1348GMT 9日
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
10日終値 前営業日終値
株 FT100 5244.37(+40.48) 5203.89
クセトラDAX 5709.02(+61.18) 5647.84
金 現物午後値決め 1128.50 1141.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(3月限) 99.185 (‐0.010) 0.366(0.342)
独連邦債2年物 1.244(1.223)
独連邦債10年物(3月限) 123.12 (‐0.39) 3.178(3.142)
独連邦債30年物 3.981(3.916)
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<為替> 序盤のニューヨーク外国為替市場で、ドルが対ユーロで下落。朝方発表され
た10月の貿易赤字は予想よりも小さく、週間新規失業保険申請も一部改善がみられるな
か、安全資産としてのドル買いが後退したという。
<株式> ロンドン株式市場はダーリング英財務相が前日発表した予算編成方針に銀行
への課税が盛り込まれなかったことを背景に金融株が上昇し、相場を押し上げた。
キャピタル・スプレッズのセールス部門を統括するアンガス・キャンベル氏は「市場の
上昇の根本的な原因を説明する好材料は特にない」と発言。英中銀の決定にはサプライズ
がなかったとし、「(今日の)上昇は何よりもテクニカル的な動きだろう」との見方を示
した。
銀行株が高い。英予算編成方針に銀行への課税が盛り込まれなかったほか、前日発表さ
れたスタンダード・チャータード(スタンチャート)銀行
き続き支援した。
ロイズ・バンキング・グループ
ル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)
ート銀行が2―4.6%値を上げた。
英中銀はこの日、大方の予想通り政策金利を0.5%に、また資産買い入れプログラム
の規模を2000億ポンドにそれぞれ据え置くと発表した。
有料テレビ会社BスカイB
ン」から「アウトパフォーム」に引き上げた。通信大手BTグループ
モルガン・スタンレーが目標株価を190ペンスに引き上げたほか、「オーバーウエー
ト」の投資判断を維持した。
金属価格がまちまちとなるなか、鉱山株は軟調。リオ・ティント
ータ
石油株にも売りが出た。米原油先物
ル・ダッチ・シェル
欧州株式市場は4日ぶりに反発。ドバイの信用問題などで売り込まれていた銀行株
が回復した。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は10.30ポイント(1.04
%)高の1004.90。同指数は過去3営業日で合計3%下落していた。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は33.19ポイント(1.18%)高
の2851.29。
ミント・セキュリティーズ(ロンドン)の投資調査部門を率いるジェフ・ウィルキンソ
ン氏はこの日の株価上昇について「安全地帯に戻ったわけではない。株価上昇は心強いが、
まだこれから節目となる水準を超える必要がある」と述べた。
同氏は、指数が抵抗線を突き抜けられない場合「売り遅れた筋が売りを出してくる」と
予想。「市場ではこうした見方が出ている」と話した。
銀行株が上げを主導。HSBC
オブ・スコットランド(RBS)
レディ・アグリコル
格付け会社フィッチ・レーティングスが財政悪化を理由にギリシャ国債の格付けを引き
下げ、またスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も同国の格付けを引き下げる可能
性があるとしたことで売られていたギリシャの銀行株も、この日は回復。ナショナルバン
ク
7.8%上昇した。
KBC証券のチーフエコノミスト、ルク・ヴァン・ヘッカ氏は「長期的な投資家の多く
は今年の取引をすでに手仕舞っており、市場は日々の商いを行うトレーダーの手中にある」
とし、このため「年内は不安定な値動きが続く」と予想した。
<ユーロ圏債券> ギリシャ国債が反発するなど、独連邦債以外のユーロ圏債券の売り
圧力がやや弱まった。ただ、薄商いで非常に値動きの荒い展開となった。
メルケル独首相はこの日、債務問題に直面しているギリシャを一丸となって支援する義
務がユーロ圏諸国にあると述べた。また、同国の問題はブリュッセルで10日から開催さ
れる欧州連合(EU)首脳会議で取り上げられるとの見通しを示した。
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのノボトニー・オーストリア中銀総裁は、ギリ
シャの財政をめぐる懸念でユーロ圏が分裂することはない、との見方を示した。
10年物のギリシャ国債
以来の水準となる267ベーシスポイント(bp)に拡大。その後は232bp付近に縮
小した。前日終盤は247bpだった。しかし依然として11月中旬につけた130bp
付近を大幅に上回っている。
BNPパリバのストラテジスト、パトリック・ジャック氏は「市場は非常に高い確率で
デフォルト(債務不履行)発生するとの見方を織り込んでいる。欧州経済通貨同盟(EM
U)加盟国のデフォルトは信じられないかもしれないが、今回がそのケースになると予想
するのは理にかなっている」と述べた。
軟調なユーロ圏債券は通常、独連邦債にプラスとなるが、この日は欧州株高となったこ
とで、低リスク資産への需要が後退した。
1621GMT時点で、独連邦債先物3月限
123.11。
独連邦債2年物
同10年物
ギリシャ国債の格下げ以降、ギリシャをはじめ、高リスクとみられるアイルランド、ス
ペイン、ポルトガル国債へのセンチメントは悪化している。
スペインが実施した20億9000万ユーロの10年債入札はまずまずの需要をみた。
格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)は前日、スペインの格付けアウトルックを
「ネガティブ」に引き下げ、同国政府が厳しい措置を実施しない場合、債務格付けは2年
以内に引き下げられるリスクがあると警告した。
アイルランド国債利回りは7月以来の水準に上昇した。同国の債務への懸念が高まって
いる。
イングランド銀行(英中央銀行、BOE)がこの日、政策金利を0.5%に、また資産
買い入れプログラムの規模を2000億ポンド(3250億ドル)にそれぞれ据え置いた
が、さほど材料視されなかった。
[東京 11日 ロイター]