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欧州市場サマリー(28日)

発行済 2009-09-29 04:40
EUR/JPY
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BP
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     1255GMT         25日

ユーロ/ドル   1.4654       1.4686

ドル/円   89.590 89.630

ユーロ/円   131.29 131.64

              28日終値     前営業日終値

株 FT100 5165.70(+83.50) 5082.20

  クセトラDAX     5736.31(+154.90) 5581.41

金 現物午後値決め 991.75 991.50

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  99.295 (+0.000)  0.377(0.375)

独連邦債2年物 1.236(1.230)

独連邦債10年物(12月限) 121.52 (+0.04) 3.255(3.237)

独連邦債30年物   3.976(3.969)

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 <為替> ドルが対円で下げ幅を縮小。藤井裕久財務相が円高是認発言を否定したこと

を受け、円は8カ月ぶり高値から押し戻された。

 藤井財務相は28日、前週のガイトナー米財務長官との会談での為替をめぐる発言が

「いつの間にか円高是認と言う話になったが、そういうことは一言も言っていない」と述

べ、日本政府が円高を容認しているとの市場の見方を否定した。

 <株式> ロンドン株式市場は上昇。米国市場が堅調に始まったことに支援され、銀行

・鉱山・エネルギー株が一時の下げから切り返した。

 CMCマーケッツの株式部門代表ジミー・イエーツ氏は「米株市場寄り付き後、上げに

転じた」と指摘。「ドルは依然として弱く、世界的な景気対策の出口戦略実行の兆しはな

いが、株式は引き続き堅調となる可能性がある」とつけ加えた。

 リスク選好の高まりを背景に銀行株が買われた。スタンダード・チャータード

は1.7%高、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)が目標株価を引き上

げた。RBS株は0.8%安。INGが投資判断を「ホールド」から「セル」に引き下げ

た。

 ロイズ・バンキング・グループ、HSBC、バークレイズ

0.3─2.7%値上がりした。

 エネルギー株も高い。イランと欧米との緊張が高まるなか、ドル安を受けて石油価格が

67ドル超に上昇した。

 BP、BGグループ、ロイヤル・ダッチ・シェルは0.5─2%

高。一方、ケアン・エナジーは0.3%、タロー・オイルは1.5%、そ

れぞれ値下がりした。

 銅は、在庫増加や中国による輸入減などをめぐる懸念が圧迫要因となって8月中旬以来

の安値をつけた。それにもかかわらず鉱山株は買いが優勢となった。

 BHPビリトンは2.7%上昇。 ロンドン証券取引所(LSE)の新興企業向

け市場(AIM)に上場しているチャーチル・マイニングが3つの買収提案を受

けたことを明らかにしたが、BHPビリトンが含まれるとの見方は否定した。

 フレスニロ、アントファガスタ、エクストラータ、ロンミン

、リオ・ティント、ランドゴールド・リソーシズは2.1─

3.9%値上がりした。

 タバコや医薬品などのディフェンシブ銘柄も買われた。インペリアル・タバコ

は0.3%高。インベステックが目標株価を引き上げた。ブリティッシュ・アメリカン・

タバコは1.2%高。

グラクソ・スミスクラインは2%、アストラゼネカは2.8%、それぞ

れ値上がりした。

 建材販売大手ウルズリーは11.2%高。通年業績が予想を上回ったことを受

け、ドイツ銀行が投資判断を「ホールド」から「バイ」に引き上げた。

 欧州株式市場は大幅反発。FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>が節目の1

000ポイントを上回って引けた。企業合併・買収(M&A)活動の活発化を受け、投資

家心理が上向いた。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は17.51ポイント(1.78%)

高の1001.42。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は67.17ポイント(2.37%)高

の2899.12。

 米事務機器大手ゼロックスは、アフィリエーテッド・コンピューター・サービ

シズ(ACS)を現金と株式交換により64億ドルで買収する計画を発表した。

 また米医薬品大手アボット・ラボラトリーズは、ベルギーのソルベイ

の製薬部門を66億ドルで買収する意向を示した。

 米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、オランダのバイオテクノロ

ジー会社クルーセル株の18%を4億4400万ドルで取得した。

 カナダ・ライフ(ロンドン)のファンドマネジャー、マーク・ボン氏は「通常に戻りつ

つある兆候だ。企業はいち早く優位に立とうとしている」と指摘。「現時点で融資へのア

クセスがあれば、買収コストは非常に小さい」と述べた。

 DJユーロSTOXX欧州銀行株指数<.SX7P>が高い。コメルツ銀、バークレ

イズ、HSBC、ソシエテ・ジェネラル、スタンダード・チ

ャータードが1.7―4.7%上昇した。

 ノルウェー最大銀行グループDnBNORは2.7%下落。あるトレーダ

ーは、同国における銀行・保険株の空売り規制の解除や前営業日の株価上昇を背景として

挙げた。

 27日投開票のドイツ連邦議会(下院)選挙結果が好感され、独DAX指数<.GDAXI>は

2.8%上昇した。

 原子力発電施設を運営するエーオンが4.5%、同RWE

も4.2%がそれぞれ上昇。2020年までの原子力発電所の閉鎖を定めた法

律をドイツ政府が撤回するとの投資家の期待が高まった。

 一方、補助金の削減が懸念され、太陽電池メーカーのQセルズが1.2%値

を下げるなど、太陽発電関連株はさえなかった。

 <ユーロ圏債券> 独連邦債10年物利回りが上昇。株高を背景に4週間ぶり低水準か

ら上昇した。一方、ドイツの消費者物価指数(CPI)速報値が予想を上回って低下し、

債券相場を下支えた。

 独連邦債10年物利回りは終盤、ほぼ2ベーシスポイント(bp)上昇し、

3.254%となった。一時3.213%に低下していた。

 ドイツ連邦統計庁が日発表した9月の消費者物価指数(CPI)速報値は前月比0.4

%低下、前年比も0.3%低下した。ロイターがまとめたコンセンサス予想は前月比

0.2%低下、前年比0.1%の低下だった。

 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁はこの日、欧州議会で証言し、インフレは引き

続き抑制される見通しとする一方、中期的にプラス圏内で推移するとの見方を示した。

 ECBは29日、1%の固定金利で無制限の1年物資金供給オペを行う。

 BNPパリバ(パリ)のストラテジスト、パトリック・ジャック氏は「(債券)市場の

底固さは、好材料となったドイツCPIと、ユーロ圏における流動性オペ実施見通しから

来ている」と述べた。

 「相場は最近数日間で非常に強く上昇している。きょうの動きは市場が大幅に上昇する

ためには新たなきっかけが必要であることを示している」と続けた。

 独連邦債先物12月限は前営業日の清算値から8ティック高の121.56。

ただ公式の終値である121.67からは下落した。

 一時5週間ぶりの高値となる121.94をつけたものの、121.75付近の抵抗線

を上回る水準で維持できなかった。

 金利動向に左右されやすい独連邦債2年物利回りは1bp近く低下し

1.224%。同10年物利回りは一時3.213%まで低下し、4週間ぶり水準に迫っ

た。軟調なアジア株のほか、円高を嫌気し日経平均<.N225>が2カ月ぶりの安値で引けた

ことが背景。

 今週はユーロ圏で総額約300億ユーロの国債入札が予定されており、この日はベルギ

ーが28億ユーロ、イタリアが10億ユーロ超の入札を実施した。

              [東京 29日 ロイター]

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