金価格は木曜日下落した。一方トルコ危機の中、安全な資産として需要が高まっているのにも関わらずドルも下落した。
12月限の金先物は、日本時間13時02分の時点において0.48%減で1トロイオンスあたり1179ドルとなった。
米ドルインデックス は、昨日過去13か月間の高値を付けた後、0.24%減で96.36となっている。
トレーダーは、トルコリラの下落が世界の経済危機を招くのではないかと懸念しているが、大抵のアナリストは、トルコは世界経済の1%以下であるため大事には至らないと考えられている。
「トルコ危機は、同様に大きく経常収支赤字を抱えているブラジルや、南アフリカや、アルゼンチンなどの不安定な新興市場国への懸念を高めた」とWells Fargo(NYSE:WFC) Investment Instituteはレポートで伝えた。
カタール首長がトルコに150億ドルの投資を約束したことにより、トルコリラの回復が水曜日に見られた。
ワシントン近東政策研究所トルコ研究プログラムのディレクターであるトルコ系アメリカ人の政治学者ソネル・カガプタイ氏はこのミーティングについて「トルコで投資家に自信をあたえる大きな出来事、これにより政治的・経済的崩壊が免れた」と語った。
トルコリラの下落は先週金曜日に、アメリカがトルコの銀やアルミニウムに対し関税を引き上げる制裁を発表した後に起きた。