1408GMT 15日
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
16日終値 前営業日終値
株 FT100 5320.26(+34.49) 5285.77
クセトラDAX 5903.43(+92.09) 5811.34
金 現物午後値決め 1137.50 1122.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(3月限) 99.200 (+0.050) 0.380(0.400)
独連邦債2年物 1.215(1.269)
独連邦債10年物(3月限) 122.82 (+0.34) 3.204(3.241)
独連邦債30年物 3.954(3.999)
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<為替> ドルが全面的に下落。ユーロ/ドルが1.45ドルを下抜けることができな
かった後、米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定を控え、ポジション調整の動きが出
ている。
<株式> ロンドン株式市場は反発。米指標を材料に商品(コモディティ)株に買いが
入った。また、新自己資本規制導入の実質的遅れをめぐる報道を受け、銀行株も堅調とな
った。
11月の米住宅着工・許可統計は、着工件数が前月比8.9%増の年率57万4000
戸となった。市場予想の58万件に届かなかったものの、5月以来の大幅な伸びを示した。
11月の米消費者物価指数(CPI)は、総合指数が前月比プラス0.4%となりアナ
リスト予想と一致した。エネルギー価格の上昇が全体を押し上げた。
CMCマーケッツのアナリスト、マイケル・ヒューソン氏は「(こうした指標を受けて)
米連邦準備理事会(FRB)が予想より早めの利上げを余儀なくされる可能性があるとの
見方が後退した」と述べた。
こうした動きにドルが圧迫され、鉱山株の上げにつながった。リオ・ティント
エクストラータ
原油高を背景にエネルギー株も連れ高となった。BGグループ
チ・シェル
複数の関係筋によると、世界の中央銀行・金融規制当局者で構成するバーゼル銀行監督
委員会は、銀行の自己資本規制の強化について、経過措置期間を設ける方向で最終調整し
ていることが明らかになった。週内にも発表するが、具体的な期間は盛り込まない見通し。
シティ・インデックスの市場ストラテジスト、ジョシュア・レイモンド氏は「本当なら
ば主要銀行は資本増強を急ぐ必要がなくなる」と指摘した。
銀行株では、バークレイズ
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は0.7%高。シティグループが
目標株価を引き上げた。
欧州株式市場は5日続伸し、終値ベースで1カ月ぶり高値をつけた。銀行の新自己資本
規制導入をめぐり、経過措置期間が設定されるとのニュースが好感され、銀行株が堅調だ
った。
投資家のリスク選好が高まる一方、この日のFTSEユーロファースト300種指数の
出来高は90日平均の約83%だった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は12.72ポイント(1.25%)
高の1031.17。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は37.94ポイント(1.31%)高
の2926.52。
ドイツのクセトラDAX指数<.GDAXI>は1.6%上昇し、1年2カ月超ぶりの高値をつ
けた。
銀行株が高い。DJSTOXX銀行指数<.SX7P>は2.4%上昇。バークレイズ
BNPパリバ
ツ銀行
ギリシャの銀行株も買われた。ギリシャ・ナショナル銀行
ンク
オランダのING
割当増資は株主から強い引き合いがあった。
半面、バンク・オブ・アイルランド
やアライド・アイリッシュ・バンク
るとの見方を示した。
<ユーロ圏債券> 金利先物が上昇し、短期債が長期債をアウトパフォームした。欧州
中央銀行(ECB)が最後の1年物オペを実施し潤沢な流動性を供給した。
リスク選好が強まる中、独連邦債以外のユーロ圏国債が独連邦債をアウトパフォームし、
ギリシャ国債と独連邦債の利回り格差はタイト化した。
ECBはこの日に最後となる1年物オペを実施し、969億3700万ユーロを供給し
た。ロイターが先週実施したアナリスト調査での予想1000億ユーロとほぼ同じ水準と
なり、ユーロ圏の銀行が以前ほどECBの資金供給に依存しなくなったことを示す結果と
なった。
欧州銀行間取引金利(EURIBOR)先物は2010―11年の各限月が全般的に上
昇。一部限月<0#FEI:>は最大7.5ティック高となった。
独連邦債先物3月限
の結果発表直後、一時3週間半ぶり低水準となる122.11をつけた。
1627GMT時点で、独連邦債2年物
(bp)低下し1.222%。同10年物
3.201%となった。
独連邦債との独連邦債以外のユーロ圏国債との利回り格差が全般的に縮小するなか、ギ
リシャ国債と独連邦債の利回り格差は、17ベーシスポイント(bp)近くタイト化し
235bpとなった。ただ、アナリストの間では今後の動向について、依然として不安定
になる公算が大きいとの見方が出ている。
ギリシャは16日、20億ユーロ(29億ドル)規模の5年物の変動利付債(FRN)
を私募発行した。利回りは6カ月物EURIBORに250ベーシスポイント(bp)上
乗せした水準で、市場では公正な水準とみられている。
この日は欧州市場引け後に米連邦公開市場委員会(FOMC)声明の発表を控えている。
米連邦準備理事会(FRB)は、失業率が高止まりするなか超低金利政策を維持すると
みられている。
[東京 17日 ロイター]