1328GMT 4日
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
7日終値 前営業日終値
株 FT100 5310.66(‐11.70) 5322.36
クセトラDAX 5784.75(‐32.90) 5817.65
金 現物午後値決め 1142.50 1190.25
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(12月限) 99.275 (+0.005) 0.360(0.390)
独連邦債2年物 1.330(1.347)
独連邦債10年物(12月限) 123.16 (+0.42) 3.195(3.241)
独連邦債30年物 3.941(3.972)
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<為替> ドルが5週間ぶり高値をつけた。前週4日に米雇用統計が強い内容となった
ことを受け、連邦準備理事会(FRB)が景気刺激策の段階的解除を検討する可能性があ
るとの見方が広がり、ドルが買われた。
<株式> ロンドン株式市場は反落。鉱山・エネルギー株は一時の下げから値を戻した
が、銀行賞与への課税導入をめぐる懸念を背景に銀行株の売りが優勢となった。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は11.70ポイント(0.22%)安の
5310.66。ザラ場の安値は5250.98。
銀行株では、バークレイズ
プ
ド・チャータード(スタンチャート)
英政府筋は4日、ロイターに対して、ダーリング財務相が歳入確保のための選択肢の1
つとして銀行への課税を検討していると述べた。週末の新聞各紙には銀行への課税の形を
めぐる憶測があふれた。
エボリューション証券のアナリストはノートの中で、欧州の銀行は規制改定が響き、今
後2年間引き続き資本がひっ迫するとの見方を示した。
ディフェンシブ銘柄の医薬品や通信株も値下がりした。アストラゼネカ
0.7%安、グラクソ・スミスクライン
1%安となった。
ロンドン証券取引所(LSE)
減となったことを明らかにした。
スコティッシュ・アンド・サザン・エナジー
制局(OFGEM)が新たな価格統制を設定した。
OFGEMによると、英国の大手エネルギー供給6社は電気・ガス料金を2010年初
頭に引き下げなければならず、投資の必要性を理由とした料金上乗せはできなくなる。
株式相場についてアナリストは年内に上向く可能性を指摘した。IGインデックスの首
席市場ストラテジスト、デビッド・ジョーンズ氏は「短期的に(FT指数は)クリスマス
にかけて一段高になると見込んでいる。株式市場にはまだかなりの強気バイアスが見られ
5400付近まで戻したとしても驚きではない」と述べた。
鉱山株は大半が上昇。アントファガスタ
ス
欧州株式市場は反落。英政府が銀行家への賞与に対する課税を検討しているとの懸念を
背景に銀行株が下落した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は5.16ポイント(0.50%)安
の1020.61。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は14.10ポイント(0.48%)安
の2896.23。
ブリューウィン・ドルフィンのストラテジスト、マイク・レンホフ氏は「市場は今後、
各国中銀がいつ金利に関するメッセージを変更するかの見極めに注意を払うことになる。
変更があれば株式市場の進展と持続可能性の度合いに対する押し下げ要因になる」と語っ
た。
前週4日の米雇用統計で予想を上回る労働市場の改善が示されたことを受け、金利引き
上げが予想より早まることへの懸念が強まっている。
銀行株の下げがきつく、HSBC
グ・グループ
英政府筋は4日ロイターに対し、ダーリング財務相が9日の来年度予算編成方針の公表
を前に、歳入確保のための選択肢の1つとして銀行賞与への課税を検討していると述べ
た。
工業株も圧迫され、シーメンス
が投資判断を「オーバーウエート」から「イコールウエート」に引き下げた。
一方、BASF
営責任者(CEO)がインタビューで、受注増により第4・四半期の業績が予想を上回る
見込みだと述べた。
ダイムラー
販売が大幅に上向くとの見通しを示した。
<ユーロ圏債券> 長期債価格がおおむね上昇。株安を背景に比較的リスクが低いとみ
られる国債に買いが入った。
一方、ギリシャとポルトガルの国債に対しては売り圧力が強まった。スタンダード&プ
アーズ(S&P)が出した両国に関する格付けリポートが要因となった。
S&Pは7日、ギリシャの信用格付け「Aマイナス」について、財政状況を理由に、引
き下げの可能性があることを示す「クレジットウォッチ・ネガティブ」に指定した。ポル
トガルについては、公共財政の悪化を受け国の債務負担が急激に増大する可能性を指摘、
信用格付けアウトルックを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。
ギリシャ国債と独連邦債の10年物利回り格差は200ベーシスポイント(bp)を突
破。ギリシャ国債のデフォルトに対する保証コストも上昇した。
RBCキャピタル・マーケッツ(ロンドン)の債券ストラテジスト、リチャード・マグ
ワイア氏は「債券相場は一定の株安と相まって世界的にみて比較的明るい基調がみられる。
この日のリスク選好低下を踏まえ、広い意味で利回り格差は拡大していくと思うが、S
&Pの動きが格差を広げたことは明らかだ」と語った。
1625GMT時点で、独連邦債先物12月限
123.15。前週4日は底堅い米雇用統計を背景に62ティック下落していた。
独連邦債先物3月限
独連邦債2年物
欧州中央銀行(ECB)が前週、出口戦略開始に向けた計画を明らかにしたことや、週
内に行われる入札を控え、2年債がアンダーパフォーム。トリシェECB総裁はこの日、
非標準的措置は将来において、過去ほど必要でなくなるとし、同措置の段階的な解除に対
するコミットメントを再確認した。
[東京 8日 ロイター]