）上昇し１．２７６％。

　２・１０年債利回り格差は約２１１ｂｐ。一時９月９日以来の水準となる２１３ｂｐに

拡大した。

　ＥＣＢ理事会メンバーであるウェーバー・ドイツ連銀総裁はマーケット・ニュース（Ｍ

ＮＳＩ）に対し、ＥＣＢが今すぐ景気対策を解除する必要性はないものの、超緩和政策を

長く放置し過ぎればインフレの進行につながりかねないと指摘した。

　米債市場ではこの日の４３０億ドル規模の２年債入札を皮切りに、今週総額１１２０億

ドルの入札が予定されている。

　この日はオランダ・イタリアの国債入札が実施されたほか、２３日には約７０億ユーロ

規模のドイツ５年物中期国債（Ｂｏｂｌ）入札が行われる。

　　　　　 　　　　　 　 ［東京　２３日　ロイター］