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ティア Research Memo(5):業界平均を下回る価格で高品質のサービスの提供と、独自の人財教育システムが強み

発行済 2017-12-14 15:04
更新済 2017-12-14 15:33
2485
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■事業概要

4. 同社の特徴と強み
ティア (T:2485)の最大の特徴は、「葬儀価格の完全開示化」と「適正な葬儀費用の提示」を行い、旧来の葬儀社の慣習を打ち破ったことにある。
このため、葬儀単価についても全国平均が140万円台であるのに対して、同社は105万円と業界平均を下回る価格でサービス提供を行っている。
なお、2015年9月期以降、同社の単価が下落しているが、2015年9月期については送迎バス費用の計上方法を変更したことが主因となっている(従来、葬儀費用の中に含めていたが、委託手数料分のみを費用計上)。
また、2016年9月期以降は主に祭壇単価の下落が低下要因となっている。


出店戦略ではドミナント出店による多店舗展開を進めており、将来的には全国展開、少なくとも主要都市部で「ティア」ブランドの出店を目指している。
このうち、都内については葬儀会館ではなく固定費負担が少ない葬儀相談サロンで展開していく方針となっている。
都内は家賃が高く、葬儀単価も全国平均を下回る水準であること、寺院などの貸式場が多いことなどが理由となっている。


同社の強みとしては、他社に真似のできない人財教育システムが挙げられる。
「ティアアカデミー」と呼ばれる人財教育システムでは、新卒入社の新人社員は入社後8ヶ月間※、中途入社の社員でも1~2ヶ月間は葬祭・宗教知識、葬儀施行技術などの専門分野に加え、徳育的観点から「命」や「心」に関しての教育を実施している。
現場配属後も3ヶ月に1度は社長セミナーの受講を義務付けており、葬儀業である前に「究極のサービス業」であることを認識し、「遺族に対して最高のおもてなし」をし、感動を与えられる社員になれるよう心の教育を行っている。


※従来は研修期間を3ヶ月としていたが、2017年9月期より人財教育プログラムを充実して研修期間を伸ばした。



また、客観的な判断基準として社内検定試験を等級別に7段階に分けて実施しており、個々の社員の能力を把握できるようにしている。
こうした人財教育システムが同社の質の高いサービスを作り上げており、競争力を支える源泉となっている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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