欧州市場サマリー（17日）

　 　　 1420GMT 　　　　　　16日

ユーロ／ドル 　 1.4876 　　　　　1.4971

ドル／円 　 　89.200 　　　　　89.110

ユーロ／円 　 132.74 　　　　　 133.41

　　　　　　　　　　　　　　17日終値 　 　前営業日終値

株　ＦＴ１００ 5345.93（‐36.74） 5382.67

　　クセトラＤＡＸ　　　　　5778.43（‐26.39） 5804.82

金　現物午後値決め 1134.75 1130.00 　

　　　　　　　　　　　　 先物 　　 現物利回り

３カ月物ユーロ(12月限)　 99.265 (‐0.010)　　0.425(0.442)

独連邦債２年物 1.189(1.175)

独連邦債１０年物(12月限) 122.25 (＋0.44) 3.278(3.296)

独連邦債３０年物 　 3.982(4.008)

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　＜為替＞　ドルが上昇。前日のバーナンキ米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長による為替

をめぐるコメントを受けドルの買い戻しが入り、ドルは最近つけていた１年３カ月ぶり安

値から戻している。

　＜株式＞　ロンドン株式市場は反落。鉱山株や金融株に売りが出た。一方、ディフェン

シブ銘柄の公益・食品小売株はしっかりだった。

　ＦＴ１００種総合株価指数<.FTSE>は前日つけた１年２カ月ぶり高値から押し戻された。

　ドルが値を戻すなか金属価格が軟調となり、鉱山株の売りを誘った。アングロ・アメリ

カン、ユーラシアン・ナチュラル・リソーセズ、ロンミン、エク

ストラータが１．６─３．３％安。

　指数は前日、２００８年９月以来約１年２カ月ぶりに５３００ポイント台を回復。３月

安値からは５５％値上がりしている。

　キャピタル・スプレッズのセールズ部長、アンガス・キャンベル氏は「前日の上げで若

干行き過ぎとの現実的な見方が広がった。投資家の信頼感は健在だが、現在の相場水準を

維持できるかどうかを見極める必要がある」と語った。　

　金融株では、ＨＳＢＣが２．１％安。バークレイズは２．８％安、ス

タンダード・チャータード（スタンチャート）は１．６％安。

　銀行アナリストのメレディス・ホイットニー氏が１６日、米株式市場の上昇はファンダ

メンタルズに基づいたものではないとし、株式相場について今年に入って維持している弱

気な見方を継続する姿勢を示したことも、同セクターを圧迫したという。

　一方、ロイズ・バンキング・グループは０．６％高、ロイヤル・バンク・オブ・

スコットランドは０．９％高。

　欧州株式市場は反落し、前日つけた１年１カ月ぶり高値から押し戻された。１０月の米

鉱工業生産の伸びが予想を下回ったことでセンチメントが悪化し、鉱山・金融株が売られ

た。

　ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数<.FTEU3>は４．４５ポイント（０．４３％）安

の１０３０．００。

　ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数<.STOXX50E>は１９．２３ポイント（０．６６％）安

の２９０６．９２。　

　銀行株の下げが目立ち、ＤＪＳＴＯＸＸ銀行株指数<.SX7P>は１．３％下落した。スタ

ンダード・チャータード 、ＨＳＢＣ、バークレイズ、ＢＮＰ

パリバ、ソシエテ・ジェネラル、クレディ・アグリコルは

１．２─３．１％安。

　ＵＢＳは３．６％安。グリューベル最高経営責任者（ＣＥＯ）はＵＢＳの再

建を表明し、年間の税引前利益目標を１５０億スイスフラン（１４８億７０００万ドル）

とする方針を示した。

　ＫＢＣセキュリティーズのエコノミスト、コーエン・デルース氏は、市場の勢いが弱ま

っていると指摘。「企業決算による支援がなくなったことで、市場はマクロ経済指標に手

がかりを求めることになる」と述べた。

　米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が発表した１０月の鉱工業生産は前月比０．１％増と、ロ

イターが集計したエコノミスト予想の０．４％増を下回った。自動車買い替え支援策の終

了を受けて自動車メーカーが生産規模を縮小した。

　ドル上昇に伴い金・銅・亜鉛などの価格が下落するなか、前日値上

がりしていた鉱山株に利食い売りが出た。

　ＤＪＳＴＯＸＸ資源株指数<.SXPP>は０．６％下落した。ＢＨＰビリトン、アン

グロ・アメリカン、アントファガスタ、リオ・ティント、エクス

トラータ、ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズは０．９─２．２％

安。

　原油価格の下げに追随し、エネルギー株ではロイヤル・ダッチ・シェル、ＢＧ

グループ、タロー・オイル、レプソル、トタル、スタト

イル・ハイドロが０．１─０．６％下落した。

　＜ユーロ圏債券＞　しっかり。安定した需要や株安が背景となった。２年債利回りは一

時１０週間ぶり低水準をつけた。

　１０月の米卸売物価指数・米鉱工業生産指数の伸びがともに予想を下回り、弱い回復見

通しが裏付けられたことも、相場の押し上げ要因となった。

　欧州中央銀行（ＥＣＢ）当局者の発言は、ＥＣＢの出口戦略が段階的に行われるとの市

場の見方を変えるに至らなかった。

　薄商いとなったほか月末決算や年末に向けたポジション調整もみられ、不安定な値動き

になったと、アナリストは指摘した。

　１６２０ＧＭＴ時点で、独連邦債１０年物利回りは２．１ベーシスポイン

ト（ｂｐ）低下し３．２７８％。

　同２年物利回りはほぼ横ばいの１．１８２％。ロイター・データで一時、９

月上旬以来の低水準となる１．１５５％をつけた。

　これを背景に、２・１０年債の利回り格差が前日の２１９ｂｐ付近から２１０ｂｐに縮

小した。

　独連邦債先物１２月限は前日の清算値から４３ティック高の１２２．２４。

　ギリシャ国債１０年物と独連邦債１０年物の利回り格差が９ｂｐ縮小し１

４８ｂｐとなった。前日は１０ｂｐ超拡大していた。

　比較的高利回りのユーロ圏債券と独連邦債の利回り格差は前週、財政状況をめぐる懸念

からギリシャ国債を中心に拡大傾向に転じていた。

　アイルランド国債１０年物と独連邦債の利回り格差も１２ｂｐ縮小し１３８ｂｐとなっ

た。総額１０億ユーロの２０１４・１９年償還国債の入札が堅調な結果となった。

　　　 　　　　　 　　［東京　１８日　ロイター］