■NY株式:ダウは65ドル高、ドラギ総裁の発言を好感
NYダウ ナスダック
終値 :19614.81 終値 :5417.36
前日比:+65.19 前日比:+23.59
始値 :19559.94 始値 :5394.15
高値 :19664.97 高値 :5425.52
安値 :19527.83 安値 :5389.10
8日の米国株式相場は上昇。
ダウ平均は65.19ドル高の19614.81、ナスダックは23.59ポイント高の5417.36で取引を終了した。
欧州中央銀行(ECB)理事会で、ドラギ総裁が必要に応じた量的緩和策の期間延長や規模拡大の実施に言及したことから欧州株が全面高となり、米国株にも買いが先行。
その後は、原油相場の上昇に加えてトランプ政権での政策期待から金融株などが選好されたが、利益確定の売りも広がり上値を抑えた。
S&P500、ナスダック総合指数、ダウの主要株価指数が揃って最高値を更新した。
セクター別では、銀行や各種金融が上昇する一方で資本財や家庭用品・パーソナル用品が下落した。
原油相場の上昇でエネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移。
ヨガウェアのルルレモン・アスレティカ(LULU)や会員制卸売のコストコ・ホールセール(COST)は決算内容が好感され、上昇。
トランプ次期政権による経済政策や金融規制の緩和が収益拡大につながるとの思惑から、ゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融関連企業が買われた。
一方で、住宅建設のホブナニアン・エンタープライズ(HOV)は決算内容が嫌気され、下落した。
本日は主要株価が続伸するなか、投資家の先行き不透明感を示すVIX指数が上昇した。
これは多くの投資家が買い遅れていることを示しており、中長期的に株価が上昇すると考えられる。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ユーロ反落、ECBはQE長期化を示唆
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円38銭まで上昇後、113円79銭へ反落したが、114円03銭で引けた。
ドラギECB総裁の会見を受けてユーロ・円に絡んだ買いが下値を支え、米国債利回りの上昇や株式相場の上昇に連れてドル買い・円売りが強まった。
ユーロ・ドルは、1.0766ドルから1.0598ドルまで下落し、1.0615ドルで引けた。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は会見で、「量的緩和(QE)はある意味無期限、無制限」と、長期にわたりQEを維持する方針を示したため、ユーロ売りに拍車がかかり下落に減じた。
ECBは資産購入プログラムを2017年3月から12月まで9か月延長する一方、買い入れ額は2017年4月から毎月800億ユーロから600億ユーロに減額したことで、一時ユーロが急伸。
ユーロ・円は、122円67銭から120円95銭まで下落。
ポンド・ドルは、1.2674ドルから1.2549ドルへ下落した。
ドル・スイスは、1.0080フランから1.0178フランまで上昇した。
■NY原油:反発で50.84ドル、10日の会合での減産合意に期待感先行
NY原油は反発(NYMEX原油1月限終値:50.84↑1.07)。
高値は4時29分の50.89ドル、安値は1時16分の49.77ドル。
ロシアが来年にかけて、1日当たりの産油量を30万バレル減らす方針と伝わったことで、10日に開催される石油輸出国機構(OPEC)総会と非OPEC加盟国の会合において、減産合意に至るとの見方が強まった。
日足チャートでは、年初来高値51.93ドル(10/19)を突破したものの、上値は重く上げ一服となっている。
心理的な水準である50ドルでの攻防に。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 22.95ドル +0.38ドル(+1.68%)
モルガン・スタンレー(MS) 43.58ドル +0.94ドル(+2.20%)
ゴールドマン・サックス(GS)241.45ドル +5.89ドル(+2.50%)
インテル(INTC) 35.70ドル +0.20ドル(+0.56%)
アップル(AAPL) 112.12ドル +1.09ドル(+0.98%)
アルファベット(GOOG) 795.17ドル +3.70ドル(+0.47%)
フェイスブック(FB) 118.91ドル +0.96ドル(+0.81%)
キャタピラー(CAT) 96.27ドル -1.06ドル(-1.09%)
アルコア(AA) 31.31ドル +0.41ドル(+1.33%)
ウォルマート(WMT) 70.34ドル -0.26ドル(-0.37%)
スプリント(S) 8.74ドル -0.16ドル(-1.80%)