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自律反発の持続性を見極め

発行済 2018-02-19 08:36
更新済 2018-02-19 09:00
自律反発の持続性を見極め
 19日の日本株市場は、買い先行後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。
16日の米国市場ではNYダウが小幅ながらも6営業日続伸となり、シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の21875円だった。
この流れを引き継ぐ格好から、インデックスに絡んだ資金が日経平均を押し上げる格好になろう。


 また、今週は自律反発の持続性を見極めることになる。
米国では長期金利上昇に対する警戒感から、ここにきて金融株を物色するといったプラス面を評価する動きとなってきている。
半導体株等への見直しもみられてきており、落ち着きをみせてきている。
また、今週は21日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表される。
そこで3月の利上げが確実視され、さらに年間の利上げ回数が3回の見通しから4回に変わる可能性もある。
その中で金融株のほか、足元でリバウンドをみせてきている半導体関連への物色が続くようだと、日本市場のセンチメントも明るくさせそうだ。


 一方で円高が重しとなる。
政府は、衆参両院の議院運営委員会理事会に、4月8日に任期切れを迎える黒田日銀総裁を再任する国会同意人事案を提示した。
これ自体にはサプライズはないが、次の期間はこれまでの異次元緩和から、正常化に向けた出口戦略を探る動きが意識されており、これが円高・ドル安に向かわせやすいだろう。
そのため、米国のような理想的な反発は期待しづらいところである。

(村瀬智一)

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