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欧州市場サマリー(8日)

発行済 2009-12-09 05:40

     1341GMT       7日

ユーロ/ドル   1.4748      1.4819

ドル/円    88.280      89.510

ユーロ/円   130.18       132.64

              8日終値     前営業日終値

株 FT100 5223.13(‐87.53) 5310.66

  クセトラDAX     5688.58(‐96.17) 5784.75

金 現物午後値決め 1146.75 1142.50

             先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(12月限)  99.280 (+0.000)  0.342(0.360)

独連邦債2年物 1.241(1.330)

独連邦債10年物(12月限) 123.55 (+0.40) 3.153(3.195)

独連邦債30年物   3.917(3.941)

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 <為替> ユーロが対ドルで下落。フィッチ・レーティングスによるギリシャ格下げを

受け、同国の財務状況に対する懸念がユーロを圧迫した。

 フィッチはこの日、財務悪化を理由にギリシャ国債の格付けを「Aマイナス」から「B

BBプラス」に引き下げた。

 <株式> ロンドン株式市場はアラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の国営投資会

社ドバイ・ワールド[DBWLD.UL]の信用不安問題から英銀のエクスポージャーが懸念され、

続落して終了した。

 また9日発表の予算編成方針を前に、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RB

S)の取締役が賞与の支払い問題をめぐり辞任するのではないかとの懸念が台頭、

株式市場に影を落とした。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>はザラ場では1週間ぶりの安値をつけた。

 ドバイの債務へのエクスポージャー懸念に加え、ダーリング英財務相が予算編成方針で

銀行賞与への課税に言及する可能性への不安から、この日の取引では銀行セクターが最も

売られた。HSBC、バークレイズ、スタンダード・チャータード(ス

タンチャート)は2.5─3.7%下落。

 RBSは7.7%安。ウエストLBが投資判断を「リデュース」から「セル」に引き下

げたことも嫌気した。

 商品(コモディティ)価格の下落を受け、鉱山銘柄やエネルギー関連株も安い。エクス

トラータは3.5%下げた。ロイヤル・ダッチ・シェル、BP

ガス・石油大手のBGグループは1.1─2%安。

 

 欧州株式市場は続落。ドバイ・ワールドへのエクスポージャーに対する懸念から一

部銀行株が下落した。ギリシャの銀行株は、フィッチ・レーティングスによる同国の信用

格付け引き下げも悪材料となった。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は16.20ポイント(1.59%)

安の1004.41。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は47.06ポイント(1.62%)安

の2849.17。

 銀行株の下げが目立った。フィッチ・レーティングスがギリシャ国債の格付けを「BB

Bプラス」に引き下げ、アウトルックを引き続きネガティブとしたことを嫌気した。ギリ

シャ国立銀行は10%安。EFGユーロバンクも6.5%安となった。

 ドバイ政府系持ち株会社ドバイ・ワールド系列の不動産開発会社ナヒールが上半期に1

34億ディルハム(36億5000万ドル)の損失を計上したとのブルームバーグの報道

も銀行セクターを圧迫した。HSBC、バークレイズ、サンタンデール

、BNPパリバが1.6―3.2%値下がりした。

 米原油先物の下落に伴いエネルギー株も安い。BGグループ、BP

ロイヤル・ダッチ・シェル、トタルが1.1―2%安。

 金属価格が軟調となったことを背景に鉱山株に売りが出た。アングロ・アメリカン

、アントファガスタ、BHPビリトン、ユーラシアン・ナチュラ

ル・リソーシズ、リオ・ティント、エクストラータが1.7―

3.5%値を下げた。

 10月のドイツ鉱工業受注指数が予想外に低下し前月比マイナス2.1%となったこと

も第4・四半期の景気回復のペース鈍化を示唆し、投資家心理を悪化させる要因となった。

 個別株では、小売のテスコが2.3%下落した。第3・四半期の基調売上高の

伸びが予想の下限近くにとどまった。

 <ユーロ圏債券> 上昇。米格付け会社フィッチ・レーティングスがギリシャ国債の格

付けを「BBBプラス」に引き下げたことを受け、質への逃避買いが膨らんだ。ギリシャ

国債と独連邦債の利回り格差は7カ月半ぶりの高水準に達した。

 フィッチは財政悪化を理由にギリシャ国債の格付けを「Aマイナス」から「BBBプラ

ス」に引き下げた。アウトルックは引き続き「ネガティブ」としている。

 主要格付け会社によるギリシャの格付けがAを下回ったのは過去10年で初めて。これ

を受け、ギリシャ関連資産の売りが加速した。

 スタンダード&プアーズ(S&P)は前日、ギリシャの信用格付け「Aマイナス」につ

いて、財政状況を理由に引き下げの可能性があることを示す「クレジットウォッチ・ネガ

ティブ」に指定した。

 ギリシャのパパコンスタンティヌ財務相は、債務削減と国債利回り格差への圧力軽減に

向け、政府は来年、必要に応じて追加措置を講じる方針を示した。

 ギリシャ国債と独連邦債の利回り格差は一時、前日から30ベーシスポイント(bp)

超上昇し230bpとなった。その後は220bpで推移した。

 1月以降の10年物ギリシャ国債と同独連邦債の利回り格差の推移に関するグラフィッ

クス資料は http://link.reuters.com/wyd75g をダブルクリックしてご覧下さい。

 独連邦債先物12月限は一時、約4分の3ポイント高の123.72と、1日

以来の高値となった。清算値は44ティック高の123.40。

 独連邦債2年物利回りは一時1.209%に低下し、11月終盤以来の低水

準をつけた。その後は1.255%付近で推移した。

 同10年物利回りは6bp低下し3.127%。

 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、ドバイ関連企業6社の格付

けを引き下げたことも、ユーロ債券の買いを誘った。

                           [東京 9日 ロイター]

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